
いきなりですが、あなたは何歳ですか?
ちなみに私は今年で46歳です。
皆さんが思っている以上におっさんな店長です。
さて、先ほど聞いた年齢ですが、この年齢でその人の『価値観』がある程度分かると言ったら信じますか?
「人の価値観なんて、それこそ人それぞれだよ」
確かにそれも正しいのですが、実は明確に年齢によって変わる価値観もあるのです。
今回はそんな価値観をご紹介すると共に、その年齢にあった価値観に沿った家づくりをご紹介していこうと思います。
■年齢によって明確に分かれる価値観
さて、早速ですがこの話をするのに、年齢をある程度区切っていきます。
本当は10代からあるのですが、まだ家は建てないと思いますので、20代から始め、出来たグループがこちらです。
・20~30代
・30~40代
・40~50代
・50~60代
・60~70代
・70代~
価値観のグループ分けはこの6つのグループに分かれます。
10年一昔とはよく言ったもので、10年毎で価値観も変わるんです。
では、次はこのグループ毎の価値観をお話していきます。
ちなみに、この後にお話しするのはあくまでも私見です。
色々な人から聞いたことも混じっていますが、そういったことなども自分なりに解釈した結果の答えとなります。
人によっては、合っていないこと当然ありますのでそちらはご理解をお願いいたします。
■70代~
今年は戦後80年となる節目な年ですが、この70代~の世代は戦争を経験してきた、またその後の復興にも大きく携わった人々です。
この世代は、とにかく『食』にこだわりがある世代と言われています。
こだわりがあると言ってもグルメと言うわけではなく、とにかくご飯をお腹いっぱい食べられることに価値を感じる世代です。
理由は子供時代、もしくは若い時代にお腹いっぱい食べることが出来なかったから・・・
そして、それが出来るように必死で頑張ってきた世代だから。
今の日本では信じられませんが、この70代~世代の子供時代や若い頃には、至る所で餓死者がいて、死なないまでもいつでもお腹を空かせて食べ物を探し回っている・・・
そんなことが日常だったことを経験しています。
人は食べれなければ死んでしまいます。
その逆にお腹いっぱい食べられる喜びを一番知っている世代とも言えます。
だから、何をおいても食であり、お腹いっぱいになれる幸せに価値観をおく世代だと言われています。
ある意味人間の最も重要な、でも今では忘れらている価値観を大事にしている世代だと言えます。
■60~70代
この世代は先程の世代のように戦争を知らない世代。
ちなみに世間ではこの世代が『団塊の世代』『団塊ジュニア』なんて言われたりします。
この世代が重視するのは『物』です。
戦後の復興から、新しいものが続々と出てきて、そしてそれらによって生活がどんどん豊かになっていきました。
戦後の3種の神器と言われた『TV、冷蔵庫、洗濯機』に象徴されるように、『物』があること、『物が』が増えることで、自分達の生活がどんどん豊かになるのを体験してきた世代です。
また、真面目に働くことでどんどん豊かになっていく生活を経験しているので、勤勉な世代ともいわれています。
この世代の特徴として『物が捨てられない』と言った特徴もあります。
■50~60代
この世代は、いわゆる『バブル』を最も経験した世代です。
この世代が重視するのは『お金』です。
この前の世代が『物』を手に入れることで幸せを得ていましたが、この世代ではそれ以上の価値をお金に見出しています。
だって、お金があれば『物』だって買えるし、食べ物だって買える。
戦後、ずたずたにされたプライドだって買うことが出来る。
そんなことを考えていたのがこの世代の特徴です。
また、お金で幸せの度合いを測り始めた世代だとも言えます。
■40~50代
この世代はいわゆる『就職氷河期世代』
また今の60~70代が親であり、その価値観も植え付けられてきた世代。
当然、物も大事だしお金も大事なのですが、子供の頃はまだそういった物もお金も少なかった経験をしている人も多く、それが徐々に解決したのを目の当たりにしてきたので、重視はしないですが、大事にも思っていると言うのが正解かもしれません。
しかし、就職氷河期に代表されるように、親の世代ほどお金も集まらなく、自分達の価値観とのずれが大きいことも特徴です。
他にも、絶対だと思っていた大企業の倒産や、数多くの金融的な危機などを経験し、これまでの価値観では生きられない世代ともなりました。
こういった背景からこの世代が最も重視するのが『安定』となりました。
この世代以前は公務員はどちらかと言うと不人気な職業でしたが、この安定を求める世代からはとても良い職業に見えます。
なので、自分の子供などに公務員を勧める親が増え、それを真に受けた子供が公務員を目指すことにも繋がっています。
■30~40代
この世代は先に言った世代の問題は、ほぼない世の中を生きてきました。
食べ物も、物もお金にも、大小あるでしょうが困ったこと経験がそんなにない世代となり、そしてそれがほとんどの家庭でそうなってきました。
しかし、その進んだ核家族化や少子化が原因で、自分の居場所がどんどん少なくなってしまった世代でもあります。
そういった世代が求めるものは『自己の存在』です。
生きていくために困らなくなった人達は、次に何を求めるのかとなったら、自分の生きている価値を考えるようになります。
そしてその答えが『自己の存在』です。
何のために自分は生まれ、そして何のために生きていくのか。
そしてそれらが本当に価値がある物なのか。
そういったことを突き詰めていく事を重視する世代と言えます。
■20~30代
最後に20~30代です。
この世代の価値観は少し複雑で人の背景によって少しづつ異なります。
まあ、それはいつの世代でも同じことなのですが、この世代はそれがもっと多く、さらに複雑になっています。
ですが、そういったことも含めてこの世代の特徴を上げるなら『自己の実現』です。
生きていけることは当り前で、物やお金も欲をかかなければ全て揃う。
また、自己の存在も多くの場所やコミュニティーで確認することが出来るこの世代が考える重要性はその次のステップに移っています。
それが『自己の実現 』
自分のやりたいことや、自分の叶えたいことを形にしたり、それを追い求めることが最も重要な世代となります。
あと、特徴的なのが、他社の排除をしない世代。
これはこの後書く、10代にも言えることなのですが、多様性が重視され、またそれが当たり前になった世代でもあるこの世代たちは、自分と違うから、価値観が違うからと言った理由で他社を排除しません。
そういった考えもあっても良いよね。
それをナチュラルに言えるようなった世代でもあります。
■おまけ 10代
おまけで10代のこともお話します。
この世代はまだ自己が固まっていないので、すぐに変わってしまうのですが、ある程度大きくでまとめると、『自己表現』の世代だと言えます。
前の世代は『自己実現』でしたが、それらは技術や知識の進歩で比較的簡単に出来るようになっています。
例えば、「世界中を旅する」そんな目的も、ネットを使えば数分で出来てしまいますし、「お金持ちになる」そんな目標も、誰でも簡単に起業が出来るようになったので、そんなに難しいことでもなくなりました(簡単ではないですが^^;)
となると次なるステップに移り、次は「自己表現」となります。
自分を、自分らしさをどう表現するか。
そして、それをどう共有していくのか。
この事が大事な世代となります。
自己実現と似ているのですが、明らかにこちらの方がより深いことを重視しています。
■ここまでのまとめ
ここまではいかがでしたか?
ある程度私見となりましたが、そこそこ的を得ていると私は思っています。
以前、私が好きなyoutuberが同じようなことを言っていたので、私も賛同してこの記事を書いてみました。
この世代別の価値観ってすごく面白くて、若くなればなるほど、ある意味進化していくんです。
例えば70代~の人の価値観の『食』
これって価値観と言うよりは、人間の生存本能なんですよね。
そういった本能で生きていくしかなかった苦しい時代があったということなのですが・・・
次の世代は『物』
ここでは『物』と言いましたが、言い換えると『生活の向上』とも言えるんですね。
食べるものが落ち着いてきたら、次は生活の向上に目を向けるんです。
次は『お金』
このお金も言い換えると『自由』となります。
お金で自由を買うと言ったことですね。
食べ物が揃い、生活が向上したら、次は自由を手に入れる。
その次は、『安定』
食べ物が揃い、生活が向上し、ある程度の自由も生まれた。
そうなると、それらがずっと続いて欲しいとなります。
それが『安定』となります。
次が『自己の存在』です。
これまでに食も生活も自由も安定も手に入れた。
これだけでとりあえず生物としては問題がなくなります。
しかし、人間は動物と違い、ただ生きていくだけでは駄目です。
なぜ、生きているのか、そして生き続けるのか。
ある意味『宗教』のような存在が必要となります。
次が『自己の実現』
そして、ある意味『宗教』で生まれた価値観を実現することに力を入れ始めます。
最後に『自己の表現』
実現出来た価値観を次はどうやって表現していくか?
このように価値観はある意味連続して移行しているのです。
これって人類の進化を似ていませんか?
結局、今も昔も大昔も、人間は同じことをしているのでしょう。
それがたったの数十年で起きている日本って、他の国からしてみたらとても面白い存在に感じるのでしょうね^^
■世代別にあった家づくりの考えかた
次は世代別の家づくりの考え方に移ります。
・70代~
この世代の価値観は『食』にあり、それ以外のことにはあまり価値を感じません。
なので、大きな家だったり、快適な家だったり、将来が安定する家だったりなんかは気にしなくても大丈夫です。
逆にそういった家を作っても、満足度は低いでしょう。
この世代が大事なのは『食』です。
大きな食堂や美味しい料理で、家族や友人がお腹いっぱい幸せな時間を過ごせるような家づくりをすると楽しい人生が送れると思います。
なので、広めのLDKや広いお庭でBBQが出来る環境などをおススメします。
・60~70代
この世代は『物』で、言い換えて『生活の向上』です。
今の生活の不満や不安を解決する家に満足感を感じられるでしょう。
例えば、24時間同じ温度の家とか、明るくて暖かい家とか。
また耐震がしっかりしていて安心感が高い家も満足度が高いと思います。
・50~60代
この世代が大事なのはお金です。
とは言っても安いものが良いとか、高いものが良いとか言った感情にはならないはずです。
どちらかと言うと、惹かれるのは『コスパ』
安いけれど意外に良い建物だった。
高いかもしれないけれど、電気代がまったくなるなるような家で、長い目で見たら全然安くなる。
そういった考えで家を選ぶと、将来の満足度が高くなります。
・40~50代
この世代は『安定』です。
変な物を買わなければOK!
ハウスメーカーや老舗の工務店など、そこがいいよって言っている物を選ぶのが吉です。
・30~40代
この世代が大事なのは『自己の存在』
自分を肯定してくれる家や、会社を優先すると良いです。
例えば当社も販売しているスマートハウスとかは、住んでいる人が賢い家として、自他共に認めてくれる家となります。
また、そういった家を選ぶ人は、メーカーからは賢い人として一目置かれますので、そういった家づくりをすることで、自己肯定観がとても強い家になります。
他にも、自分が好きなカワイイ家とか、カッコいい家とかも満足度が高いです。
・20~30代
最後に20~30代です。
この世代は自己実現がメイン価値観です。
自分らしい家とは何か?
これを一度しっかりと見つめ直して下さい。
中々難しいでしょうが、きっと答えが出てきます。
人によるでしょうが、大きな家は自分らしいのでしょうか?
小さくても家族が皆楽しく過ごせる家、そっちの方が自分らしいと思えばそれがあなたの家になります。
そういった家づくりをすれば、きっと価値のある家を作ることが出来ます。
■まとめ
今日は世代別の価値観と、それに合った家づくりを取り上げてみました。
今回話したのは『価値観』です。
他にも世代によって傾向や考え方は違ってきますが、『価値観』は結構その世代で普遍的に存在します。
なので、その世代にあった『考え方』とはまた違っています。
他にも世代を今回は10年で刻みましたが、違った世代分けだと、Z世代や団塊世代、ベビーブーム世代などの分け方もあります。
そういった世代分けだとまた違った考えもあるとは思います。
そういったところまでまとめた、世代間の価値観や考え方の違いも面白いかなと思います。
例えば、今のZ世代と言われている人達。
この方々は生まれたときにはすでに、携帯もPCも、ゲーム機もあった世代で、SNSなどで連絡を取り合うのが当たり前な世代です。
生まれで言うと2000年頃から、2012年ぐらいと言われています。
この世代はTVを見ない人が増え、ラジオは聞いたこともないって人もいます。
こういった世代の家にはもうTVは要らないかもしれませんね。
代わりにどの部屋にも強力なWIFIの電波が欲しい、そんな家になるはずです。
あと、これも面白いことに私の言った年数とはずれていますが、大体10年刻みなんです。
その前がミレニアム世代と言われ、1980年後半から1990後半だと言われています。
他にもX世代、Y世代、Z世代、α世代とかもあります。
この世代ごとに考えや、時代背景があります。
人それぞれ性格などは変わりますが、この時代背景にあった価値観を持っている人がほとんどです。
そういったことも考えた家づくりを考えてみるのもまた大事かなって思います。
今回は以上です。
では、また!