注文住宅を検討中の方は、住宅の等級について詳細をご存知でしょうか。
住宅の等級は省エネ性や耐震性などの性能をわかりやすく表示したものを指します。
この等級は住宅の機能性を顕著に表しているため、理解しておくことが大切です。
今回は、住宅性能表示制度の概要について解説します。
□住宅性能表示制度の概要についてご紹介
この制度は住宅の性能を見える化することによって住宅の性能を簡単に比較できるようにした制度です。制度利用者は年々増加してきており、2019年度の評価書交付割合は4年連続で過去最高を記録しています。
近年は対応メーカーも増加してきており、交付数はさらに増加することが予想されています。
この制度における10分野と評価基準は以下に示します。
・構造の安定
耐震性、地盤、基礎の構造、地震対策・防風対策などが該当します。
・火災時の安全
耐火性、警報機が設置してあるかどうか、また安全な避難経路と延焼防止が施されているのかが評価基準です。
・劣化の軽減
建物の耐久性、木材の腐朽やシロアリ被害の軽減などが評価基準です。
・維持管理、更新への配慮
給排水、ガス等の配管の点検、清掃、補修のしやすさが評価基準です。
・温熱環境
断熱性、気密性、省エネ性が評価基準です。
・空気環境
化学物質への対策、使用建材、換気方法が評価基準です。
・光、視環境
開口率、方位別開口比などが評価基準です。
・音環境
床衝撃音、移動時の安全、介護者の容易性などが評価基準です。
・高齢者等への配慮
バリアフリー性、移動時の安全、介護者の容易性などが評価基準です。
・防犯
開口部(バルコニーや窓など)の侵入防止対策などが評価基準です。
以上10つの分野についての評価項目でした。
この評価は国指定の第三者機関が検査を実施します。
そして、評価書を発行しますが、この発行される評価書は住宅の成績表と捉えることができます。
良い評価であれば、国からのお墨付きと言えますね。
□住宅性能表示制度のメリットについて
住宅性能を簡単に示せるため、住宅ローンや地震保険を利用する際に有利に働くことがメリットでしょう。なお、地震保険の割引内容は耐震等級によっても異なる場合があるため、注意してください。
また、将来住宅売却を検討している方は住宅性能評価書を取得していることで高い資産評価を得られます。
売り手と買い手の間でこの評価書があれば、交付された住宅に関する争いが起こった際に住宅専門の紛争機関が間に入り処理をしてくれます。
□まとめ
今回は、住宅性能表示制度の概要について解説しました。住宅の機能性をわかりやすく示した住宅性能表示制度については、分野と評価基準を理解しておきましょう。
また、メリットとしては「住宅ローン」や「地震保険」利用の際に、有利に働くことです。
注文住宅を検討中の方は、お気軽にご相談ください。