■展示場の見かた、ご存じですか?
本日は展示場のご見学を頂きありがとうございます。
実際に体験して頂いた感想はいかがでしょうか?
まだ検討し始めとのことでしたが、これからもお手伝いしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
さて、本日ご来場のお客様へのご挨拶から入らせて頂きました。
そのお客様との会話の中で、『住宅展示場の見かた』というものがありました。
これは多くの方に知っていてもらいたいと思うことでしたので、
今回の記事にさせて頂こうと思います。
■展示場を見る理由はなんだろう?
まず前提として展示場を見る理由を考えていきます。
そもそもですが、今の時代展示場を実際に見に行かなくても、webなどで確認が出来ます。
なんなら価格や住宅の品質も、実際に住んだ人の評価などで分かります。
それに合わせて、メーカーもwebでの見学や見積り、更には契約や仕様決めなども用意があります。
なので、多くの方が展示場は行く必要が無いと言っています。
しかし、私は展示場には必ず行く必要があると言っています。
その一番の理由がこの画像にあります。
こちらはフリー画像集から見つけてきた、住宅の間取り図です。
図面を見ると、この家はリビングと大人気キッチンが別なったプランで、リビングは9帖のようです。
ここで皆さんに質問ですが、あなたのご家族だと9帖のリビングで広さは足りるでしょうか?
ちなみに私の家族では足りませんが、夫婦二人暮らしなら足りるかもしれません。
でも奥様はこれだと狭いというかもしれません、逆に旦那様はこれだと広すぎるというかも・・・・
このように図面だけで見ていくと、判断が難しい状況になります。
理由は簡単で、図面では広さが分かるわけがないからです。
そもそもA3の紙に書かれた間取り図で何千万円の家を想像することに無理があります。
しかし、建売住宅やマンションなど違い、注文住宅では完成品が無いので広さの確認をすることが出来ません。
立体模型や、最近ではVRなど昔に比べまだ分かりやすいですが、やはり想像の域を超えません。
昔は図面しかなかったので、ずいぶんと良くなりましたが、それでも出来ることと言ったら想像の世界で広い狭いというだけの話になります。
その結果、多くの方がじっくりと検討したと思っていても、建てた後にイメージと違っていたり、不便を感じたりしているんです。
つまり、間取り図だけでは分からないのに、それでしか話が出来ないのが実情です。
折角、何千万円とお金を出した結果がこれでいいのでしょうか?
■広さの確認が出来る場所があるじゃないか!!!
ここで思い出してもらいたいのが展示場です。
各社大なり小なりと色々ありますが、実際に人が住むことが前提での建物になっています。
と言うことは、ここでなら、図面では分からない『実際の大きさ、広さ』が体感出るんです^^
これが私が住宅展示場を見学して欲しい最大の理由です。
未来の家族の家は見えませんが展示場なら見ることが出来る。
これはとても大きなメリットですよね^^
まあ本来の一番は実際に建てた人の家を見せてもらうことなのでしょうが、そう簡単にはいかないですから、メーカーが運営している展示場は一番気軽に見える自分達の『将来の家』だと思って頂けばと思います。
このように展示場は、未来の家族の家を見ることが出来る、また体感できる場として、とても有効な存在なんです。
つまり、展示場を見る理由をまとめると『家族の未来を見ることができるから』となります。
■では、実際の見かたをお教えいたします。
見る理由が分かったところで、実際の見かたを話していきます。
まず、展示場を全体ではなく、個別に分けてみていきます。
玄関、玄関ホール、LDK、洗面、トイレ、お風呂、階段、寝室、子供部屋、WIC、収納・・・・
このように個別にしたら、夫婦もしくは家族で一つ一つ丁寧に広さ感覚を確認していきます。
『私だとこのLDK広すぎるけれどどう?』
『僕は逆に狭いと感じているよ、ちなみに何帖だった?』
『20帖ね。私には20帖は広いのかな~?』
『これで20帖あるんだ。だったらこれでもいいかもしれない』
そんな会話をしながら広さ感覚を共有していって下さい。
それをLDK、寝室・・・などと丁寧に行っていきます。
これは旦那様、奥様が個人的に理解するのではなく、夫婦や家族単位で考えるのがポイントです。
奥様だけが納得してもダメで、当然旦那様だけでもダメです。
家族皆が良いと思える広さを、皆で共有するんです。
その中で、例えば寝室が二人の理想の広さだったら、それを覚えておき、自分達の家の設計の際にはその広さにしてもらうように依頼をします。
これを丁寧にやっていけば、自分達の欲しい広さと図面にした時の広さの差がなくなっていきます。
しかし、一つの展示場だけだと、丁度いい悪いがあるので、いくつも展示場を見ていく必要があるのと、丁寧に見ていくので、時間は掛かります。
これを繰り返し、自分達の理想の広さを見つける。
これが展示場の正しい見かただと言えます。
■正しい見かたをすると、家が安くなる?!
ちなみにこの作業をすればするほど、家を安く変えるとお客様には伝えています。
どう言うことかと言いますと、もう一度図面を見てください。
この家広く見えますか?
実際には、部屋も広く、色々なところに余裕を持ち、更には3階建てであることから、実物を見たら、かなり大きい家になります。
しかし、図面はA3の用紙にだされ、30cm程度の大きさに書かれたものです。
多くの方が狭いと感じるようです。
なので、先ほど言った丁寧な見かたをしていないとどういった会話になるのでしょうか・・・・
『ねえ、リビング9帖って書いてあるけれど、なんだか狭くない?TVとソファー置いたらキツキツだよね?』
『そうだね・・・・確かに狭そうだ。リビングは皆が集まる場所だから広くしてもらおう!』
こんな会話になると想像できますし、実際のお客様の話だとそうなるみたいです。
実際に体感をしていないお客様は想像で狭い広いの会話をし、更には図面だけは狭く感じるため、しっかりと展示場を見ていない人は、『必要以上』の広さを求める傾向にあります。
これは心理学的にしょうがないことらしく、狭くて後悔をするよりも、広くて後悔する方がいいと思うのが普通のようです。
■必要なものを買うことはやめてください
この『必要以上』というのが一番の問題で、言い換えれば、『必要ないものを買う』とも言えます。
先ほどの会話のお客様も実際に9帖のリビングを見ていたら、十分な広さだと思ったかもしれないし、そもそも部屋を広げると言っても、9帖を何帖にしたら自分達の理想になるのか、これも想像でしか話が出来ていないのです。
例えば、実際には9帖でよかったのに、なんだか心配で12帖にした場合、家が3帖大きくなることになります。
3帖と言うと、坪数に直すと1.5坪。
よく住宅の価格の指標として『坪単価』なるものがありますが、大規模ハウスメーカーだと坪単価100万円位が相場なので(当然これ以下もこれ以上もあります。参考数字です)もし3帖広がれば、150万円家が高くなります。
このようにリビングを3帖大きくして、寝室も1帖、子供部屋も1帖ずつなんてやるだけで、合計6帖大きくなったら300万円もの値上がりになります。
それでも自分達の理想だし、メーカーはこれが売値だって言うから、そんな理由で値上がりを受け入れてしまうんです・・・・
これって本当にもったいないですよね・・・・
しっかり展示場を見て、自分達の本当に欲しい広さを確認していれば、その300万円は支払わなくていいお金だったかもしれません。
人間はどうしても後悔をすることを怖がって、余分なものに手を出す傾向にあります。
特に住宅なんて高額なものになれば、より慎重になり、より後悔を恐れるのは当たり前の話です。
でも個人的には、こんな必要のないものにお金を1円も使って欲しくはありません。
だからこそ展示場は正しく見て欲しいんです。
■まとめ
長文になってしまいましたが、展示場の見かた、そしてその効果をご理解いただけたでしょうか?
展示場の見学と言って、ものの数分で帰ってしまう方も多くいます。
多分展示場のテイストが合わなかったなどの理由もあると思いますが、とても残念に思います。
展示場はその会社の顔であり、想いを形にしたものなので、会社のことを理解するのに最適かもしれませんが、ご存じの通り、当社も含め多くの会社は、一軒一軒違う家族の希望のテイストの家を建てることが出来ます。
たまたまその展示場はあなたのテイストと違っているだけなんです。
その展示場が自分のテイストに合わなかっただけで、その会社をというかその展示場を見ないのは本当にもったいないですよ。
今回の話のように、展示場の正しい見かたをすれば、理想な家を正しい価格で買うことが出来ます。
大変だとは思いますが、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに先ほど言った300万円の費用増ですが、住宅ローンにすると月々約1万円弱の費用増になります。
この分の支払いが無いとすれば、年間に約10万円のお金が生まれます。
家族でちょっと贅沢な旅行でもいきましょうか^^
更にはローンの年数35年分だとすると約350万円分ですね。
繰り上げ返済してローンを軽くするも良し、家族の旅行の為に車を買うも良し。
かなり夢が広がりますね^^
こんなに贅沢が出来るお金を、ただ不安なだけで住宅に使うなんてもったいないことしないでくださいね^^