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【店長流】

住宅購入成功への近道 その1 『目線を変えてみる』 #店長流
住宅購入成功への近道 その1 『目線を変えてみる』 #店長流
ネットで『住宅』と検索すると、『住宅 失敗』『住宅 損』『住宅 後悔』

このようなネガティブワードが多く見られます。

年間に住宅は数十万棟建っているのにも関わらず、こういったワードが減ることがありません。


私は人生で何百と言った数のお宅をお引き渡しに関わっており、どういった方がネガティブになり、どういった方がポジティブな感情になれるのかを、一般的な方よりも多く知っています。

そういった経験を元に、今回から数回に渡ってこの原因を探り、解決する方法をお教えしていこうと思います。





題して『住宅成功への近道』




今回は第一回目


『目線を変えてみる』をお話させて頂きます。




■人は目線が凝り固まってしまう生き物




私の学生時代のことです。

神奈川で一人暮らしをしており、年末に実家に帰る新幹線での出来事です。

その帰省する少し前に私は怪我をしてしまい、帰省の新幹線で立っているのがつらい状況でした。

ですので、座って帰りたいと言うのが私の希望でした。


しかし、年末の新幹線は、基本自由席には座る場所が無く、多くの立ち乗り乗車が発生している状態でした。

そこで、1度目の新幹線は見送り、数本遅らせれば少しは空きがあるかと思い、まっていましたがどれも状況は変わりませんでした。


途方に暮れており、今年は帰らなくても・・・なんて思っていた時、駅員さんがある解決法を教えてくれました。

それは電車ではなく、バス。

今と違いスマホなどは無かったので、他の帰省方法を調べることも出来なかったこともありますが、そもそも私は帰省=新幹線と頭が凝り固まっており、それ以外考えられなくなっていました。


学生で尚且つ休みだった私は急いで帰る必要もなく、むしろ足のことを考えると、ゆっくり座って帰ることが大事だったので、まさに目から鱗状態でした。

お陰で希望していた座って帰ることができたことが叶い、さらにはゆっくりとゆったりと帰省することが出来ました。



皆さんも何か同じようなエピソードってあるのではないでしょうか?


このように人は目線が凝り固まってしまう生き物なのです。

そしてそれが住宅建築にも悪影響を与えます。





■欲しい物は『なぜ』欲しかったんだろう?




住宅を建築する際には、自分の希望や夢などを出来るだけ多く詰め込んだものにしたいと、多くの方がおっしゃいます。

私もそれには賛成で、折角何千万円もする買い物をするのだから、自分の理想に近づけて欲しいと思います。


しかし、そこで冷静に考えてもらいたいのですが、その『欲しいもの』は『なぜ』欲しかったのでしょうか?

例えば、とてもオシャレなキッチンが欲しい方がいます。


なので、そのキッチンを買うことを前提に高いとか、安いとかで話をしていきますが、そもそもなぜそのキッチンが欲しかったのでしょうか?

それはデザインでしょうか?使い勝手?色?大きさ?ブランド?インスタ映え?


様々な気持ちがあるのでしょうが、何かきっと欲しかった理由があるはずです。


本来はその『なぜ』を理解し、欲しかった理由を最大限になるものを買うべきですよね?

しかし、先ほどの私のように凝り固まった目線の方では、その『なぜ』を考えるのではなく、そのキッチンを買うことに注力してしまうものなのです。

実際にはそれ以外の物を選んだ方が、欲しかった理由を最大限に引き上げてくれるかもしれないのにです。

これでは本当につまらないし、結局は良いこともありません。


ですが、こういった方が本当に増えたように思えます。

その原因は『便利なネット』にあると言えます。





■ネットは人の評価を、あたかも自分の評価として取り上げてしまうツールである





この業界に入り約20年。

その間に様々なものが変わりましたが、一番変わったのはネット環境です。

20年前もネット環境が無かったわけではありませんが、当時は情報発信力は信頼性は低めで、逆に疑っている人の方が多いくらいだったと覚えています。

ですので、住宅の情報源の一番は見学会や展示場などの『本物』を見ることや、雑誌などで得た情報をまとめることで自分の評価にすることが全てでした。

これらの情報はあくまでも自分で見たり聞いたり触ったりした、『自分の評価』となります。


しかし、現在はネットが発達して、こういった情報はわざわざ現地に行かなくても手に入れることができ、かつ多くの情報が手に入ります。

そして他人の評価が多く見られるので、自分は経験していないことでも、その他人の評価に自分の評価を重ねがちになります。

なので、本物を見る行為や自分で評価をする機会が減り、いつの間に他人が良いと言うものが、あたかも自分にとっても良い物だと誤認するようになっていきました。



飲食店なんかはこの傾向がとても強くあります。

あなたも、食べログなんかの評価が高いお店を、無意識に良いお店だと思うことがありませんか?

人によっては行ったこともないお店なのに、評価が高いだけで『良いお店みたいだよ』っておススメしてしまう人なんかも増えてきました。

実際には熱烈なファンのみが高評価をしているだけで、実際にはうーんってなってしまうような味のお店なのかもしれないのに・・・



こんな時代背景の影響で、多くの人が良いと言うものが自分にとっても良いと思い込み、自分にとって本当に良い物とは?と考えなくなってきてしまっています。

このような考え方の人の多くが、凝り固まった考えをするようになってしまい、結局自分にとっての最良を考えなくなってしまうのです。





■目線を変える癖をつけることが、良い住宅購入への近道




そういった間違えを無くすために必要なのが、『目線を変える癖』をつけることです。

これも良いと思うけれど、こっちも良いかも?

あれもこうすれば良くなるし、そもそもこれはないかも・・・・・

このような、色々な目線で見てみることも大事ですし、


ちょっと待てよ、こういった切り口ではなく、こういった見方をすれば、この商品でも十分に良いかも?

こんなちょっと目線を変える癖をつけると、自分の評価としての判断が出来るようになります。


ここで大事なのは、あくまでも自分の評価が一番の指標になること。

担当してくれる営業さんも、コーディネーターさんも頑張って提案してくれるでしょうが、最終的に住むのは自分です。

折角、何千万円も出して家を買うのですから、人の評価した家で暮らすのではなく、自分が心から欲しいと思った家に住みたいですよね。


別にネットを見るのが悪いと言うわけではありませんが、ネットでの評価が自分の評価とは異なることは把握をして欲しいと思います。

住宅で後悔をしている人の多くが、こんなんじゃなかった・・・、あーすれば良かった・・・・分かっていたら言ってくれよ・・・

そんな後悔をしています。


今回のような考え方をしてもらうと、そういった後悔の大部分は消えます。

だって、自分が考え抜いて決めたことですから、それが形になって嬉しいはあっても、後悔は少ないはずです^^



今回は以上です。



次回もまた住宅の成功への近道を書いていきたいと思います。


では、また!