Javascriptが無効になっているため、正常に表示できない場合があります。

掛川市・菊川市・御前崎市・袋井市・磐田市で注文住宅の新築、住み心地最高の工務店は明工建設

BLOG

 

住宅ローンの話

住宅ローンに不安な方はぜひ私にまでお声がけ下さい  #店長流
住宅ローンに不安な方はぜひ私にまでお声がけ下さい  #店長流

■難しかったローンを通した実例を紹介します。




日頃から住宅ローンアドバイザーとして、また住宅営業として、またまた色々な人に住宅ローンの指導をしている店長です。


最近では金利が上がるなどの関係で、住宅ローンが難しくなると言っている人も多くいます。


でも実際にはそれは間違いで、実は最初から住宅ローンで難しいものなのです。



冷静に考えてみてください。


あなただったら、貯金もほとんどなく、年収はあるけれど、転職などしたら年収が分からない人に、数千万円のお金を貸せますか?


しかも、数日とか貸したら返してくれるならまだしも、借りる期間は35年です^^;


普通に考えたら、住宅ローンってとんでもなく難しい案件なのです。



なので、実は住宅ローンを申し込んだ人の3割以上が、ローン審査に落ちています・・・


それほど難しいのです。



しかし、私の場合は、この落ちてしまった方をもう一度審査を行ってもらうことで、審査に落ちた方の7割の人をローンに合格させている実績があります!


その方法は企業秘密なので言えないことも多いですが、今回は実際の事例からちょっとしたテクニックなどをお教えしたいと思います。






■クレジットローンを一回も払っていないブラックな方





今回の方は、聞いただけで無理!ってなるようなケース。


仮にY様と言っておきますが、このY様は実は以前にクレジットローンをしていたのですが、それを一度も返していないって方。


まあ世間ではブラックリストに乗ってしまっているので、車のローンもクレジットカードの審査も落ちてしまう方でした。



そもそもそんな人に家を勧めるの!?って言われそうですが、最初はこのことを黙っていたのです^^;


奥様がとても家が欲しい人だったので、このことを言い出すことが出来ず、ついに言い出せない状態でローンの審査を受けてしまいました。


当然結果は審査落ち・・・・


奥様はこのローンのことを知らなかったので、なぜ落ちたのか理由が分からないと、色々な会社に相談に言っている時に、私と出会いました。



奥様の話だと確かに落ちる理由が分からないのです。


年収は1000万円近いし、勤務先も一流企業、他のローンはしていないし、何なら車なども全て現金で買っているから、クリーンな人であろうと見受けられました。


だから、ローンが落ちたことが信じられないと言った感じでした。


しかも、他の会社にも頼んで、審査を出してみても結果は同じで諦めた方がいいですよと言われる始末・・・



そこで、私が担当することとなりました。




■まず最初に行ったのが、『個人信用情報の開示請求』




こういった場合、一番に思いつくのが個人情報での問題です。


先ほど書いた通り、いわゆる金融的なブラックであることが一番疑われます。


なので、旦那様にまずは開示を求めたところ、それに応じてくれません。


理由は今は分かるのですが、当時は分からなかったので、多少の疑問と共に、『あぁこの線だなって』気が付きました。





■隠されていた借金が・・・・





多分、奥様に内緒にしていることがあると感づいた私は、奥様に内緒で旦那様とお話をしてみました。


すると、ようやく出てきた旦那様が開口一言。


『兄弟の肩代わりに借りたクレジットローンを兄弟が返していません』


その額は100万円・・・・


中々の額ですし、クレジットローンを返していないと言うことは、金利の上乗せで凄い金額なっていることも考えられます。


借りたタイミングが15年以上前だったので、とてつもない額になっていてもおかしくありません。



これで理由ははっきりしました。


このクレジットローンの未払いが原因です。


しかし、まだ不安が残るので、奥様に内緒にすることを約束とし、個人情報の開示をしてもらいました。


結果は、確かにローンの記載がありました・・・・





■でもまてよ?15年間も、隠し通せるものか??





しかし、ここである疑問が生まれます。


そんなローンを15年間も隠しとおせることって出来るのか?


と言った疑問にぶつかりました。



クレジットローンと言えば、昔は中々の激しい取り立てをしていたくらいの、あまり聞こえのいいローンではありません。


なんども督促状が来ているだろうし、ひょっとしたら家にも取り立てが来ているのでは?


それを15年間も家族や奥様に隠し通すのはいくらなんでも難しいのでは・・・?



そう思い、Y様に素朴な疑問をしてみました。



『どうやって15年間も家族や奥様から隠し通せたんですか?』





■隠すって・・・・言わなければいいだけでしょ?





その疑問への回答は、こちらがびっくりするものでした。



『え?隠すって・・・・言わなければ、誰も分からないでしょ?それだけです』



この回答に、私の中で疑問が火山のように噴火してきました(笑)



え?督促状は? 



え?取り立ては?



え?え?え?



普通は督促や連絡などががあるから、家族や奥様にはいつかばれるものじゃ???



となりましたので、一つづつ聞いてみます。




Q,『ちなみに督促状はどのくらいの頻度できていますか?』


A、『一度も見たことないです』



Q,『取り立ての方が来たことは?』


A、『一度もないです』



Q、『ご実家の方は知っている?』


A、『知らないです』



Q、『ご実家に督促や取り立ては?』


A、『一度もないです』



Q、『兄弟さんはなぜ返さないのか?』


A,『今は海外にいて連絡も出来ないから分からない』



こんなことってあるんだ・・・・・


って思ったと同時に、一つ凄いことが頭に浮かびました!!!






■消滅時効が適応されるかも?






実はローンには時効が法律で決まっています。



それが5年と10年です。



この期間内にローンの督促が1度も無い、またこちらもローンの返済の意思がない場合は(簡単に言うとお金を払っていない場合)、法的にはローンを時効として、支払いの義務を無くすことが出来るのです。


とは言っても、通常は督促が来るし、支払いをしているものなので、まず時効となることがありません。



ただ、今回の件はそのもしかしたらに当たる、中々のレアケースである可能性がありました。


そのことをY様に伝え、もしかしたらもしかするかも・・・と言うことをお伝えし、こういった機会なので、奥様にもしっかりと話し、きっちりしませんか?とご提案させて頂きました。





■弁護士も交えて話すと、レアケースであることが確定した





その後にY様も状況を認め、奥様にも共有し、状況を整理することとなりました。


今回の場合は、住宅ローンアドバイザーの仕事の範疇をこえてしまっていたので、法的に詳しい弁護士さんに依頼をしました。


2週間程度の調査の結果、消滅時効の該当だと言うことが判明。


しかし、クレジット会社に消滅の意思と、状況を伝え、相手にそれを認めさせる必要があります。


そして、相手に個人信用情報の情報にローンが無くなったこと記載させる必要があります。



ローンは多分消えるでしょうが、相手の意地悪で個人情報から消してもらえない場合もありえますし、まだ色々な懸念材料はあります。



その他色々と協議をしました結果として、その手続きを行いました。




そしてその約4週間後・・・・





■個人情報の欄にローンの記載が一切なくなった!





4週間後にまた個人情報の開示を求めると・・・・



なんと綺麗にローンの情報が消えていました!!!!



弁護士の先生も、びっくりするくらいの上手くいきすぎくらいの状況に、Y様ご夫婦は大興奮^^



これで住宅ローンは通るし、なんと100万円のローンも綺麗になくなったのです!



その後、住宅ローン申請をしてみたら、結果は合格^^



その後は私のところで、住宅の契約も頂けました・・・





■ただ、人道的には褒められたものではない




このように一般的には絶対に無理なケースを通した経験があります。


しかし、今回のケースは人道的には褒められたものではありません。


借りたものは返すべきですし、それを黙っていたことも褒められたものじゃありません。


ただ、今回の方法は違法ではないし、逆に法に則って行ったことなので、誰に攻めを受けることではないですが・・・・



このケースの場合は、もし旦那様が家を建てたいと言っている家族だったら、私はこの状況なら家を建てませんでした。


ローンを綺麗にしてあげたから、他の会社なりどこでもいけばいいですよ、なんて言っていたと思います。


しかし、今回は奥様があまりに可哀そうだったので、奥様の家を建てる気持ちで契約を頂きました。


それは旦那様も分かっていたみたいで、奥様の希望には一切口をはさみませんでした。


ただ、家が完成した時には、皆さんは嬉しくて涙の引き渡しになったので、きっといいことだったと思っています。





今回は以上です。


また機会があれば、こういった事例の紹介をしていきたいと思います。


では、また