■受験まであと1か月!
12月も半ばとなり、今年もあと2週間と少し。
受験生を抱えるご家族は緊張した年末年始になるかと思います。
最近は色々ネットなどでも、受験生の年末年始の過ごし方などがありますので、
参考にして、悔いの無い受験を迎えさせてあげたいですね。
さて、そんな家族に今日は少しだけ有意義な情報をお送りしたいと思います。
住宅には直接は関係しませんが、意義としては大きく関係しますのでぜひお読みください。
■勉強はもう終わっている・・・?
個人的な話ですが、昔に塾経営の家庭教師をしていた時期がありました。
その際には主に中学生を担当していましたが、塾の方針として、大学受験生への対応やその方法なども勉強をしておりました。
また、その繋がりから今でも塾講師の方と話す機会があり、現在の受験状況などを話したりしています。
さて、そんな私からのお話しとして一番最初に言いたいのは・・・・
『もう勉強は終わっています』
と言うことです。
年末年始になると、睡眠時間を削ってまで勉強をする子が増えてきますが、もうそれはあまり意味がありません。
さて、ここで言う『勉強 』とは何かを言っておかなければ話が食い違うので、説明します。
ここで言う勉強とは、『新しい知識を身に付ける』ことを指します。
例えば、これまでやっていなかった範囲の勉強をすることがそれに当たります。
特に大学受験の場合はそれに当たります。
大学受験の場合、多くの高校では2学期になる前、遅くても2学期中にはもう新しい勉強をすることはやめており、受験に対した対策を始めています。
この対策と勉強を同じようにしてしまう子が多いのですが、それでは受験に対して悪影響になります。
この時期はもう勉強をやめて、受験の対策に取り組むべきなのです。
■受験は100点を目指す競技ではない
なぜなら受験は100点満点を目指す競技ではないからです。
本当に雑な言い方をすれば、学校で習う全ての知識を持っていなくても良いと言うことになります。
これがどういうことなのかと言うと、受験の多くは点数が上位の人から合格をしていきます。
その中でその受けた学校だけの受験偏差値で考えると、大体50~55もあれば受かることになります。
分かりづらいので、点数で話すと・・・
100点満点中、70点が平均点だとすると、70点以上があればほぼ合格すると言うことなんです。
とは言っても、合格数が受験数に比べ遥かに少ない場合はもう少し上がりますが、多くの学校はこのくらいの点数で大丈夫なのです。
受験生の目的は受験に受かることですよね?
となると、70点で合格しても、100点で合格してもどちらでも同じことと言えるんです。
まあ、中には受験の主席を狙いとして100点を狙う人もいますが、そういった人はあまり多くないと思いますので、割愛していきます。
■新しい知識で得た5点と、分かっていたけれど解けなかった5点は一緒の5点
さて、そういった意義が分かってくると、もう少し深い内容に入れます。
この年末年始で新しく手に入れた知識で、テストの点が5点・・・・上がるかもしれません。
これは嬉しいことですし、目指したい気持ちも分かります。
しかし、点数だけで言うと、本当は分かっていたのに、ド忘れしてしまい解けなった5点。
これも同じ5点なんです。
この際にどちらの5点の方が価値があるでしょうか?
答えは簡単。
ド忘れして取れなかった5点の方が、大きな価値があるのです。
新しい知識で取れた5点は、本来は取れていなった5点であり、加算されたら本当に嬉しい5点ですが、ある意味ギャンブルに近い5点でもあります。
しかし、本来分かっていた5点はギャンブルでも何でもなく、自分の実力であった5点です。
これを取りこぼすのは、本当にもったいない。
これまで数か月中には1年以上受験勉強している子もいるでしょうが、その努力が全て水の泡になったことを示します。
受験は先ほど言ったように100点を目指す競技ではなく、受験に受かる点数を取っていくのが本来の意味です。
そうなった際に、取りこぼしを1つでも無くすようにしていくことの方が、価値があると思いませんか?
■今から得られる知識なんて、たかが知れてるのに、多くの時間が必要となる
また、これから得られる知識なんて正直そんなに多くないです。
受験の点数で言ったら、先ほど言ったように5点もあればいい方ではないでしょうか?
理由は簡単で、受験生の多くはこの時期にはもうほとんどの勉強が終わっているからです。
と言うか、この時期で終わっていないのはかなりまずい状況ですから、そんな人は多くいないと思います。
とは言っても、まったく受験勉強が追い付かず、まだまだこれから新しい範囲をやらなければ・・・・
そんな子も多いので、そういった子の場合は新しい知識を・・・と思ってしまうのはしょうがないことだと言うのも分かります。
しかし、理解しておかなくてはいけないことは、新しく得る知識の勉強って、今までやってことのある勉強よりもかなり多くの時間を掛けないと理解出来ないと言うことです。
さらに、それを理解したとしても受験に使えるような知識として定着させるのにも、さらに時間が掛かります。
この受験までの短い期間にそれを行う必要が本当にあるのでしょうか?
私はその価値はかなり薄いと思います。
■これからやるべきは分かっていることの再復習
こういった意味でこれから行わなければいけないことを話すと、これからの時期は分かっている問題の再復習の時間に費やすことに集中するべきです。
分かっている問題なら、復習に大きな時間が掛かりません。
なので、短い時間で多くの範囲を確認することが出来ます。
人は1回よりも2回。
2回よりも3回と復習した方が、その内容の定着が強くなります。
この時期だと学校も受験シーズンとして、その時間のほとんどを受験に使わせてくれます。
中には登校すらしなくてもいい学校もあるくらいです。
この時間を有効に活用し、今分かっている範囲をより強固な範囲としていきましょう。
こうすることで、本当は分かっていたから解けたのに、ド忘れして解けなかった・・・の5点を失わずに済みます。
こうする方が、ギャンブルで新しい知識を手に入れるよりもよりも、確実に点数を積み重ねることが出来ます。
私も昔は受験生でしたし、皆さんの多くも受験生だったでしょう。
その時の記憶にありませんか?
『あれ本当は分かっていたけれど、受験の時出来なかったんだよね』
そんな記憶が誰にでもあるのではないでしょうか?
これからの時期はそれをどんどん減らすことが出来る最高の時期だと捉え、受験に挑む方が良いのです。
■ケアレスミスを防ぐには家庭から
さて、ここからはやっと住宅に関した話にもなります。
受験で一倍怖いこと。
それは勉強していなかった範囲が出ることでも、過去に一度も出ていなかった分野がテストに出ることでもありません。
その問題は、その子だけではなく、全ての子が初見なので、出来なくても点数に差がつく確率が低いものです。
答えを言ってしまうと、受験で一番怖いことは、『ケアレスミス』です。
本当は分かっていたし出来ていたのに時間が足りなくて・・・・・
ちょっとした計算違いと、ちょっとした読み間違いで・・・・
マークシートの順番がずれていて・・・・
そんなミスが一番怖いし、大きな後悔をする問題になります。
なので、受験生にはこのケアレスミスを防ぐ方法を覚えてもらわないといけません。
そして、これを覚えてもらうのは、学校でも塾でもなく、家庭で行う必要があるのです。
■部屋の掃除や片付け、親がやっていませんか?
特にこの時期に多いのですが、親が子供の部屋の片づけや掃除をしてしまっていませんか?
受験に多くの時間を使って欲しいからとの配慮なのでしょうが、これは大きな間違えです。
ケアレスミスが多い子は、自分で自分のことが出来ない子が多い傾向にあります。
その理由は自分のことや周りを客観的に見れないからです。
それは親が家庭で自分に必要なことをやってしまっている家庭に多く現れます。
だって、自分に必要なことを親がやってくれているので、自分の事なんか客観的にみる必要なんてないですから。
自分は自分の好きなことや集中したいことだけを考えていたらいいんです。
そう言う子はどうやったって、客観的に見る能力が伸びていきません。
受験は先ほど言ったように100点を取るのではなく、合格点になるべく近くなるように、
そしてその点を少しでも超えるようにすることが大事になります。
となると、自分の知識実力、テストの内容難易度、それらを全て客観的に見て、どういったテスト攻略をするのかを、テスト中に考える必要がありますし、これからの時期はどうやってそういった点に近づけるのかを考え、そこに時間を大きく使うことが求められます。
これは周りをみる能力と自分を客観的に見れる能力がとても大事なります。
これが出来ない子のテストは正直悲惨な結果になることが多いです。
テスト問題は自分の出来るものから確実に着実に点数を重ね、分からない物や難しい物は、後に回すくらいでちょうどいいです。
だって、その問題は他の子にとっても難しいし分からない確率が高いので、それらを落としたとしても、他の子も落とす確率が高いです。
すると点数の差は開くことがなくなり、もし解けなかったとしても大きな問題になることが少なくなるからです。
しかし、確実に出来る問題は他の子もその確率が高いです。
となれば、その問題を落としてしまうと、他の子と差がついていってしまいますので、結果不合格になってしまったりします。
客観的に見れる子は、テスト問題も客観的に見れる傾向にあります。
自分の出来る問題とそうでない問題をしっかりと見極め、出来る問題はしっかりとこなし、出来ない問題は出来る分だけやる。
そうすることが点数があがる一番の方法だと、客観的に見れる子は気が付き、そのような回答方法に移ります。
しかし、客観的に見れない子は、集中して問題に取り組むかもしれませんが、それが解けない問題だとしても、時間を掛けて取り組んでしまうことが多くあります。
その結果、その問題が何とか解けたとしても、多くの時間を使ったため、他の問題の解答時間が大きく削られ、本当は何も苦労しない問題でも、短い時間のせいで解けなかったり、焦ったりして簡単なミスをしてしまうことが増えていきます。
これがケアレスミスの多くの原因です。
何とか難しい問題で5点を取ったとしても、簡単な問題をケアレスミスして10点失えば本末転倒です。
また客観的にものを見れる子は、問題の要点を掴むのも得意な傾向にあります。
テストに置いてこれはとても重要なことになります。
問題の要点をすばやく理解し、その要点に合わせた回答を導いていく。
すると、最低限な回答で満点を得ることが出来、どんどん次の問題にチャレンジすることが出来ます。
特に記述式のテストにおいてはこのことは本当に重要であり、東大や京大などの超難関校では必須級の能力だと言えます。
最低限の回答だけで良いので時間が掛からず、他の問題に時間を掛けられるのでミスも減っていきます。
こういったことを養うには、家庭の環境がとても大事になります。
普段から自分の環境や、自分のやらなくてはいけないことなどを把握させ、それに対してどうすれば良いのかを考えさせ、行動させる。
今からでは遅いかもしれませんが、そういった環境が受験に強い子を生むと思って下さい。
■温湿度はしっかりとした管理を
さて、ここからは住宅の話になりますが、これからのシーズンは絶対に温度と湿度の管理を怠らないようにしてください。
文部科学省が提言している勉強に適した温度は、冬は18℃以上、湿度は40%以上と言われています。
最低限この温湿度はキープ出来るようにしてください。
当社のスマートハウスならそれがしやすいですが、そうでない場合もお金を掛ければすることが出来ます。
ただ、そういった際に忘れがちなのが、トイレや洗面お風呂などの暖房器具が無い空間。
他の部屋が暖かいのに、そこだけ寒いと、温度差で体調を崩すことがあります。
これも当社の建物ならあまりないのですが、一般住宅では当たり前のことでしょうから、しっかりとした対策をしてあげてください。
理由は勉強がはかどる環境になること、また風邪などにかからないために必要な環境だからです。
この時期に体調を崩すのは、中々にしんどいです。
時間が削られるのもそうですし、精神的にも焦りを生みます。
昔の学習塾では、テスト会場は寒いところが多いので、寒さに馴れるために窓を開けて授業をしていたところがあると聞いたことがあります。
流石に今はないでしょうし、最近の会場はしっかりと暖房が効いています。
また女性などで寒さに弱い方は、多くの会場ではストールやひざ掛けの使用が認められているケースが多いので、そういった会場であれば、持参することも頭にいれておきましょう。
■まとめ 受験生頑張れ!
今日は、住宅とはほとんど関係の無いことをお話してきました。
今回お話した理由が、私のお客様でたまたま受験生がいて、この話題になった際に今回のことを話したら、とても喜んでくれたから、皆さんにも共有したいと思ったからです。
受験もそうですが、子育てにとって住宅って本当に大事なものになります。
その中でも良い環境を与えられることが出来れば、受験の合格も近づくといったものです。
来年受験の方はもう間に合わないでしょうが、再来年の受験の方はまだ間に合います。
お子さんのためにも、良いお家たてませんか?
今回はここまで、
では、また!