一級建築士のニトウです。
もうご存知かも知れませんが?4月から断熱性能の基準が一部変わりました。
今までは断熱等級4が最上位でしたが、断熱等級5が追加され、10月にはその上の6,7と追加されるようです。
もちろん断熱性能を高めれば、良い家になると思いますが、実は注意しないと危険なことが潜んでいるのです。今日はそんなパッシブ設計のお話をします。
家づくりで最も重要なポイントは、四季で変わる、太陽の入射角度を、夏は遮蔽して、冬は取得できる、パッシブ設計技術です。断熱性能を高める前に、断熱材だけに頼らない、設計技術が大切です。夏は、軒の庇で直射日光を遮り、冬は、一日中、日射を取得できる、2重のフィックス窓と、お盆の頃の、庇の長さでは遮蔽できない、強い陽射しを、角度調整で遮蔽できる、外付けブラインドが、採光と遮蔽を、巧みに調整できます。
そうなると、こうした独特のフォルムになりました。屋根には、充分な発電量を確保できる太陽光パネル。
軒の庇は、夏至の80度の射角を遮るために、袖壁も、日本の夏至の入射角度80度に合わせた、斜めのラインになっています。暴風時の風よけや、隣からの視線も遮ります。真夏のプールや、アウトドア、エクササイズも家でできます。
一般住宅では、日射取得をするために、大きな掃き出し窓だけで、採光を提案します。しかしながら、外から家の中が覗かれるため、このようにレースのカーテンで、閉め切ってしまいます。結果的に、家の中は暗くなり、特に真冬は、室温低下の原因になり、エアコンの暖房負荷も増えてしまいます。また掃き出し窓は、建物の奥までは、採光できないのです。M-Smart2030零和に家は、センターの2層のフィックス窓から、視線を意識しないで採光ができます。
夏至以降、秋までの、70度から50度までの強い陽射しは、軒の庇の出でも、遮る事はできませんでした。そこで完成されたのが、文化シャッター製の、アイオーティー外付けブラインドです。太陽を垂直に追いかけて、太陽の入射角度に合わせた、日射遮蔽が可能になったのです。
逆に庇のない、キューブタイプの住宅は、真夏の日射遮蔽をするために、みなみ面の窓ガラスに、濃いカラーのローイーガラスを、採用しなければなりません。夏の冷房費が上がるどころか、冬の暖かい日射取得も、できないのです。
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