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【店長流】

地方でリノベーションを考えるなら、新築も考えるべき理由とは?#店長流
地方でリノベーションを考えるなら、新築も考えるべき理由とは?#店長流

地方でリノベーションを考えるなら、新築も考えるべき理由とは?


近年、地方での暮らしに魅力を感じ、移住やリノベーションを検討する人が増えています。
しかし、リノベーションを選ぶ前に本当にそれがベストな選択なのかを考えてみるべきです。

一見すると、リノベーションはコストを抑えられ、古い家の良さを生かせる魅力的な選択肢のように思えます。
しかし、実際には多くの問題や隠れたコストがあり、結果的に新築の方が理にかなっていることが少なくありません。


それが東京などの都市部なら、土地が無いとか、建物の制限があるとかでメリットがあるかもしれません。
しかし、それが地方の都市や郊外ならどうでしょうか?


今回は、地方でのリノベーションと新築を比較し、新築も考えた方が良い理由を詳しく解説します。


1. リノベーションは意外と高くつく


「中古住宅を買ってリノベーションすれば安く済む」と思っていませんか?
確かに、表面的には新築より安く見えるかもしれません。
しかし、リノベーションには多くの見えないコストが潜んでいます。


例えば、築年数の古い住宅は耐震性や断熱性能が低く、大規模な補強工事が必要になることがあります。
さらに、解体してみるとシロアリ被害や腐食が見つかり、当初の予算では収まらないケースも多いのです。
結局、新築と変わらないか、場合によってはそれ以上の費用がかかることもあります。


なら、築浅の物件を狙えば!・・・と言われるかもしれませんが、築浅物件はコストが高いので、リノベーションをするには多大な費用が掛かることになり、あまり意味がないかもしれません。


2. 断熱・耐震性能が圧倒的に違う


日本の住宅は1981年に耐震基準が大きく改正され、それ以前の家とそれ以降の家では耐震性能に大きな差があります。
また、断熱性能についても2000年以降に基準が強化され、古い家は夏の暑さや冬の寒さを防ぐ性能が低いことが多いです。

リノベーションで耐震補強や断熱改修をしようとすると、多額の追加費用がかかります
さらに、建物の構造によっては補強が難しく、完全に新築と同じレベルにすることができない場合もあります。
新築ならば、最新の耐震・断熱基準を満たした家を最初から建てられるので、長期的な快適さと安全性が確保できます。


熱い寒いは気にせず、耐震も気にならないのなら、別にいいですが、これからの家でそれはちょっと考えものです。



3. 設計の自由度と間取りの最適化


リノベーションでは、既存の建物の構造に制約されるため、理想の間取りを実現するのが難しくなります。
柱や壁の位置を変えられない場合も多く、大幅な改修をすると結局新築並みの費用がかかってしまいます。

一方、新築ならば、家族構成やライフスタイルに合わせてゼロから間取りを設計できるため、より快適で機能的な住まいを実現できます。
例えば、家事動線を考えた間取り、ペットのための専用スペース、将来のバリアフリー対応など、細かな要望を反映させることが可能です。
こういった間取りへの変更もある程度は出来ますが、構造上無理をしなくてはいけないなどの制限が掛かるので、思ったような変更は難しい物件も多くあります。



4. メンテナンスコストを抑えられる


中古住宅をリノベーションしても、元の建物の寿命は変わりません。
配管や基礎部分の老朽化が進んでいると、数年後に追加の修繕費が必要になる可能性が高いのです。
先日の水道管の破裂の事故でも分かる通り、水道管もその他の物も寿命があり、それは交換しない限りは寿命が延びることはないのです。
その費用までを考えていく必要があります。

新築であれば、最新の設備や耐久性の高い素材を使えるため、初期投資はかかっても長期的なメンテナンス費用は抑えられます。
例えば、高性能な断熱材や耐久性の高い外壁材を使用することで、光熱費の削減やメンテナンスコストの低減につながります。



5. 資産価値の違い


中古住宅を購入してリノベーションした場合、たとえ見た目がきれいになっても、築年数の古さは変わらないため、資産価値は低いままです。
売却時に価格がほとんどつかないケースも珍しくありません。
いくらリノベしたと言っても、建築年数は昔のままなんです。

一方、新築は築年数が若いため、売却時の資産価値が比較的高くなります。
特に地方では、新築の需要や、中古でも築浅の需要が高いため、将来的に売却や賃貸を考える際にも有利になります。



6. 掛川市での住宅事情を考えた場合


地方都市での話をしてきましたが、当社のおひざ元掛川市は、ちょうどそれに当たります。
ですので、掛川市での検討をした例を挙げてみたいと思います。


掛川市は温暖な気候で暮らしやすく、自然環境にも恵まれています。
そのため、移住を検討する人も増えています。
しかし、掛川市には築年数が古い住宅が多く、リノベーションでは解決しにくい問題があるのが事実です。

例えば、掛川市の古い家の多くは断熱性が低く、昔はそれで良かったかもしれませんが、今では冬は冷え込みやすく、夏は蒸し暑くなりがちです。
理由は掛川市は温暖な気候で、冬は寒くなく、夏はあまり暑くならない地域なので、元から断熱環境といったものに興味がない人が多く、それが家に反映され、断熱がまったくされていない家も多くあります。
リノベーションで断熱性能を向上させるには、壁や窓の交換、床や天井の断熱材の追加が必要になり、大きな費用がかかります。


また、静岡県西部は地震が多い地域であり、古い住宅の耐震補強は必須ですが、それもまた大きなコスト負担となります。
いつかくる南海トラフ地震の被害想定地域でもあることから、昔のままの耐震性では、とても怖いと言えます。


さらにリノベをする時の弱点となるのは、家の大きさです。
掛川市は、比較的家が大きい傾向にあり、リノベをするような昔の家だと、40坪以上の家が多くなります。
単純に家が大きいと、リノベの費用が掛かりますし、そんなに大きくてなくて良いと言った考えから、減築をするにも大きな費用が掛かります。


と言うことで、掛川市の特性を考えると、リノベに向いた家が少ないといった傾向が強くなります。
ただ、これは掛川市だけに言えることではなく、他の地方都市の多くに当てはまることです。

あと、掛川市は土地の価格が比較的安価になっており、新幹線の止まる駅のエリアにも関わらず、坪単価10万円~の費用で買える土地も多くあります。
基本的に車社会であるので、電車は関係ないかもしれませんが、土地が安いことは新築時に大きなメリットとなります。


このような発想から、掛川市でリノベを考えることは、中々にメリットを見つけるのが大変な作業となります。
古民家住宅を、そのまま利用した、『古民家カフェ』などを行う場合ならメリットが強そうですが、そういった特殊な場合を除けば、新築を検討する方が結果的に良かったと言えるかもしれません。



まとめ:新築の方が長期的に見て賢い選択になる可能性大


リノベーションは一見魅力的に見えますが、実際には多くの課題があり、結果としてコストがかさむことが少なくありません。
耐震・断熱性能、メンテナンス費用、間取りの自由度、資産価値などを考えると、新築の方が長期的に見て賢い選択であると言えます。

特に掛川市のような地域では、気候や地震リスクを考慮すると、新築の方が快適で安心な暮らしを実現しやすいのです。
地方で住まいを考えるなら、まずは新築のメリットをしっかりと理解し、総合的な判断をすることが大切です。
短期的なコストだけでなく、10年後、20年後の暮らしや経済性まで見据えた住まいづくりを考えましょう。


それでもリノベにしたい!って人向けに、リノベの用意もしてありますので、その際にはお気軽にお声がけください^^


今回は、ここまで。
では、また!