こんにちは、明工建設の仁藤です。
これまで「家を建てる」と聞いて、多くの方が真っ先にイメージするのは、
見た目のデザインや間取りかもしれません。
ですが私が36年の現場経験を通じて、
そして社長として真剣に家づくりに向き合ってきた中で行き着いた答えは、
“住まいの本質”は、目に見えるものの奥にあるということでした。そんな時に出会ったのが、**フランク・ロイド・ライトの思想を受け継ぐ「有機的建築」**という考え方です。
「有機的建築」とも呼ばれるこの住宅思想は、ただのおしゃれな家とは違います。
自然と人、そして時間とのつながりを丁寧にデザインし、住む人の心が静かに満たされる空間
をつくることが目的です。家は“囲われたハコ”ではなく、“家族の暮らしそのものを包む器”であるべき。
そんな信念のもと、私たちが取り組んでいるのが、この有機的建築なのです。
ライトの思想は、「自然」「造形」「風景」「炎」「価値」「眺望」「立体」「空間」
の8つのテーマに集約されます。
たとえば、窓一つにしても、外と内のつながりを意識し、木漏れ日のような優しい光を招き入れる。
天井の高さや部屋の奥行きも、そこに暮らす人が“安心感”を得られるように、あえて低く抑える。
さらに、家族のつながりを感じられるように、リビングを中心とした「包み込むような動線」を設計する——このように、有機的建築は、人の本能や感情に寄り添った設計思想をベースにしています。
たとえば、読者であるあなたが女性であり、家族の“心の拠り所”をつくりたいと願うなら、
こうした家の在り方にきっと深く共鳴するはずです。家事をしながら子どもの気配を感じられるキッチン、
寝室で横になりながらも、窓から空を見上げられる配置。
家族が自然とリビングに集まりたくなるような、光と風の導線。それは、見た目の派手さではないけれど、**「あぁ、この家は落ち着くね」**と、
誰もが心から感じられる不思議な力を持っています。
そして何より、**「飽きがこない」「長く住める」という点が、有機的建築最大の魅力です。
流行りのデザインではなく、“その土地、その家族、その生き方”に合わせた唯一無二の家。
年月を重ねるほどに愛着が増し、家族の記憶が染み込んでいくような感覚。
これこそ、私が現場監督として培った経験と、家族を守る立場としての実感が重なった、
「心からおすすめしたい家のかたち」**です。
この第3章を読むことで、あなたの「家を見る目」は間違いなく変わるでしょう。
見た目や間取りのチェックポイントが、「空気感」「包まれ感」「自然との調和」へと変わっていくはずです。そしてその変化こそが、あなたと家族を本当に幸せにする住まいを選ぶための、最初の一歩になるのです。
ご縁を大切に唯一無二の家造り
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