関東地区は昨日梅雨明けしましてね。
御前崎市は今日は晴天です。
本日は窓についてのトピックスです。
家づくりにおいて、
暑い時・寒い時の冷暖房システムは
何を取りいれようかと迷うことはありますが、
窓の断熱・遮熱について
考える方は少ないと思います。
快適な住まいにするためには
「窓」についても考えましょう。
◆住まいの断熱の基本は3項目
住まいの断熱の基本は、
1.断熱材を厚くする
2.開口部を断熱する
3.気密工事をする
の3つが基本です。
これらの施工を行えば、
冬暖かく、夏涼しい生活を営むことができます。
今回は
2.開口部を断熱する
についてお伝えいたします。
ちなみに開口部とは、窓ガラスや窓枠です。
◆ガラスにも断熱と遮熱がある
窓は開け閉めをしていなくても
夏には外の熱の7割が入り込み、
冬には約半分の熱が逃げていきます。
したがってきちんと断熱されていなければ
冷房も暖房も効果が半減するのです。
効果を発揮するには、
それなりのガラスを使わなければ
機能を満たすことはできません。
一般的にはエコガラス(Low-Eガラス)
といわれるものです。
エコガラスには断熱タイプと遮熱タイプがあり、
建物の方位によって使い分けます。
◆断熱と遮熱どう使う
エコガラスを断熱タイプと遮熱タイプに
どう使い分けるかというのはとても簡単です。
Low-E膜は片面が金属膜になっているのですが、
その金属膜を室内側に貼れば断熱タイプ
屋外側に貼れば遮熱タイプになります。
一般的に
断熱タイプは寒冷地、
遮熱タイプは夏の暑い地域で
おすすめです。
ただその地方特有の気候も考え、
南の日差しや西日の暑さ、
さらに北側の窓の冷えを防ぐなど、
窓の方角も考慮して使い分ける必要があります。
◆ガラスばかりではなく窓枠も大切
窓枠の材料はアルミ材が多いです。
窓枠も断熱効果を左右するので、
どの材料を使うかは
価格と合わせて考えておくことです。
●主な窓枠の材料と性能
アルミ:軽くて耐候性もあるが熱を通しやすいです。
結露も起きやすくなります。
樹脂:熱伝導率が低く、断熱効果もあります。
ただ防火基準で使えないところもある。
木製:断熱・気密性が良く、
風合いや見た目も美しいです。
アルミは価格も安く一般的ではありますが
熱を通しという欠点があります。
木製は断熱・気密性は良いのですが、
価格がやや高めです。
樹脂はちょうどアルミと木製の間くらいの
性能と価格といえます。
●まとめ
冷暖房システムを選ぶときに
同時に窓の断熱・遮熱について
考えましょう。
まず窓のことをしっかり考えておけば、
冷暖房は少ないエネルギーで
効率よくコストを抑えることができるのです。
また新築時にガラスを
エコガラスにしたいと思っても、
どうしても予算の関係で
つけられないということもあるでしょう。
そういう場合には、
既存のサッシに後付という方法で
取り付けることもできます。
何年か住んで住み心地もわかってきますので、
断熱タイプと遮熱タイプの使い分けも
しっかりチェックして取り付けると良いでしょう。
それでは、また。