おかげさまです。
今回は、「住宅ローン」の選択・借り換えの難しさについて、実例を挙げて見ていきます。
※本連載では、オーガニックで豊かな暮らしの家づくり推進協議会・会長で、明工建設株式会社の代表取締役・仁藤 衛氏の著書、
『知らなきゃ損! 建てる前に必ず読む本』(知道出版)の中から一部を抜粋し、家づくりに潜む「7つの落とし穴」を明らかにし、
それらを回避するためのポイントを2024年バージョンとして解説します。
あと少しで2000万円のローンが終了する、筆者の事例
私自身の住宅ローンのお話をしましょう。
今でこそ会社の社長になっていますが、数年前までは、私も一社員の立場で、現場監督を務めていました。
24年前に、住宅ローンを組んで実家を建て替え、ようやく1年後に2000万円のローンが終わる見込みです。その頃は、最長25年のローンしか選択できず、
金利も4パーセント以上と高かったと記憶しています。
じつは私自身も、この間ローンのことでは苦労しました。
最初の問題は、当時のシステムで、住宅金融公庫のゆとり返済を利用してスタートしたこと。
まだ給料は右肩あがりで増えていくものだという認識で、最初の5年間は低金利でスタートするのですが、
6年目から金利が1パーセント以上も高くなるものでした。
そのときにローンの借り換えを検討し始め、はじめてどの金融機関のどのローンが良いのだろう?と悩みました。
そして、落とし穴に見事にハマってしまったのです。
やっと借り替えたものの、最初のローンが元利均等で・・・
私は両親との同居でしたので、古い家を建て替えて二世帯住宅にしたまでは良かったのですが、親と私と持分に応じてローンを支払っていたわけです。
ところが、父は自営業(いわゆる職人)で、お金が毎月決まった日に入る人ではありません。
仕事の完成に応じて集金をするスタイルなので、ローンの引き落としの日に口座にお金が足りないとか、
2~3か月分をまとめて支払うといった不規則な支払い履歴になっていたのです。もちろん私は知らなかったのですが、
金融機関からすると厄介なお客です。なんと、いくつかの金融機関で借り換えを断られてしまいました。
困っていると、父の商売のメインの取引銀行がOKをしてくれて、ようやく借り換えができました。
それまでの住宅金融公庫のローンは固定金利でしたが、借り換えは変動金利(元金均等。約2.5パーセント)になったと記憶しています。
ところが、当初は金利が安くなったことで喜んだのですが、蓋を開けてみれば、それまで5年間支払っていたローンは元利均等でしたので、
ほぼ金利のみを払っていたようなもので、ほとんど元金は減っていない状況だったのです。まだまだローン完済までの道のりは遠いと感じました。
2024年現在では、私の住宅ローンの返済も無事済みました。
25年間という長いローン期間でもありました。
今のお客様は35年ローンという更に長期のローンを組まれてもいます。
でもご安心ください。それは、私のローンと比べた場合の金利の低さにあります。
とにかく今の住宅ローン金利は低いです。日銀のマイナス金利政策を終了させる報道もありましたが、直ちに金利が上がるものでもありません。
今の日本の現実は、実質の可処分所得のマイナスが続いているデフレ状態にあるからです。
財務省は、国債は、借金ではないということもばれてきていますので、ある意味焦って財政健全化の目的と称して増税をしたいのです。
その為に、日銀に国債を買わせたくないのです。その日銀は国債の半分以上を市場から買っています。
日銀は、政府の子会社のような関係です。国債の金利が上がると利払いがたいへんになるというプロパガンダも
金利も日銀に入るのです。
国のお金のバランスシートをイメージしてください。 貯金と借金はイコールなのです。
国民の黒字は、国の赤字でいいのです。それをPB黒字化という意味不明はことで
国を黒字にして国民を赤字にしようとしているのです。
財政破綻した国として、レバノンやアルゼンチン、ギリシャなどでは、PB赤字ではなくPB黒字でもあったのです。
日本も間違った政策のPB黒字化を達成させると、日本円の価値は暴落するかもしれません。
無料の情報は、目的があってそう思わせたいことであり、決して本当のことは伝えません。
本当に大事なことや、本当のことを知るすべをもってください。
とにかく安い金利の住宅ローンを長く活用し、金利の高いその他の買い物は、なるべく現金で購入してください。
運は縁です。
ご縁を大切に唯一無二の家造りを
おかげさまでありがとうございます。