このように、熱が逃げてしまう気密性のない家は、冬に寒くなる原因になります。
今回は、暖かい家の作り方を高気密・高断熱と採光の観点からお伝えします。
ぜひ参考にしてくださいね。
□家が暖かくなる仕組みを解説!
どのようにして温度を保っているか理解することは、暖かい家を作るために非常に役立ちます。この項では、家が暖かくなる仕組みを紹介します。
家を暖かく保つためには、冷気が入らないようにすることが重要です。
そのため、窓などの開口部や外壁から熱を出入りさせないことがポイントになります。
窓などの開口部は、家の熱の48パーセントを逃がしてしまう場所です。
窓の内側に断熱効果が高いスクリーンを取り付ける、断熱性能が高いガラスに交換するなどの対策をしましょう。
二重窓にしたり、断熱窓に交換したりするのも良いでしょう。
窓の断熱性を高めるだけで、家自体の断熱性能も飛躍的に良くなるでしょう。
断熱性能が高いと、外部環境による室内の気温変化が生じにくくなるので、夏も快適に過ごせるようになりますよ。
□採光を工夫して暖かい家を作る方法は?
採光の目的は、明るく暖かい家を作ることです。明るさを得るためには、東西南北どの方位からの光を取り入れても良いでしょう。
一方、暖かさを得るためには直射日光を取り入れることが必要です。
しかし、冬にはこの直射日光は暖かく感じられますが、夏には室温が上がる原因になります。
そのため、南方向の開口部から光を取り入れると良いでしょう。
具体的にどのように採光を確保すれば良いのでしょうか。
1階にリビングやダイニングを設置する場合には、住宅を北側に寄せることで十分な採光が確保できるでしょう。
隣の家との距離が小さい場合には、中庭を作るのがおすすめです。
2階にリビングやダイニングを設置すると、採光が容易になります。
南側の隣の家と近い場合には、1階の面積比率を2階よりも大きくしましょう。
1階の上の面から反射した光を2階に取り込めるようになりますよ。
隣の家が3階建ての場合には、採光の観点では建てる家も3階建てにして、3階にリビングやダイニングを設置するのが良いです。
□まとめ
今回は、暖かい家の作り方について、断熱と採光の観点からお伝えしました。冬でも暖かい家を作ることは、夏でも涼しい家を作ることにつながります。
ぜひこの記事を参考にして、家族みんなが過ごしやすい素敵な家づくりをしていきましょうね。