昨日、当社の仁藤がデザインについての記事をあげていたので、乗っかる形で個人的な意見を話したいと思います。
私はこれまで約20年、色々なデザインの住宅を造ってきました。
また、設計士ではないですが、色々な家のデザインをしてもきました。
数えたことはないですが、多分この20年で5000以上のデザインを書いていると思います。
今でこそ年間に100も書けばいい方ですが、多い時には年間に500以上のデザインを書いていました。
面白いことにそれだけ書いても、まったく同じ家って一度も書いたことがありません^^
でも、多くの人も満足して頂いた実績があります。
中には・・・
『これまで100以上のデザインを書いてもらったけれど、君のデザインはピカイチだ!こんなものに出会えて私は嬉しい!』
なんて聞いているこっちが恥ずかしくなるようなことを言われたこともあります。
しかし、その逆に・・・・
『なんか思ったよりもカッコ悪いね?もう少しよく出来なかったの?』
ってことも言われたことがあります。
つまり何が言いたいのかと言うと、デザインって正解がないってことなんです。
もし正解があるとしたら、私はそんな最高の評価から最低の評価までをもらうことがありません。
確かにこの20年でどんどん実力はついたと思いますが、最高評価を頂いたのは、初めて5年程度の時だったし、最低評価を頂いたのは10年以上たった時だったと覚えています。
こういった過去の実績から、デザインには正解が無いと言う事実に辿り着けました。
■こちらを見比べてください
それを視覚的に分かりやすく説明します。
今から見せる二つの画像。
皆さんはどちらの車のデザインが良いと思いますか?
一つ目

二つ目

私は、いわゆる『走る』車が好きなので、一つ目のデザインが好きです。
でも、ミリタリーなどが好きな方は、迷わず2つ目を選ぶでしょう。
次は『空』と検索して、出てきた2枚の画像です。
あなたはどちらの空が好きですか?
一つ目

二つ目

私は空がきれいに見える、一つ目が好きです。
しかし、桜や建物が上手に見える、2つ目の画像の方が好きって人も多いはずです。
こういった違いが人にはあるのです。
これに正解を出そうと思うと、それは出来ないですよね?
はっきり言って人それぞれです。
ただし、統計などを取って、好きな人が多い画像を調べることは出来ると思います。
多数決によって、多い方が正解だ!っていうことも出来るとも思います。
しかし、もし今回上げた車のデザインで、多数決で圧倒的に2枚目の写真がいい!となっても、私は1枚目の車を選びます。
つまり、デザインは多数決ではないと言うことです。
また、この写真を偉い教授が見て、こちらが正しいと言うかもしれません。
偉い教授が言うことですから、そちらが正しいとなるかもしれませんが、私は私の答えがあります。
いくら逆が正しいと言われても、自分が良いと思っているものが良いと思うのです^^;
これは私が石頭なのではなく、それが人間だと言うことだと思います。
そして、これは設計にも言えることですね。
日本にも世界にも有名な建築家がいます。
そういった人達が造った建築は有名で素晴らしいと言われています。
なので、そういった建物の考えに沿って建てたたものが良い、そうじゃないと悪いと言われることもあります。
でも実際には、そんなことを言われるかもしれませんが、そういった建物が嫌ならしょうがないですよね?
周りからはセンスが無いとか、常識外れだなんて言われるかもしれませんが、
あなたにとってそれが一番ならそれで良いのです。
家はアートでも見せびらかすものでもなく、大金を払って手に入れたあなたがずっと暮らしていく『住処』なんですから^^
まず、あなたが満足することが第一なのです。
■誰かに押し付けられたデザインは捨ててもいい
こういった背景から、私はデザインは自由であれば良いと思います。
先日にあった当社仁藤のように考えて家を造るのも良いことだと思います。
でも、その逆を行く事もまたその人の考えだとも思います。
そしてそれで満足するなら、それがその人にとっての一番です^^
しかし、もし好きなことをやって、それで人に後ろ指さされるのが嫌なら、ある程度の法則に則って家を建てれば良いと思います。
そしたら、先日の仁藤のブログを読んでください。
とても良いこと、為になることが書いてあり、その通りに建てれば間違いがないです。
私の言ってることの何十倍も説得力があり、きっと満足出来るでしょう。
ただ、そういったことじゃないんだ!と。
自分の意思を貫きたい人はぜひ私の元にお越しください。
あなたにとっての最高を一緒に見つけましょう^^
ちなみに私の元で考えたらこんな提案が受けられます。
これから並べる2枚の画像は、全く同じ人でどんな家に住みたいかと聞いた時に造った外観パースです。
部屋数や、面積、希望する条件など、全て同じ条件で作りました。
それでもこれだけ変えることが出来ます^^
1提案目
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2提案目
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1提案目は、当社では珍しい洋風の建物ですね。
流行りと言うよりは、伝統的な良さのあるデザインです。
2提案目は、当社でよく見るパッシブデザインのお宅です。
この方はバルコニーが広く欲しいと言われたので、このプランはこれでもか!ってくらいのバルコニーを作りました^^
まだどちらが良いとか決まっていませんが、『カッコいいね!』ってことは共有出来たと思います。
このようにまったく同じ条件の家でもこれだけの変化を出すことが出来ます。
ハウスメーカーなどに、条件や間取りが決まったらデザインは変えられないって言われた人なんかは、私の元に来てくれるともっと自由な家づくりが出来ると思います。
■まとめ
今回はデザインについての持論をお話いたしました。
先日、あげた仁藤の記事と言っていることが違うので、混乱してしまった人もいるかもしれません。
社内で意見をまとめろよ!なんてお叱りがあるかもしれません。
しかし、多分ですがどちらも正しいことだと私は思っています。
そしてそれを言い合うことが出来るのが、当社の強みでしょうか。
ただ、私と仁藤の根本的な思いは一緒です。
それは・・・
『本当の良さをお客様に届けたい』
お客さまからしたら、お節介と言われるかもしれませんが、自分が知っている本当に良いことをお伝えしたいのです^^
それは世間で言われているような、耳ざわりの良い物ではなく、自分が本心から良いと思えるものです。
そして、それを導入してもらうことで、少しでも良い人生を送ってもらいたい。
じゃないと私達の存在価値は無いと言い切れるくらいの気持ちでいます。
そんな家づくりをしたい人はぜひお声がけくださいね^^
今回はここまで
では、また!