■嬉しい報告です
1年ほど前に当社のスマートハウスを建ててくれたお客様からの、電気と売電の収支報告が送られてきました。
内容なかなりのもので、うらやましいぐらいの収支になっていました^^
プライバシーもあるので、完全には報告できませんが、簡単にここでも報告させて頂きます。
■年間の売電量は12861kWh
まずはお客様の簡単な情報から。
太陽光発電搭載量
約12kw
蓄電池 全負荷型
約10kw
このような条件で1年間を過ごして頂きました。
まずはその際の年間売電量です。
その数字は12861kWh
これは中々の数字となっております。
現在の売電単価が1kwhで17円ですので、これを先ほどの売電量に掛けるとなんと・・・・
年間21万8637円の売電額となります^^
まとめるとボーナスがもう一回もらえたくらいの額ですね!
毎月だと、約18,200円です。
さて惜しいのはその設置時期。
これが10年前だったら売電額が1kwhで40円とかあったので、そうなるとなんと51万4440円もの大金が売電額であったと言う計算になります^^;
当時は、太陽光発電の売電だけで、住宅ローンをまかなえるなんて言っていましたが、これは本当だったみたいです。
■次に買わなかった電気量
次に買わなくて済んだ電気量です。
これは実際に発電した量から、売電した量を引き算すると出てきます。
このお客様の場合の平均は大体毎月350kWhぐらい。
オール電化で4人家族だと平均的な使用量が毎月650kWh程度と言われているので、かなり抑えることが出来ています。
さて、この場合買わなかった電気量を電気代に直すと、1kwhを大体40円くらいと換算すると、14,000円となります。
本来は買わなくてはいけなかった電気がこれだけあったのだけれど、太陽光と蓄電池のお陰で払わなくて済んだことになります。
これはかなり大きいですね^^
■毎月の経済効果はおいくらに?
さて、ここまで計算が進むと毎月の経済効果が出せます。
毎月の経済効果の式はこちら
『毎月の売電額+毎月の買わなくて済んだお金』です。
これらは先ほど計算で出しているので、合算をしてみると・・・
18200円(売電)+14000円(買わずに済んだお金)=3万3200円
となり、このお客様は太陽光と蓄電池を入れたおかげで、毎月約3.3万円も支出が減っていることになります。
年間にすると33万円、10年で330万円、30年で990万円です!
太陽光発電と蓄電池をいくらで売ったのかは内緒ですが、当然のように元は取れているし、何なら数倍の経済効果となっています。
これは本当にすごいですね^^
■本当は売らずに使えればもっと経済効果が!
さて、こんな感じで高い経済効果があることが理解出来たと思いますが、実はまだまだ経済効果を上げることが出来ます。
その方法は・・・
『売電をもっと減らすこと』
です。
実は、このお客様のお宅ですが、電気を毎月購入もしていまして、その額が、平均で3000円くらいです。
春と秋は毎月1000円程度で、夏と冬が4000円程度の電気購入となっています。
これをもっと上手に電気の使用を調整すれば、もっと経済効果を出すことも出来ます。
理由は、売電額と買う電気の差があるからです。
先ほど言って様に、売電の額は1kWh、17円程度とかなりの安価になっています。
しかし、電気を買った際の電気代は1kWhで平均的に40円程度掛かります。(燃料調整費や再エネ賦課金なども含む)
買う電気と比べると、売電は半分以下の金額にしかなりません。
となると、売電をするよりも、いかに電気を買わないかにシフトする方が、その差額で儲けが出るようになる状況なんです。
こういった理由で昼間にもっと電気使用を集中すれば、もっと経済効果があると言えるんです。
■さらにEVカーで節約に
さらにEVカーを使って節約する方法があります。
今回のお客様のように、これだけ売電する余裕があるなら、EVカーの充電も十分にまかなえます。
そうすると売電額は減るかもしれませんが、その分電気を買わないで充電をすることが出来ます。
その分お得にすることが出来ます。
どのくらいお得になるのか、EVカーのサクラを例にして計算をしてみます。
サクラの航続燃費は1kWhで大体8km程度と表記されています。
これを太陽光の電気でまかなうと、もしEVカーに使わなかった場合は17円で充電すると同じことになりますので、サクラは8km走るのに17円をつかうことになります。
これを1kmでいくら使うの?にすると2.1円で1km走れることになります。
次にガソリン車ですが、燃費がいい車で大体1L当たり20km程度走ります。
今のガソリン価格が1L当たり170円くらいなので、1km走るのに8.5円程度使うことになります。
これを年間に1万キロ走るとすると、サクラは年間に21,000円程度の電気代が、ガソリン車は85,000円程度のガソリン代が掛かります。
この差は6.4万円です。
次にEVカーに充電した分で売電が出来なかった額を計算します。
サクラは8km走るのに、1kWhの電気を使うと言いました。
と言うことは、1万キロ走るためには年間に1250kWhの電気を使います。
本来ならこれらは売電出来たはずの電気になります。
なので1250x17=21250円が売電出来なかった金額となります。
この金額と先ほど出した、ガソリン車との差額を引き算すると、年間にどのくらいお金が浮いたのかの計算が出来ます。
つまり・・・
64,000-21,250=42,750円
となり、年間に42,750円の節約が出来たことになります。
また、EVカーはオイル交換が要らないので、そこ当たりも入れると更に年間1万円程度は節約が出来ます。
合わせるとざっくりですが、年間5万円程度の節約が見込めます^^
先ほどの電気の経済効果と合わせると年間でなんと40万円弱!
これだけのお金が浮けば、確実に家計は楽になっているはずです^^
■小話『EVカーはお金が掛かる?』
ここからはちょっと本題から外れて、EVカーのお話をしたいと思います。
私は先ほど、手放しでEVカーを導入した効果を話していきました。
しかし、EVカーが普及し始めた現在、EVカーには一定の問題があるのではと言った話があります。
箇条書きで上げてみると・・・・
・航続距離が不安(遠くまで走れない)
・車体価格が高い *同じクラスの車に比べ1.2~1.5倍程度の価格
・充電に時間が掛かる *満タン充電まで丸一日掛かることも
・冬に弱い *気温が下がるとバッテリーの性能が落ちるため
・バッテリーの寿命がある *交換の際はかなりの高額
・タイヤの交換時期が早い *車重が重いため、ただこれは走り方にもよる
・充電が面倒 *スマホみたいに充電をしなくてはいけないため
この程度の問題が挙げられています。
実際にもこれらのことで、困ったとか問題になったケースを度々聞きますので、心配レベルではなく事実としての問題となっているのでしょう。
なので、私個人としては、手放しでEVカーを勧めるつもりはありません。
ですが、各問題は買う人それぞれの立場や状況で変わるでしょうから、だから絶対に駄目とも言いません。
さらに言うと、一定の方にはある意味必須と言ってもいいレベルのものでもあるとも思っています。
その一定の方とは・・・・
1.EVカーをそんなに遠出に使わない人
普段の通勤や買い物、休日に近場でドライブ的な使い方ならば、バッテリーは十分に持ちます。
また、そういった使い方ならば、毎日のように充電する必要もないため、充電の手間も少なくなります。
2、車体価格があまり気にならない人
価格が高いことがデメリットとして挙げられましたが、EVカー以外でも同じグレードでも高い車を選ぶ人って多く存在します。
例えば人気の車『アルファード』ですが、一番安い金額で約540万円ですが、一番高いグレードだと900万円を超えることもあります。
先ほどにあげた価格が高いことがデメリットであるならば、アルファードの高い車種もデメリットであるはずですが、そういったグレードを買った人の多くはその価値に満足していると聞きます。
つまり、車体価格は買う人の気持ち次第なので、EVカーを買うことを高いと思わない人なら別に気にすることではないと言うことです。
また、EVカーを買う際には高額な補助金が出ます。
例えば先ほど挙げた日産のサクラならば、55万円です。
この補助金も考えると、言うほど高くはならないと言うのが実情となります。
3、メインカーが別にある人
EVカーだけだと先ほど言ったように、遠出も出来ないし、電気が無い場合は充電も出来ません。
なので、それ1台だけで生活しようとすると、何らかの問題に当たることがあります。
しかし、ここ御前崎のような田舎では当たり前なのですが、家族で2台車を持つことであれば、その問題も解決出来ます。
出来れば、EVカーではない方が、メインカーとして使うことが出来ればより問題解決に近づきます。
4、太陽光の売電が月に4000円以上ある人
最後に太陽光発電との組み合わせです。
私はEVカーの充電を、電力会社から買ってまですることはちょっと不経済だし、電気代が上がった際には、より家計が苦しいことになるので、おススメはしていません。
ならば太陽光発電がある家なら・・・・となりますが、実際に売電額が今の売電単価(1Kwh17円)で月平均4000円以上ある人でない場合は少し考えた方が良いと思います。
なぜなら、そういった家は月に4000円以下しか発電の余裕がないため、EVカーに充電すると電力が不足する可能性があるからです。
それでも電力会社から買えばいいので、停電等にはなりませんが、思ったより経済効果を感じることが少なくなり心理的にお得だと思えないからです。
ちなみに、今回のお客様の例から計算すると12Kwh太陽光を載せた場合で月平均18,200円でしたので、6Kwh程度で毎月9000円程度の売電が見込め、さらに半分にすると3kWhで月に4500円程度の売電が見込めます。
なので、3kWh程度の太陽光を載せたら良い・・・と言いたいのですが、今回のお客様は電気の使用量をかなり節約してくれていたので、実施にはもう少し余裕が欲しいです。
なので、当然地域や立地により売電量は変わりますので、参考値となりますが、大体5kWh以上の搭載があれば、ここ静岡のように晴れが多い地域なら大丈夫でしょう。
ただし、晴れが少ない地域の場合はもっと搭載する必要があると思います、それは各地域によって変わりますので、詳しくはお近くの業者さんにご確認下さい。
このような条件が見込める方は、EVカーの購入を検討してみてはいかがでしょうか?
■まとめ
今回は、当社のスマートハウスにてお住まいの方の情報をお送りいたしました。
今回のケースはかなり条件がいいこともあり良いデータで出てきていますが、その他のお客さまも同じようなデータになっていることが多いです。
明工建設の家づくりの基本は『住んでもらってから良さを体験して頂ける家づくり』
それは、『健康』、『安心安全』、『家計』
この3つを体験してもらえる家づくりとなっています。
今回はその中の『家計』の話でした、これであればきっと満足頂いていると思います^^
こういった家づくりがしたい方は、ぜひ明工建設にまでお声がけください
今回はここまで
では、また!