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ローンを組んだ持ち家は基本賃貸禁止ですよ  #店長流
ローンを組んだ持ち家は基本賃貸禁止ですよ  #店長流
■本日のyahoo記事で読みましたが・・・・




最近あまりやっていなかった住宅ローンアドバイザーとしての仕事です。



本日のyahooのニュース記事で、『住宅ローンで買ったタワマンの貸し出しは契約違反  銀行の指摘相次ぐ』と言った記事がありました。
記事の内容はそちらを読んで頂ければと思います。



結論から言うと、これは大きな違反行為です。
違反が見つかっても、その状態を続けた場合、優遇金利のはく奪(通常住宅ローンは2%程度の金利優遇を自動的に受けていて、その金額が店頭金利になっているケースが多い)され、2%以上の金利上昇になったりします。


また、投資用の住宅だと認知されれば、住宅ローンよりも金利が高く、また貸し付け年数が短い投資ローンへの組み換えを求められたり、最悪の場合はローンの強制終了と共に、残金の一括返済を求められます。


更にはそうなったにも関わらずさらに対応をしないとなると、個人の信用情報にその記録が残るので、今後他のローンを含み一切借りれなくなったり、カード会社からの取引停止や、新規のカード作成が出来なくなったりします。



こんなリスクがあることを理解して、しっかりと住宅ローンを組んでもらいたいと思います。





■こんなリスクを承知の上、不正を行った・・・?




さて、こうなると少し疑問が沸いてきます。
こんなリスクがあるにも関わらず、こういった人達はなぜ自宅を貸し出ししたのでしょうか?
儲けがあるのかもしれませんが、それにしてもリスクが大きすぎます。



この問題を少しひも解いてみたいと思います。


最初に、これをひも解くにはどういった人がこういった行動をしたのかを定義する必要があります。



まず利益を得たくて、かつリスクを知っていて行った人。


次に、利益を得たくて、しかしリスクを知らなかった人。


次は、利益を得る為ではなく家を建てたが、リスクを知っていて行った人。


最後に利益を得る為ではなく家を建てたが、リスクを知らなった人。




この4パターンに分けられます。



この中でリスクを知っていて行った2パターンの人は、まあ自業自得とも言えますね。
違反行為がばれなければ、、、と思っていたのでしょうが、意外とこういったことはばれるものです。


特に元々利益のためにリスクを知っていて家を建てた人は、これは違法行為ですらあります。
この人にはしっかりと罪を償ってもらいましょう。


次に利益を得る為ではなく家を建てたが、リスクを知っているのにも関わらず違反行為をした人。
この人は最初は自分の家を建てたのでしょう。
しかし、何かしらの理由があって貸し出しを始めたと言うことですね。
これも何らかしらの事情があったのでしょうが、違反を知って行ったのだから罪を償いなさいとしか言えません^^;
違法行為ではないかもしれませんが、金融機関からの罰則は出てくるはずです。



次はリスクを知らなかった、つまりこれが違反行為だと知らなった人達です。
実は今回の中でこのケースが一番多くなります。


特に多いのが、自分の家を建てたが、何らかの理由で人に貸し、そして利益を得ている人です。
実は、先ほどからこの人に貸して利益を得る行為を『悪い』として話していますが、実はこういった場合なら金融機関の多くはこの行為を認めてくれているんです^^


ただその為には、こういった状況になった背景を金融機関に説明し、それが受理される必要があります。
このシチュエーションで多いのが、転勤などによる一時的な引っ越しや、住んでいた人が高齢になり施設に入ったケースなどがあり、こういった場合だと多くの金融機関が貸し出しを認めてくれます。



その際には、転居した住所などを知らせ、お金の支払いをしっかりとすることなどが条件になるくらいで、特に罰則もありませんし、金利の上昇もありません。
なので先ほどあった、『利益を得るためではなく家を建てたが、リスクを知らずに貸してしまった』人は、ただ金融機関に話をすれば良かっただけになります^^


しかし、こういったことってあまり周知されていないので、一回お金を借りたら、後は払っていけばいいんでしょ?って人が多くいるのも事実。
各金融機関にも似たような話ををしたことがありますが、窓口や書面ではしっかりと説明をしているみたいですが、やはり皆さん忘れてしまうんですよね・・・
って言っていました。


まあ、こういった方で違反が発覚した際には、このことを素直にしっかりと報告すれば、大体の場合は何の罰則もなく済んでしまうようです。
しかし、ちょっとは叱られるみたいですが^^;






■大問題なのが、利益を得るために家を建て、リスクを知らなかった人達






さて、先ほどあげた4タイプの中で、このタイプだけは大問題になります。
それが・・・・


『利益を得るために家を建て、リスクを知らなかった人達』です。



実はこの行為、以前に詐欺行為として犯罪となり、社会的に大問題になったことがあるんです。
その内容を詳しくは言いませんが、知りたい人は『フラット35 不正融資』などで検索をしてみてください。
結構大きな事件で、数多くの逮捕者が出ている事件となっています。



その行為を違法だと知らずに、不正を働いている業者や、それに肩入れしている金融機関にある意味騙されて、そういった行為を行っているケースが多いです。
この行為は当然犯罪になる、ならなかったとして犯罪の手を貸したとして、行為の一切合切が否定されます。





■知らなったでは済まない、悲惨な末路とは・・・




実際にこれに関与した人の現在の状況を聞いたことがありますが、まあ悲惨な状態です。
その人は不正行為だと知らずに、ただ美味しい投資があるとして、その行為に至りました。
その時は他の人もやっているし、何より当時が不動産投資ブームであって、不動産投資は儲かるとして利益に目がくらんでいたとのことでした。


幸いはことに早期にそれが違反だとその人は気がつけ、契約と工事の中止を求めたそうです。
しかし、残念なことに時もう遅く、建物の工事が始まっておりました。
それでもやめたいと言ったようですが、そうすると契約違反だとして、1000万円近い違約金や、工事を行なってしまった分の工事費用の請求500万円などの支払いをしなくてはいけないと言われます。
さらには担当者からは、違反かもしれませんがバレたことは無いし皆さんやっているので心配しなくていいと言われたので、不安だったが続けてしまったとのこと。


その結果、工事中の金融機関の検査でそれがばれてしまい、ローンの一括返済を求められます。
また、建物の方は残金の支払いがまだとして、業者からは引き渡しが行われておらず、売却も貸し出して利益を得ることも出来ません。



そして、返済額は3000万円以上。
当然現金は無く、他からの借り入れも出来ないため、何も出来ない状態に・・・



幸い、この件でこの悪徳業者の問題が発覚し、さらには金融機関もその悪事に手を貸していたことが発覚。
資格停止は取り消され、何とか支払いは済んだのです。


しかし、建物は完成していないので、住むことは出来ません。
また人に貸すことにするとまた違反になるので、人に貸すことも出来ません。
その方は、住めないただのコンクリートの塊を数年万円かけて取得しただけとなってしまっています・・・・


そしてこの大事件をきっかけに多くの方に調査が入ります。
この件で、同じ状況だった人が次々に検挙され、ローンの資格をはく奪されていきます。
その数はかなりの数となり、数百といった件数が挙げられています。



その方々の多くが、業者に騙された被害者として今でも苦しんでいます。
調べてみると分かると思いますが、被害者の会なんてものもあるくらいです。


でもこの事件の最初の頃は、この被害者も叩かれていたんですよね。
営利目的で偽証行為を繰り返したと・・・
その可能性があることを理解しておかないといけません。






■住宅ローンのことは住宅ローンアドバイザーまで





こういった問題を起こさない為にも、住宅ローンの件は自分だけで考えてはいけませんし、金融機関だけの助言を信じてはいけません。
第3者である、住宅ローンアドバイザーを頼ることが必要です。


しかしどの住宅ローンアドバイザーでも良いかと言うと、少し語弊があります。
住宅ローンアドバイザーの資格は比較的簡単に取得でき、また取得するのに事務経験も無く、また国家資格ではないため、多くの人が取得しています。
特に住宅営業なんかは、誰でも持っているみたいな資格です。
なので、その資格の有無だけで信用するのはちょっと危険です。
多くの経験を持っている人にお願いしましょう。




今回は以上です。


お金を借りる。
そしてその額が高額である。
この時点で大変なことしていることを自覚し、こういったことにならないようにしたいですね^^


今回はここまで。
では、また!