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豊かな暮らしへの情報

情報に惑わされないで家を建てるには?   #店長流
情報に惑わされないで家を建てるには?   #店長流

■間違った情報を鵜呑みにすると大きな事故が起きる






これは一昨年の話ですが、ある出来事がありそれを記事にしようとして忘れていました。
それを年末に思い出したので記事にしてみます。



その年の年内の仕事が終わり、年末休暇で色々と年始の準備をしていた際に一本の電話がありました。
番号通知拒否のその電話になんだか嫌な思いがありましたが、一応出てみることに。


結論から言うと、その電話は半分クレーム、半分勘違い、そして最後は恐喝の電話でしたが、かなりの長時間の対応をさせて頂きました^^;


その内容は当社の使っている製品についてのご指摘でした。
また結論から言うと、その指摘は完全な勘違いだったのですが・・・


ただ、その勘違いはその方だけではなく、多くの人がしているだろうと思ったことなので、今回は記事にしていこうと思います。





■ガルバニュウム外壁は10年持たない!







その方の主張はこうでした。


『おたくが使っているガルバニュウム外壁だが、あれは10年ももたない。
なのに、お宅の記事や広告を見ると長期間持つようなことを言っている。


これは一種の詐欺なので早々に記事の書き直しや、採用の取り消しをしろ。
でないと、お宅を詐欺をしている会社として拡散するぞ!』


お話が支離滅裂だったので、かなり内容は端折りましたが、このようなことを指摘と言ってはいましたが、ある意味恐喝的な内容の電話でした。


しかし、この業界にいる人なら当然知っていることですし、少しでも調べたら分かると思うのですが、ガルバニュウムの外壁ですが、10年は流石に持ちます^^;


本当に、余程ひどい製品を使うとか、海まで近々の家だとかは持たないのかもしれませんが、そういった製品を個人的には見たことがありませんし、販売する側も流石に使えないと思うんですよね・・・


ですが、この方の主張はとても力強く、絶対に自分が正しいと言わんばかりの主張でした。


そこで私はこう聞いてみたのです。



『あなたの主張は分かりましたが、その主張の根拠などはあるのですか?』






■根拠はここにある!






当時、論破王ヒロユキ的なものが流行っていたので、私もそれを真似た質問をしたのです。
すると回答は・・・・


『根拠はこれだ!このサイトにしっかり書いてある!』



と言って、あるサイトを見ろと言われました。
もう前のことなので、サイト名は忘れてしまい、さっきも当時の記憶を辿って探してみたのですが見つかりませんでしたが、そう言われてみたサイトの内容は、色々な外壁を比較検討しているサイトでした。


そのサイトには色々な種類の外壁、ガルバニュウムもありましたし、サイディングにタイル、塗り壁に木製外壁など色々な物が紹介されていました。


その中でおススメ度的なものが各素材に掲示してあり、最高は100%、最低は0%の得点となっているようなサイトです。
皆さんの中にもこのようなサイトを見たことがある人がいましたら、また見てみたいのでサイト名教えて下さい。


その中でなんと最低点を示していたのが、ガルバニュウムの外壁でした^^;
確かおススメ度は10%程度だったと思います。


そのサイトでのガルバニュウム外壁の扱いはそれはもうひどい物でした。


まず値段が高いから始まり、サビる、凹む、傷がつく、音がうるさい、デザインが格好悪い、などなどと散々な言われ様でした。(正確に覚えていないので、もしかしたら違ったこと言っているかもです^^;)


メリットが確か一言、『軽いこと』程度でした。



そして、これは他の外壁にも似たような感じで、デメリットが沢山並べられ、メリットはほんの少し。
点数も10~40%程度しかなかったと思います。


そういったサイトを見せられ、これが証拠だ!って言われたのです・・・・


これが根拠だと言われても・・・・ね・・・・?






■最近好きなCMがあります






話はちょっと変わりますが、最近好きなTVCMがあります。
その内容を文章で簡単に紹介しますね。


まず始めに警察の取り調べ室のやり取りの場面で始まります。


その中で犯人らしき人がこういいます。


『ぼくはやっていません!』


そして、刑事らしい人達がこういいます。


『証拠がない以上、いったん釈放か・・・』


そういった雰囲気の中、新しく出てきたこわもての刑事がこういうのです。


『いや・・・お前がやったんだろ・・・』


それに対し犯人らしき人がこう返します。


『はぁ?証拠は?』


するとそのこわもての刑事が机をバンと叩き、犯人らしき人にスマホを見せてこういうのです。


『知らない人がつぶやいているんだよ!』


その刑事さんが見せた画面には、X(ツイッター)みたいな画面に犯人らしき人の画像と合わせて一言、『犯人特定したったwww』


それを見聞きした犯人らしき人は『はぁ!!!』って怒り口調で話したところでナレーションが入ります。


『どんな投稿も鵜呑みにして追い込んでいく、その名も・・・決めつけ刑事(デカ)』


この後に犯人を逮捕した時に映像に切り替わり、そしてこういったテロップが入ります。



『あなたもこうなっていませんか?』



そう!このCMは、SNSの投稿などを鵜呑みにして、間違った情報を正しいとしてしまうような人を揶揄したCMなのです。
今の世の中にこういった人って多いよなーって言うのを、注意喚起と共に提唱しているすごい良いCMだと私は思っています。


そして、このCMの続きがまだあります。


先ほどのテロップが流れたあと、場面はもう一度取り調べ室に戻ります。


犯人らしき人が、犯人だと認められそうになり、刑事二人に抑え込まれているが抵抗している場面になります。


すると、また違う警察の人が部屋に飛び込んできてこういうのです。


『真犯人が自主してきました!』


すると犯人らしき人、いや冤罪者ですね、は先ほどの決めつけ刑事にこういいます。


『ほらぁー、真犯人見つかりましたよ!謝ってくださいよ!』


でも、決めつけ刑事は謝りもしないし、悪びれた顔もせず、またスマホを見だします。


ここでCMが終わります。



さて、ここでなぜこのCMの話をしたのかお分かりですよね?


そう、今回の方もこういった人、所謂『決めつけ刑事』だったのです・・・・





■多分タイル外壁を売りたい会社が作ったサイト





話は戻して根拠と言われたサイトですが、探せられないので絶対とは言うことが出来ないのですが、あのサイト多分タイル外壁を売りたい会社が作ったサイトです。


理由は、数々の外壁が酷評される中、唯一だったと思いますが、100%に近い最高点でのおススメ度になっており、確かデメリットも、値段が高いくらいしか記載がされていませんでした。


その反対にメリットはかなり並んでいた記憶があります。



そういったサイトだったので、私は素直に今言ったことを伝えました。


『これって多分タイル外壁を売りたい会社が、他の外壁を貶めようとして作ったサイトですよ。正しくないとは言いませんが、かなり偏った情報ではないですか?』と。


するとその方はこのように言ったのです。


『ネットで間違った情報があれば、すぐに指摘されるので、淘汰されて無くなっているはず。このサイトはもう数年もあるんだから正しいに決まっている。おまえみたいにそうやって自分の間違いを認めないような輩だから、間違った情報を流しても平気なんだ!』と。


皆さんも知っての通り、この世の中には間違った情報を流しているサイトなんて山のようにあるし、そして自分の利益のために、他の物を貶めようとしているサイトだっていくつもあります。


とは思いましたが、多分言っても理解出来ないと思い、他のガルバニュウムに詳しかったサイトを探し、それを見てもらうように伝えます。


するとその人もPCの前にいたようで、同じサイトを見てもらえましたが、開口一番『このサイトは嘘の情報ばかり』だと・・・


その回答を聞いてすかさず私は言いました。


『このサイトを運営している会社は創業OO年で、情報もかなり前からあるみたいです。
あなたの言った理論だと、消されていないとおかしいはずですが、ありますよね?
別にあなたの言っていることも全てが間違いだとは言いませんが、特定の情報だけで決めつけるのは良くないことだと思いますよ』と。


するとその方は黙ってしまいましたが、しばらくしてとにかく間違いは修正するように、じゃないと拡散するからな!的なことを言い残し、一方的に電話を切ってきました。
番号通知拒否で電話をしてきていたので、かけ直しも出来ずでしたが、年末に後味の悪い電話でした^^;


その後に修正等していなかったので、何か拡散とかされるのかなと思っていましたがそんなことも無く、今に至ります。






■ここまで極端ではないが、こういった人が多くいる





さて、今回のケースみたいに極端な人はそうそうにいないでしょうが、似たような思い込みを持ってしまっている人がかなりの数いると思います。


そう言っている私も、多かれ少なかれ、そう言うことをしていると思いますので、本当にかなりの数の人がいると思います。


実際にあなたもそんな『決めつけ刑事』になってはいませんか?






■この感情を上手に利用するのがハウスメーカー






さて、こういった誰でもが持っている決めつけ刑事ですが、この感情を上手に使うのがハウスメーカーです。


ハウスメーカーの多くは他社の物は駄目で、自社の物が最高と言った決めつけをするのが得意です。


そうすることで他社を排除し、結果的に自社での受注をさせたいと言った気持ちの元、そういった営業をします。


それをスマートで親切で頼れる営業さんがしてくれて、ホテルみたいな綺麗な場所で、至れり尽くせりの対応をしてもらえる。


そんなことをされたら、もう疑う余地はありません。


あとは、お金を出して家を買うだけです^^;



そこに本当の幸せがあるかどうかは別問題。


問題があって、先ほどの冤罪者のように『ほらぁ、謝って下さいよ!』って言っても、きっと相手の『決めつけ刑事』は無言でスマホをいじるだけです・・・・






■メリットとデメリットの両方を把握する






こういったことにならないために、必要な方法はたったの一つです。



それはメリットとデメリットの両方を把握することです。


どんなもの、どんな会社、どんなプランにも、絶対にメリット、デメリットが存在します。


その両方をしっかりと把握してください。


すると、それを手に入れた方が良いのか、悪いのかの正しい判断が出来るようになります。


また、もしそれが間違った答えだったとしても、気持ちの整理がつきやすいです。


だってあれほど考えて、検討した結果なんだから、悔しいけれどしょうがないよねって気持ちになれますからね^^





■メリット・デメリット実践法





さて、ではここからはメリットデメリットを使った、情報に惑わされない家づくりの実践法をお教えします。



1、メリットを10個並べてみる


2、デメリットを10こ並べてみる


3、デメリットが実際に起こった場合や、それをどうしても変えることが出来ない場合、自分は耐えられるか?もしくはしょうがないと思えるか?を考える


4、メリットが実際に起こった場合、それに対して心底喜べるのか?を考える



以上です。


このたった4ステップだけで、情報に惑わされない家づくりが出来ます。


ただ、この方法を行う時は絶対に1~4の順番で行ってください。
逆にしても駄目だし、飛ばしても駄目です。


また、メリットデメリットを10個より少なくしてはいけないし、多くしてもいけません。
これは絶対に10個です。



そして、この作業は点数付などはしません。


この作業をした結果、買いたいと思えたなら買えばいいし、買いたいと思えなくなったのなら買わなければいい。
そういった使い方をしてください。





■なぜこの方法が良いのか、解説





ではなぜ、この方法が良いのでしょうか?


まず1番に挙げられるのが、先ほどから言っている決めつけ刑事と言う名のフィルターを外せるからです。


多分ですが、この作業をする段階にあると言うことは、そろそろ実際に建てるものを決めようといった段階にあると思います。


この段階でメリットを10個あげられないようなら、買う価値はありませんし、まだまだ検討の余地があります。


次に出すデメリットですが、最初にメリットを出しているので、ここで出てくるデメリットの多くが、メリットへのカウンターであることが多くなります。
つまり、メリットの裏返しってことです。


この順番で考えることで、よりメリットの確認が出来ます。
さらに、この段階でメリットのカウンターとして以外で出てくるデメリットは、かなり初期段階からでていたはずのデメリットが多くなります。
そういったデメリットは最初の頃は考えていたはずですが、話を繰り返しどんどん欲しくなってくると、忘れていたり、忘れたふりをすることが多くなります。
ですが、大事な検討材料ですので、もう一度確認をして欲しいです。


メリットの時は10個程度あげられないなら買う価値が無いと言いましたが、デメリットの場合は10個以上出てくるなら同じく価値がありません。
なんとか絞り出して10個出てくるぐらいでないなら、まだまだ検討の余地ありです





■必ず最初にデメリットの検討をする





次に3に対してですが、かならず先にデメリットの検討をします。


デメリットの多くいつかは解決出来たり、なんとか上手な方法があれば解決することなどばかりです。
なので、それらは今はデメリットと言えるかもしれませんが、解決出来ることであることを再度認識してもらいたいのです。


また、そのデメリットが解決できず、そして具現化してしまった場合。
あなたがそれに耐えることが出来ないのなら、絶対に選んではいけないといった指針にもなります。


例えばデメリットとして挙げたのが、『高額な住宅ローン』だった場合。
なんらかの理由で払えないとなってしまった場合、あなたは最悪自己破産です。
そんな人生を歩むべきではありません。


しかしそうなった場合でも、親からの援助で何とかなる。
自分の預貯金を切り崩すことでなんとかなる。
といったように、しっかりとした解決方法があるのなら、それはもうデメリットではなく、クリアー出来る問題となります。
ですが、こういったことが出来ないのであるならば、そんなリスクを背負ってまで家を建てることはありません。


このようにして、最初にデメリットを検討して、まずはあなたがこの家を建てて良いのかの再認識をします。





■要らないメリットは、あなたには必要がありません。





ここまで検討が出来れば、最後はメリットの確認です。
あなたが挙げた10のメリットですが、それが実現した場合、あなたは心底喜ぶことが出来ますか?
実際に多くの人がこの答えに、明確なYESと言える人は実は少ないです。


例えばメリットに『床暖房がある』だった場合。
あなたの未来の家に床暖房があった場合、心から喜べますか?
これがあって良かった!自分の人生の中で本当に良い買い物をした!


あなたがそう思えるメリットが10個並んでいたなら、もうその買い物はしなくてはいけません。
じゃないと絶対にあなたは後悔します。


しかし、メリットをそこまで感じることが出来ないのなら再度検討です。





■そんなにする必要にあるの?





さて、これまであげてきた内容ですが、ここまでする必要あるの?って思いませんでしたか?


そんなにしなくてもいいでしょ?大げさだよ。
実は、この話をお客様にすると多くの方がそういった回答をしてきます。
確かに多くの方やこれまでに家を建てた方の中で、ここまでやって建てた人って少数でしょう。


だからやらなくても家を建つことが出来る。
それは一つの答えかもしれません。


しかし、よく思い出してください。
住宅を購入することって、そんなに甘いことだと思いますか?


月々にすれば数万円の買い物になるので、それなら家賃と変わらないよね?
なんていう会社もあります。


ですが、月々は数万円かもしれませんが、実際には数千万円もの買い物をしているのです。
そんな大きな買い物で慎重にならないでどうするんですか?
重箱の隅を突いて歩くくらいでちょうど良いくらいです。


だから、先ほど言ったことくらいして当り前だと私は思っています。
確かにあんなことしなくても家を建つことは出来ますが、あなたがそれでいいなら私はそれ以上は言いません。
田舎の工務店の営業マンの老婆心とでも思って下さい。




■情報に惑わされないためには、しっかりとした検討を




結局情報に惑わされないために出来ることは、しっかりとした検討しかありません。


幸いなことに今の世の中、嘘を付きとおすのが難しくなってきています。
それはSNSやネットの広がりで、誰でもが簡単に情報を手に入れることが出来るようになったからです。
先ほど出したガルバニュウムの件も、調べればすぐに分かります。


しかし、一定の業者や個人では、嘘を付くことを止めない人もいます。
その情報だけを真に受けて検討をした気になるのはやめましょう。


それを私はしっかりとした検討と呼んでいます。



こういった検討を持って、あなたや家族を幸せにしてくれるお家を作って下さいね^^


今回はここまで。

では、また!