
1級建築士より2級建築士は劣っている? そんな誤解、していませんか?
「この建築士さん、2級なんですね。OOハウスは1級だったから安心だったのですが・・・」
時々、そんなお客様のつぶやきを耳にします。
“1級建築士じゃないと不安” “2級だとレベルが低いのでは?”
もしかしたら、あなたもそんなふうに感じたことがあるかもしれません。
でも、実はこれ、住宅業界に根強くある誤解のひとつ。
今日はこのテーマを、あえて正面から語ってみたいと思います。
1級と2級の違いは「役割の違い」
まず、資格そのものの違いをざっくりまとめてみましょう。
項目 | 1級建築士 | 2級建築士 |
---|---|---|
設計できる建物 | 高層ビル・大規模施設など制限なし | 主に戸建住宅や中小規模建物 |
試験の内容 | 構造・設備・法規など専門性が高い | 住宅に特化した実務的な内容 |
活躍フィールド | 大手ゼネコン・商業施設など | 工務店・地域密着型の住宅会社 |
つまり、1級と2級は「上下関係」ではなく「守備範囲の違い」なんです。
少し考えれば当たり前のこと
この件については少し考えれば、簡単に分かることでもあります。
設計士の役割は、その建物が安全かつ人命を守るための建物を設計すること。
それが資格の優劣で、上下関係があったら大変なことです。
なので、有資格者であれば、1級だろうが2級だろうが、主部範囲内であれば、まったく同じ品質でなければならない。
幸いなことに日本の法律では、そうなっていますので、ご安心を^^
大切なのは資格の“級”じゃなく、“実力”
では実際に、「2級建築士のほうが頼りになるな」と感じるのはどんなときか?
- 家事動線や収納など、生活に寄り添った提案が得意
- ローコスト住宅や狭小地にも柔軟に対応できる
- 現場経験が豊富で、施工サイドとの連携がうまい
特に2級建築士でも木造住宅に経験が多い設計士は安心出来ます。
逆に1級をもっていても、1回も住宅の設計をしていない人だったら不安しか残りませんよね^^;
私たち明工建設でも、2級建築士として数十年住宅を手がけてきたスタッフがいますが、
正直、肩書き以上の「暮らし提案力」があると感じています。
誤解されやすい「1級=上位互換」説
確かに、1級建築士は試験の難易度が高く、商業施設や大規模案件も扱えます。
その知識とスケール感は素晴らしいものです。
ただし、それがそのまま「暮らしやすい家の設計が得意」かというと、実は別問題。
住宅設計においては、細かい生活動線・家事効率・収納の配置など、現場のリアルな感覚が必要不可欠です。
設計のセンスと技術は、資格の種類だけで測れるものではない――これが私たちの正直な実感です。
実際の現場で起きたこと
過去にあったあるお客様の話。
有名建築家(1級建築士)に設計を依頼した住宅がありました。
外観は本当に美しく、建築雑誌に載るような佇まい。
でも、お引渡しから半年後、そのお客様が言った一言が忘れられません。
「デザインは好きだけど、収納が少なくて大変。住んでみて初めてわかった。」
逆に、地域密着の2級建築士が手がけた家では、
「暮らしやすさをとことん考えてくれた」と何年経っても感謝されるケースもあります。
明工建設が大切にしているのは「資格より対話力」
私たちは、お客様と話す時間をとても大切にしています。
どんな暮らしがしたいのか、何を不安に思っているのか。
その声を引き出し、形にできるのは、資格ではなく“人の力”です。
1級であれ2級であれ、「その人がどんな姿勢で家づくりに向き合っているか」
ここが、最終的な“良い家”をつくるかどうかを分けるポイントになると思っています。
それでも心配って人もいると思いますので、当社でも1級建築士がいますのである意味ご安心を^^;
まとめ
- 1級と2級は優劣ではなく“守備範囲の違い”
- 住宅に強い2級建築士は、むしろ暮らしのプロ
- 大切なのは「資格の級」ではなく「お客様目線の提案力」
- 人と人との信頼関係が、良い家づくりの土台になる
だからこそ、明工建設では「資格の名前」ではなく「中身」で選ばれる家づくりを目指しています。
もし今、設計士選びで迷っている方がいれば――
どうか、肩書きよりも「話していて信頼できるかどうか」を大切にしてみてください。
きっと、後悔のない家づくりにつながるはずです。
そんな家づくりをしたい場合は、ぜひ当社にお声がけくださいね^^
今回はここまで。
では、また!