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3月の決算値引きに注意!住宅購入時の落とし穴とは? #店長流

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【店長流】

3月の決算値引きに注意!住宅購入時の落とし穴とは? #店長流
3月の決算値引きに注意!住宅購入時の落とし穴とは? #店長流

3月の決算値引きに気をつけて!

—住宅購入時のキャンペーンの裏側を知る—

3月は多くの会社が決算月ということもあり、多くのハウスメーカーや工務店が大々的なセールやキャンペーンを実施します。
しかし、実際に住宅を契約してから引き渡しまでには半年以上かかることが一般的。


なので、今契約してもお金が入るのは半年後なので、決算に間に合わず意味がまったくないものになります。
にもかかわらず、決算セールが毎年恒例のように行われているのは、もはや業界の慣習とも言えます。

かなりお得な情報などが乱立していきますが、こうしたキャンペーンの内容には注意が必要です。
本当にお得なものもありますが、実はあまり意味のない値引きや、不透明な割引手法が使われている場合もあります。
今回は、そんな「決算値引き」の裏側について、詳しく解説していきます。


値引きの「出どころ」はどこ?

住宅購入における値引きは、一体どこから生まれているのでしょうか?

この時期の値引き額は数百万円に及ぶこともありますが、その金額はどこから捻出されているのでしょうか?
会社が本当に利益を削っているのでしょうか?

住宅会社の利益構造

住宅の販売価格は、一般的に 3,000万円~5,000万円 と高額です。
しかし、住宅会社の 利益率は15%~40%程度 と言われています。

例えば、5,000万円の住宅の場合、利益額は以下のようになります。

  • 15%の会社750万円の利益
  • 40%の会社2,000万円の利益
  •  

一見すると、2,000万円の利益があるなら300万円程度の値引きは可能に思えますが、ここには社員の給料、工場のコスト、広告費、その他の経費が含まれています。

そのため、実際に会社が利益を削って値引きを行うケースは少なく、別の手法で値引きを見せていることがほとんどです。


住宅会社が値引きを実現する3つの方法

① 最初から金額を上乗せしている

最も簡単な方法は、値引きを見越して価格を高く設定することです。

例えば、本来5,000万円の住宅を5,500万円で販売し、後から500万円の値引きをする。
そうすれば、実質的な値引きではなく、最初から予定された価格で販売することができます。

さらに、この値引きをしなかった場合は、営業担当者のインセンティブになることも。
これは聞いた話ですので、本当かどうかは分かりませんが、


**「余った値引き予定額の半分が営業担当者の報酬になる」**


という会社もあるそうです。

② 建物の仕様を落とす

見積もり上は5,000万円の家でも、コストを抑える仕様に変更することで、実質的な値引きを実現する手法です。

例えば、

  • 断熱材のグレードを下げる
  • 窓の性能を落とす
  • 標準仕様のキッチンや設備を安価なものに変更する

といった変更が行われることがあります。

最近は仕様を明確に公表する会社が増えたため、この手法は減ってきましたが、注意が必要です。


③ 下請け業者に負担を押しつける(下請けいじめ)

住宅業界では、未だに「下請けいじめ」が問題となっています。

2023年に国が発表した**「下請けいじめ企業ランキング」**では、ワースト3社のうち2社が住宅会社でした。

しかも、この結果は2期連続。

下請け業者に対して、お客様への値引き分の金額を負担させることで、会社は利益を確保しつつ値引きを実施するのです。

流石に最近は減ってはきましたが、いまだに行われている手法ではあります。


「悪くない」値引きとは?

もちろん、すべての値引きが悪いわけではありません。
では、適正な値引きとはどのようなものなのでしょうか?

① 少額の値引き(30万円~50万円)


数百万円規模の値引きは疑わしいですが、30万円~50万円程度の値引きであれば、会社が実際に負担している可能性が高いです。

このくらいの金額なら、会社の経費の調整で対応できる範囲だからです。


② 物(オプション設備)での値引き


「100万円の値引き!」ではなく、「100万円相当の太陽光発電をプレゼント!」 というケースは、実際にお得な場合があります。

なぜなら、会社が設備を仕入れる価格は販売価格より安いため、実質的な値引きが可能だからです。

また、これは圧力ではなく、本当に業者さんに協力を経て安価に仕入れが出来たりもしますので、企業努力での値引きになることが多いです。



③ 条件付きの値引き


以下のような条件付きの値引きは、会社側も本当に値引きを行っている可能性が高いです。


  • 半年間モデルハウスとして貸し出す
  • 建築中の動画撮影に協力する
  • 知り合いの方のご紹介を頂く

こうしたケースでは、会社側も宣伝効果が得られるため、損が少ない状態で値引きを実現できます。
また、見学会などで活用することで利益を生ませることも出来、多くの場合その利益分を値引きに回すといった考えが成り立っています。



まとめ:値引きのカラクリを見抜く!

3月の決算期には、多くの住宅会社が大幅値引きを謳うキャンペーンを実施しますが、その裏側には様々なカラクリがあります。

こんな値引きは要注意!

極端に大きな値引き(300万円~500万円)
仕様が不透明で説明が曖昧
「今だけ!」と強引に契約を迫る

安心できる値引きとは?

30万円~50万円程度の現実的な値引き
オプション設備のプレゼント
条件付きの値引き(展示場提供など)

当社でも、たまにキャンペーンを実施しますが、条件付きの値引きで行っています。
そうすることでお互いにWIN-WINの関係が気づけ、最終的にはお客様、当社、業者さんの**「三方良し」**の考えを大切にしています。
住宅購入は一生に一度の大きな買い物。後悔しないためにも、慎重に検討していきましょう!


今回はここまで。

では、また