
【無料で間取り・資金計画】ができるネットサービスの落とし穴とは?便利だけど注意したい5つのデメリット
こんにちは、店長です!
最近よく見かけるネットで「無料で間取りが作れる」「ネットで簡単に資金計画シミュレーション!」といった家づくりのサービス。
スマホひとつで手軽に使えるうえ、家族で楽しみながら将来のマイホームをイメージできるので、人気が高まっていますよね。
私も一般の素人だったらぜひ利用したいと思えるサービスです。
ですが、こうした無料サービスには便利さの裏に「見落としがちなデメリット」があります。
今回は家づくりのプロの視点から、「無料で資金計画や間取り作成ができるネットサービス」の落とし穴をしっかり解説していきます!
最初から知っていたら、落とし穴にはまることはないので、これから利用しようとしている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
無料ネットサービスの最大のリスクは「個人情報の扱い」
まず最も大きな注意点が、入力した個人情報の取り扱いです。
ネットで間取り作成や資金計画シミュレーションをする際、多くの場合は細かな個人情報の入力が求められます。
入力情報の例
- 年収や勤続年数
- 家族構成
- 希望エリアや土地の有無
- 住宅ローン希望額
これらの情報はサービス提供会社だけでなく、提携しているハウスメーカーや不動産会社に提供されるケースが多いです。
その結果として、営業電話やダイレクトメールが急増したり、知らない会社からの訪問が増える可能性があります。
「無料だから」と気軽に入力すると後悔するかもしれません。
最近では減りましたが、こういったサイトに登録したその日に、ハウスメーカーの営業マンが家まで来た・・・
そんな怖い話も以前はありました^^;
シミュレーション結果は「目安」に過ぎない
無料の資金計画シミュレーションは、手軽に使える反面「かなり簡易的」であることを理解しておく必要があります。
よくあるシミュレーションの課題
- 住宅ローン金利が最新ではない
- 諸費用や税金の試算がざっくり
- 地域ごとの建築コスト差が考慮されていない
- あなたの年収などに応じたものではない
特に、都市部と地方では建築コストが大きく違うことがあるため、シミュレーションだけを鵜呑みにすると「予算オーバーだった」という結果になりかねません。
この結果はどうしようもないもので、知らない人に提案できる内容には限界あります。間取り作成サービスは暮らしの細部まで反映できない
ネットで簡単に間取りが作れるサービスは、イメージづくりには役立ちますが、暮らしのリアルな部分までは反映できないのが実情です。
ネット間取りサービスの限界
- 敷地条件や高低差が考慮されない
- 日当たり・風通しの検討がない
- 家事動線や収納計画が浅い
例えばネットで作成した間取りではリビングが南向きでも、実際の土地では隣家に遮られて日当たりが悪い、なんてことも。
現実的な家づくりでは、プロの建築士や工務店と一緒に細かな部分まで検討することが重要です。
また、自分の希望がしっかり伝わるかといった問題もおきます。サービス提供元が限られている場合も
無料ネットサービスは中立に見えて、実は特定の住宅メーカーや金融機関がバックにいるケースが多いです。
ありがちなケース
- 間取りプランが特定住宅メーカー仕様
- 資金計画シミュレーションが提携ローン前提
- 利用後に特定業者からの連絡が増える
選択肢が偏ると、「本来もっと自分たちに合った家づくりプランがあったのに…」と後悔につながるかもしれません。
自分たちで幅広く情報収集することが大切です。
無料と言いながら大きな費用増が待っている
無料ネットサービスをなぜ運営を行っているか考えたことがありますか?
無料ってことは儲からないってことですし、本当に良いことをしたいだけのボランティアなのでしょうか?
その割には、こういったサイトは綺麗に上手に、とげを持たせて言うと、お金が掛かっているHPに見えます。
答えを言ってしまうと、こういったサイトのお客さんは、家を建てる人じゃなくて、家を建てる側なんです^^;
色々な商売形式がありますが、多い形式で言うと、紹介料と成約料で利益を得ています。
紹介料は、このサイトに来たお客さんの情報を、ハウスメーカーなどに送ると(きちっと同意の元ですが)その際にお金がもらえます。
金額は様々ですが、数千円から数万円が主流です。
次に成約料はこのサイトが紹介した人がその会社で家を建てたら、成功報酬として請求をするタイプです。
これも内容によりますが、数十万円~数百万円の報酬が主流です。
また、紹介料と成約料をセットで請求する会社もあります。
この費用分が、住宅の費用としてかさましされていきます。
良心的なハウスメーカーなどは、その費用は会社負担としますが、多くの会社はその費用分を住宅にかさましするケースがほとんどです。
なので、痛い目を見るのはお客さん。
折角無料で安い!って思っても、実際にはその分の費用を自分で払っているってことになってしまっています^^;
数多く契約しないお客さんを送客されてもね・・・
またそういった形で、とにかく色々な会社にお客様の情報を送ることが儲けのタネになっていますので、なるべく多くの会社に情報を送ることが無料サイトの手法となります。
なので、人気のある会社などはそれこそ毎日のように情報が送られてきて、その対応に追われます。
しかし、こういった無料サイトを使うお客さんのほとんどが、まだまだ住宅の検討途中なので、そこから契約をしてくれる確率で言うとかなり低いし、時間も多くかかると言った、ハウスメーカーからしてみたら、大変なお客さんになります。
そういった情報が数多く送られてくるので、多くのメーカーはあまり真剣に対応することがありません。
だって真剣にやっても契約してくれない確率が高く、また時間も長くかかるなら、実際にお会いできているお客さんに時間を使う方が正解だからです。
なので、申し訳ないのですが、こういったサイトから送られる情報は正直あまり良い情報ではありません^^;
中には真面目に一軒一軒答えている会社ありますが、多くの会社はほとんどがコピペです・・・
その情報でも欲しいとなれば良いのですが、やっぱりもっと生きた情報が欲しいですよね・・・
まとめ:無料ネットサービスは上手に使えば強い味方!
無料で利用できる「資金計画・間取り作成ネットサービス」は、家づくりの入り口としてはとても便利なツールです。
メリット
- 家づくりのイメージがしやすい
- 予算感をざっくり把握できる
- 家族で話し合うきっかけになる
デメリット
- 個人情報のリスク
- シミュレーションの精度不足
- 間取りのリアルな生活感不足
- 提携先に偏りがある
- 真剣な対応をしてもらえない
- 費用があがってしまう
重要なのは、ネットサービスを「最終判断」に使わないこと。
あくまで参考ツールとして活用しつつ、専門家との相談や自分たちでの情報収集も忘れずに進めましょう。
情報の賢い取捨選択こそが、失敗しない家づくりのカギです。
今回はここまで。
では、また!