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住宅の構造は、木・鉄骨・RC・何造が良いの?#仁藤流(一級建築士+一級施工管理技士)

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住宅の構造は、木・鉄骨・RC・何造が良いの?#仁藤流(一級建築士+一級施工管理技士)
住宅の構造は、木・鉄骨・RC・何造が良いの?#仁藤流(一級建築士+一級施工管理技士)
鉄筋コンクリート造の落水荘
こんにちは、明工建設のニトウです。

今日は住宅造りにおいて、構造躯体の考え方を整理いたします。

弊社の場合は、過去におきまして、木造住宅はもちろんですが、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)といった
お客様のご要望に対応した住宅を建設してきました。

そこで各構造のメリット・デメリットについて地震・(水・風)災害・断熱性・お金についてお伝えします。

地震、災害については、やはりRC造が一番強いですね、RC造の壁構造と言われるものは、過去地震で倒壊したものはありません。
とても固く、重量がある躯体ですので、強風、水害、地震に対してダントツに強いです。但し固い構造は、揺れたときはまともに室内に揺れを伝えますので、
家具の転倒などの防止措置は合わせて行ってください。耐える力は抜群です。

次に鉄骨造ですが、弊社の場合はハウスメーカーが採用している軽量鉄骨ではなく
重量鉄骨造をお薦めしています。
それは、単純に軽量鉄骨造よりも重量鉄骨造のほうが地震に強いからです。でもRC造よりは建物としては、揺れやすいです。
しかし頑丈です。 水害や風災に対しては壁や屋根の仕様に注意する必要はあります。 ハウスメーカーの鉄骨造も同様で外壁材や屋根材などは一般の木造住宅の仕様と大差ないので、いい悪い別にしてもRC造ほど強固にはなりません。

木造は、軽いですので地震力を上手に逃がす(制振ダンパー設置等)工夫をすると揺れ自体を制御しやすくなります。揺れが少ないと室内にいる人に与える恐怖心やダメージは減らせます。逆に水害・風災は、RC造よりは、弱くて軽量鉄骨造と同等です。水害などは基礎の高さなどを留意した対策が良いと思われます。

断熱性は、RC造なら外断熱、一択です。鉄骨造もそうですけど躯体自身が熱を伝えやすいので、熱橋をいかに無くすかが大切です。
よって鉄骨造も、断熱性能を高めるのは意外と難しいです。具体的には冬寒く、夏暑くなりやすいので光熱費はかかってしまいます。

木造は木自身が熱を伝え難いですので、断熱性能を高めることは難しくなく、合わせて気密性能を高めていけば快適な室内環境を実現できます。

お金のことは、昔は鉄骨造が安い時期もありましたが、現在は2階建て以下は木造、3階建て以上は鉄骨造、RC造といった選択肢がお薦めです。
しかし建築費だけではなく、トータルのランニングコストのほうが大事ですので、断熱性能など含めた一次自家消費エネルギーを根拠として省エネ性能を比較することが大事です。
最後に家とは人が暮らす空間でもあります。いかに頑丈であっても人が暮らしにくい環境ではいけません。特に空気環境は大事です。
空気と言えば温度・湿度・換気です。これを正圧に仕様とした場合は、鉄骨造は余りお勧めできません。ダクト式の換気設備は絶対ダメです。メンテできません。
鉄筋コンクリート造も、ダクト式は簡単ですが、ダクトレスの場合は設計時点からの換気計画が大事ですが、意外とハードルは高くなります。
木造で今お客様にご提供しているM-Smart2030は、弱点をすべて補ったレジリエンス住宅です。

結論は、お客様のご予算にあった最善のご提案をしながら、将来のお金に困らない光熱費など含めたコストをしっかりご理解頂き、そのあとで構造躯体選びをされるのがベスト考えます。当社の場合は、どの構造であってもお客様にご満足いただける経験と知識がありますのでご安心ください。
お陰様でありがとうございます。