
安い住宅=粗悪ではない!2000万円以下でもちゃんとした家は建てられる
「安い家って手抜き工事が多いんじゃない?」「すぐ壊れるんでしょ?」
こんなふうに思ってる人、多いですよね。でも実は、これって大きな誤解なんです。
もちろん、極端に安すぎる家の中には「これはヤバい…」ってレベルのものもあります。
でも、2000万円以下の住宅でも、しっかりと考えて建てれば、全然問題なく快適に暮らせる家ができるんです。
今回は、「なんで安い家=粗悪って思われがちなのか?」を解説しつつ、ハウスメーカーがなぜこの価格帯の家を作らないのか、その裏事情にもガッツリ踏み込んでいきます。
そして、「安い家の中でも本当にダメな家の見抜き方」についてもお伝えします。
1. じゃあ、なんでハウスメーカーは2000万円以下の家を作らないの?
① ハウスメーカーは利益率をめちゃくちゃ重視する
大手ハウスメーカーって、広告費や営業費、モデルハウスの維持費など、いろんなところでコストがかかってるんですよね。
だから、1棟あたりの利益をしっかり確保しないと、会社が回らない。
また・・・
・ブランド価値を維持するために「高価格帯」で販売
・安価な住宅は利益が少ないので、積極的に展開しない
こんな理由もあります。
例えば、3000万円の住宅を1棟売るのと、1500万円の住宅を2棟売るのでは、売上は同じですが、労力は倍になります。
そのため、多くのハウスメーカーは、少ない労力で高い利益を確保するために、価格の高い住宅を中心に販売するんです。
② 住宅会社ごとにターゲット層が違う
住宅会社には、
- 高級住宅メインの会社(富裕層向け)
- 中価格帯を売る会社(ファミリー層向け)
- 低価格住宅に特化した会社(若い世代やコスパ重視層向け)
このように自社の商品を売りたい人を、段階分けしています。
大手ハウスメーカーの多くは、「高単価の家を売ったほうが経営が安定する」から、高級住宅メインのカテゴリーを選択しており、わざわざ2000万円以下の住宅をラインナップに入れないんです。
③ 注文住宅はどうしてもコストがかかる
注文住宅は、
- 設計の自由度が高い(=コスト増)
- 設備や仕様を選べる(=コスト増)
っていう特性があるので、どうしても価格が上がりがち。
だから、2000万円以下の住宅を探すなら、規格住宅を扱ってるメーカーやローコスト住宅専門の会社を選んだり、
地場の工務店など、価格を調整しやすい会社を選ぶのが一番なんです。
2. ハウスメーカーが2000万円以下の家を「建てたくない」本当の理由
高価格帯の家を売らないと成り立たないビジネスモデル
先ほどさらっと大手ハウスメーカーは安い家をターゲットにしていないと言いましたが、大手ハウスメーカーには、そういった家を建てたくない理由があるのです。
実際に大手ハウスメーカーは、住宅を売る以外にも膨大なコストがかかっています。
- 営業マンの人件費(フルオーダー住宅は営業コストが高い)
- モデルハウスの維持費(全国各地に豪華なモデルハウスを設置)
- 大量の広告宣伝費(テレビCMやSNS広告)
こういった費用を多いところだと、年間に数十億円も使っているとのことですから、これらを回収するには、1棟あたりの利益をしっかり取る必要があります。
そうなると2000万円以下の家をたくさん建てるよりも、3000万円~5000万円の家を少ない労力で売ったほうが効率が良いんです。
同じ費用を掛けて売るんだったら、高く売った方が良いよねって発想です。
「2000万円以下の住宅はダメ」と言わないと自分たちのビジネスが成り立たない
そして、そんなハウスメーカーほど、2000万円以下の住宅を酷評することが多いです。
・「安い家はすぐにダメになる」
・「設備がチープで住みにくい」
・「建築基準ギリギリの家ばかり」
こういったネガティブな話をすることで、高価格帯の住宅を正当化しているんです。
実際には、2000万円以下でもしっかりした住宅はたくさんあるのに、「安い家は危険」というイメージを広めることで、自分たちの売っている高価格帯の家の価値を上げようとしているわけです。
商売ですので、しょうがないところもありますが、聞いていて良い気持ちにはなりませんよね^^;
工務店やローコストメーカーに負けられない
最近では、ローコスト住宅専門の会社や、地域密着型の工務店が、2000万円以下でもしっかりした家を建てることが増えています。
しかも、これらの会社は広告費や営業費を抑えたり、材料を大量仕入れすることでコストを抑えているため、ハウスメーカーにとっては強力な競争相手。
そういった会社に顧客を奪われると、掛けた分の経費が戻ってこないかもしれません。
そのため、
・「工務店の家は品質が悪い」
・「ローコスト住宅は危険」
・「大手の家じゃないと安心できない」
といった話をして、顧客を囲い込もうとすることが多いんです^^;
そういった会社は減ってきたと言われていますが、個人的な感覚では、減っていないしむしろ増えているように思えます。
それだけ、この住宅不況は大変だってことですね。
3. じゃあ、どうやって2000万円以下でも良い家を選ぶ?
話を戻していきます。
2000万円以下のに限らず、「安い家=悪い家ではない」けど、「本当にダメな家もある」のもまた事実。
ならどういった家だと『ダメな家』なんでしょう?
そのチェック項目として最低以下のチェックは必要です。
・異常に安すぎる家には注意!
いくら2000万円以下と言っても、30坪の家が1000万円とかと言われたら流石に疑いましょう。
私は営業もしていますが、工事の予算組もしているので、30坪1000万円は多分どう頑張っても無理です。
正確には建てられるでしょうが、利益ほぼないです。
企業は利益を生むために仕事をするので、利益がない家は確実におかしいです。
その場合、付帯工事と言われるところを高額にし利益を確保するとか、断れないオプションだらけでそれがかなり高額だとか。
あと、以前には2階に上る階段がオプションだって言っていた会社もあったみたいですので、この辺りはしっかりと調べることが大事になります。
しかし・・・
階段がオプションって、もしお客さんがオプション払いたくないって言ったらどうするんでしょ?
階段がない家なんて、法的にOUTでしょうし、メーカーが自腹で払うのでしょうか・・・_?なぞですね(笑)
・施工の質が低くないかチェック(現場が汚い会社はNG)
建物の質は現場の綺麗さに出ると言います。
施行の質を高めるためには、しっかりと時間を掛けることが必要ですが、それには多くの人件費が掛かります。
安い家だと、そういった人件費を削るので、現場で掃除をする暇もなく働いている人が多くいます。
そういった現場だと時間に追われ、施工の質が低いことが当たり前になります。
これが安かろう悪かろうと言われる原因ですね^^:
ただ、2000万円いかの現場でも施工がしっかりとしている会社は現場がキレイです。
そういったところもチェックしておきたいポイントです。
・保証やアフターサービスの内容を確認(保証が短すぎるのはヤバい)
保証やアフターは建物とは関係ないので、お客さんも見逃しやすいポイントです。
なので、そういったことを逆手にとって、ここを値下げのポイントにしている会社もあります。
実際には、建物は建ててからがスタートですので、保証やアフターはある意味建てる時の値段よりも大事なことになります。
こういったところもしっかりとしている会社なら、2000万でも安心した家づくりが出来ます。
他にも注意ポイントはありますが、最低この3つを意識すれば、2000万円以下でも十分に安心できる家を選べます。
まとめ:安い家を選ぶなら、賢く選ぼう!
「安い家=粗悪」って考えるのは、もう時代遅れ。
・設計を工夫すれば、2000万円以下でも十分いい家が建つ
・ 最新技術を使えば、コストを抑えながら高品質な家ができる
・ ハウスメーカーは利益率の関係であえて安い家を作らないだけ
・ ただし、安すぎる家や施工の粗い家には要注意!
・大手ハウスメーカーほど、2000万円以下の家を悪く言いがち
今回は以上のことを理解して頂けたら、記事をしっかりと読めたことになりmす。
これから家を建てるなら、「価格が安いからダメ」と思わずに、自分たちのライフスタイルに合った家を選ぶのが大事。
しっかり情報を集めて、後悔しない家づくりをしていきましょう!
こういった記事を書いたと言うことは、当然当社でも2000万円以下の家づくりしています^^
最近ではこういった金額では中々建てられないので、気になる方はぜひ当社にお問い合わせ下さい。
今回はここまで。
では、また!