弊社は今日から仕事始め
とは言っても私は、年末年始に色々とお問い合わせを頂いておりますので、その処理からのスタートです^^
さて、年末年始で色々なことがあり少し住宅に関して考えることがありました。
その中で真剣に考えたことがあります。
それが、『住宅を所有する価値』についてです。
今日は年始ですが、少し硬い内容からスタートしたいと思います。
■なぜあなたは住宅を所有しようとしているのか?
年末年始で色々な人と合い、そして色々なことを聞いていました。
その中でこんな会話が出てきました。
『そういえばなんで住宅って買うのだろうね?借りることも出来るのにさ』
そう言われて、すぐに答えが出せませんでした。
確かに住宅を買う理由ってしっかり考えてみると、すぐには出てきません。
最初は所有欲でしょ?なんて思いましたが、それだけの為に何千万円も出すのは流石におかしいし、持ち家は年間に何十万軒と建ちますので、そんな欲だけではこんな数が建つわけがありません。
次に、家族の為・・・・とも思いましたが、家を建つから家族が幸せになるのかと言われたら、それもまた違います。
他にも相続とか、税金対策とか色々と考えましたが、どれもピンときません。
そんなこんなで考えていると、その会話を振った人から、『おいおい、住宅を売っているやつがそれでどうするんだよ?!しっかりしろよ!』なんて、お叱りまで頂くことに^^;
でも、確かにそんな簡単には答えって出てこない質問でした。
■借りている家でも幸せは十分にある
そんな会話をしていると、それを聞いていた人も参加してきていつの間にか5、6人程度の会話となっていました。
その中でアパート住まいの方の意見はこうでした。
『私は結婚してからずっとアパート暮らしだけど幸せだよ。子供もここで育ったから家って言ったらアパートのことって言うし。
だから一回も住宅を買いたいとか思ったことはないよ』
そう言ったのが、私よりも年上の50歳くらいの女性。確かにこの家族はずっと同じアパートに住み続けており、お子さんも確か30歳前くらいだったはず。
だからもう30年近くアパートに住んでいます。
そういった会話があると、他にもアパート暮らしの人が賛同して会話をしていきます。
皆さん一様に幸せだよって意見が多くありました。
■アパートが嫌で住宅を買った人も
そんな中で、今度はアパートが嫌で住宅を買ったって人の意見もでてきました。
『アパートって隣の家の音とか気になるじゃん?うちは子供が生まれたときに、夜泣きが凄くて、近隣の人の迷惑を掛けてしまい、申し訳なくて夜中に車でドライブしていた時があって、こんな生活嫌だ!自分だけの空間が欲しいってなって家を建てたんだよね』
その会話があると確かにーって、賛同が多くありましたが、一人の人がこう言います。
『でもさーそれって子供が小さい時だけでしょ?その為にさ大きな借金して、税金も払って、メンテナンス費用も払うんでしょ?そんなにお金うちはないなー。そういったお金が払えるなら、一軒家の賃貸とか借りた方が良くない?』
これも多くの賛同を得ます。
確かに、一軒家なら、騒音や迷惑をかけると言ったことは無くなります。
また、一軒家とは言え賃貸なので、税金もメンテナンスもありません。
これなら、わざわざ大きなお金を使って家を買う理由がありません。
■でも、自分の好きに出来ないじゃん?
そういった会話の後に出てきたのが次の会話。
『でもさ、賃貸って自分の好きに出来ないじゃん?模様替えもようだし、キッチンやお風呂だって変えたいと思っても無理じゃん?
なんだか学生寮に住んでいるみたいで、私は嫌だなー』
確かにこれもよく聞く持ち家派の意見です。
家を自分の好きに出来る。
これって確かに大きなメリットです。
『え?そんなに家って変えたいと思う?私は別に住みやすければ模様替えもキッチンの変更もいらないけれど?皆結構変えたいの?私だけがそう思っているのかな?』
この意見への賛同は半分くらい。
つまり半分くらいの人は、別に住宅は自分の自由にならなくてもいいって派閥。
個人的にはこれって皆自由にしたいのでは?と思っていたので、ちょっとしたショックを受けました。
自由にならなくても良いって意見はその場では約半数でありました。
■年取ったらアパート借りられなくなるよ?
ここまででは、住宅は無くて良い派が優勢でしたが、ここで持ち家派がキラーワードを入れてきます。
『でもね、年取るとアパート借りられなくなるよ?大家さんがその部屋で亡くなったりされると処理が面倒だからって断ってくるんだって。
そうなったら家なくなると思うよ?』
確かにこれも良く聞くワードです。
実は私も大家をやっていたことがあるので、この気持ちよく分かります。
また実際に私の管理していたアパートで、起きたこともあるのでとても気持ちが分かります。
しかし、このワードには大きな矛盾点があるのです・・・・
『だったらさー多くの老人が皆家無しになってないとおかしくない?確かに昔の人って皆家を持っているイメージがあるけれど、相当数持っていない人もいるじゃん?そういった人達が家が無くて困っていますって聞いたことなくない?』
そう実際にはこれが正解なんです。
確かに歳をとると、アパートは借りづらくなります。
理由は先ほど言ったこともあるし、また収入が減るので、家賃が高いところには住みづらくなると言ったことがあるからです。
しかし、実際にはほとんどの方がアパート借りられます。
そのアパートは古かったり、団地みたいなところなど、ある程度限定されますが、借りられないことはないのです。
また、実際に私も大家だった際に行っていましたが、そういった方を専門にしたアパートも数多くあります。
古くなってしまって借りてが付きづらいアパートや、駐車場がないアパートなどは、このエリアでは空き部屋になりやすいので、そういった人でも入ってくれると助かるのです。
また、市などから斡旋されたりすることもあり、そういった場合は家賃補助が出るので、家賃をしっかりと確保できると言ったメリットもあり、そういった人達専用のアパートを運営している大家さんも多いのです。
なので、家を持っていないと将来不安・・・も実は間違った理論なんです。
■この会話が出来ていることが答えなんだよ
そういった感じで終始、アパート派が有利な会話でしたが、最後の一言で全てが逆転しました。
『色々あるけどさ、この会話が今できている・・・これが一番の答えじゃないかな?』
そう言ったのは、その会話を聞いていたこの家の主、まあ私の父親です。
この会話をしていたのは私の実家で、もう築50年にもなる古屋です。
その古屋に、家族や親戚などが集まり、子供もいれたら20人にもなる人が集まっていました。
子供は子供達で集まりゲームなどをしたり、大人はこういった会話もありつつ、箱根駅伝を見ながらビールを飲んだりと。
年に1回も会わない家族がこうしてみんなで集まって、一つの食卓を囲める。
確かに、これも一つの答えだなーって思いました。
子供の頃から続いている集まり、きっと私の生まれる前から続いている集まり。
私の子供の頃と比べると、顔ぶれは大きく変わりましたが、これもきっと昔から続いていることなのでしょう。
今の世の中こういった集まりが軽視されていますが、こういった集まりが出来るのは確かに持ち家の良いところでしょうか。
■まとめ
今回は新年の一回目と言うことで、少し考える記事を書いてみました。
住宅を売る側の私にとって、この話はかなり重たく感じましたが、実際には今建てたいと思っている皆さんにこそ考えてもらいたいことだと思います。
あなたはなぜ家を建てたいのですか?
そこに明確な答えがあったらぜひ私と一緒に家を建てましょう^^
今回はここまで。
では、また!