■これまでの価値観が大きく変わっています。
持ち家って言うと奥さんがいて、子供がいて、おじいさんやおばあさんがいて、ペットの犬や猫がいて・・・・
そんなちびまる子ちゃんのお宅みたいなのが、一般的と言われていた昭和の時代。
核家族化が進み、家にはお父さん、お母さん、子供とペットがいることが一般的だった平成時代。
このたった30年で持ち家の常識がガラッと変わりました。
その常識に合わせ、家の大きさや部屋数、あと間取りの考え方などが全く変わった家づくりになりました。
では令和になったこれからはどういった家が一般的となるのでしょう?
まだ、令和も6年なので気が早いかもしれませんが、ある程度の予測は出ております。
令和の一般的な住宅は『1LDK』です。
■進む世帯の少人数化
先日発表された予測ですが、2050年には世帯の平均人数が2人を下回り、多くが単身世帯になると言った予測がでました。
先ほど言った核家族化と高齢化が合わさり、単身になる高齢者が増えること。
また、若者の未婚、晩婚化が高まり、長い間単身で暮らす人が増えるからとのことで、多分ですがこの予測通りに進んでいくと思われます。
実際に2020年でも単身世帯は38%を超えていると言われており、東京に至ってはすでに50%を超えています。
これは1980年代には約2割しかいなかった単身世帯が、平成時代を経て約倍になったという計算です。
こんな社会に必要なのは大きな家ではなく、単身世帯が安心かつ快適に暮らせる家です。
そうなると、これまでの一般的だった3LDKとか、4LDKは大きすぎて住みづらく、一人が過不足なく暮らせる1LDKが必要となってきます。
■アパートの値上げと物価の高騰
次の要因はその単身世帯を襲う、アパート家賃の値上げと、物価の高騰です。
平成時代に本当は起こるはずだった物価の高騰が、令和になりようやく動き出し、世界の情勢も考えると、今後は上がっていくことになりそうです。
また、アパートの維持管理費の高騰があります。
これは物価高と直結しており、物価が上がれば維持管理費が上がってしまいます。
次にローン金利の上昇も問題の一つになります。
ローンの金利は平成時代にどんどん下がっていき、今ではほとんどないと言ってもいいくらいの金利となっています。
しかし、この金利では金融機関の利益が確保できないこと、また物価の上昇などの要因が絡み、今後はローンの金利が上昇していきます。
とは言ってもゆっくりと上がるので一般的な方にはそこまで影響がないかもしれません。
ですが、アパートを運営する大家さんには大きな打撃となります。
アパートの大家さんはアパートを貸すためには、まずアパートを造らなければなりません。
相続税対策と言って、数千万円、中にはOO億円を現金で出して建てる方もいますが、多く大家さんはアパート用のローンを組んでアパートを建てます。
ですので、そのローン以上の家賃が入らないと赤字になってしまうことから、家賃はある程度ローンの額と比例していきます。
そういった環境でローンの金利が上がっていくと、どんどんアパート代も上がっていく事になります。
大家さんもボランティアではないので、当然ですよね^^;
こういったローン金利の上昇と、物価の高騰は家賃の高騰に直結していきます。
■だったら自分で建てた方がコスパが良い
このような環境下だと、アパートを借りるよりも、自分で建てた方がコスパの面で良い結果が生まれやすいです。
まず、これまでは家賃ってそんなに変動が無く、平成初期と今ではそんなにアパート代って変わっていませんでした。
なので、アパート代は一生涯上がらないとして計算しても、問題がありませんでした。
しかし、今後はアパート代は徐々に上がっていきます。
今、7万円台くらいのここ御前崎では当たり前な家賃のアパートは、2030年代には10万円を超えてきてもおかしくなく、もしかしたら15万円程度、つまり今の倍になると言っても、そんなに大げさな話ではありません。
そんなに物価が上がるわけはないでしょ?なんて言われるかもしれませんが、多くの経済学者やジャーナリストの方などが、物価の指数の一つである、日経株価平均が今後10年で、10万円を超すとか、多い方だと30万円にもなるとか言っています。
2024年4月の時点で、大体4万円程度の株価なので、今後10年で倍以上になると言った計算です。
とは言っても株価の上昇がそのまま物価上昇とはなりませんので、大げさと言われるかもしれませんが、確実に株価の情報は物価を押し上げる要因となりますので、毎月7万円の家賃が10万円になるくらいは当り前に起こりえると考えた方がいいでしょう。
ローンの金利も含めて考えると、家賃は上がるしかないのです。
■持ち家のメリット『家賃の固定化』
そう考えると、これまで考えていなかった持ち家のメリットが大きくなってきます。
その持ち家のメリットとは、
『家賃の固定化』です。
持ち家を建てる、買う際に多くの方がローンを組むと思いますが、そのローンの額を家賃として見る考えで、その額が固定できるメリットがかなり強くなるといった見方が出来ます。
住宅ローンを借りる際に、金利を大まかに言うと2種類から選ぶことが出来ます。
一つが変動金利、一つが固定金利です。
固定金利は書いて字のごとく、指定した期間ずっと金利が変わらないローンで、ローンの全期間を固定化することもできます。
なので、金利の上昇にめっぽう強く、どれだけ景気が良くなってどれだけ金利が上昇しても、一切支払いが最初から変わることがありません。
つまり、物価の上昇や金利の上昇に左右されずに家賃が固定出来るのです^^
物価や大家さんの意向で、生活費の多くを占める家賃が不安定になることが無く生活が出来る持ち家は、かなりのメリットがあると言えます。
■家賃が高い?だったら引っ越せばいいじゃん?
こんな話をすると必ずこういったことを言う人が出てきます。
『家賃が上がったなら、安いところに引っ越せばいいじゃん?そうすれば物価高騰とか全く関係ないし』
これは確かに正論なんです。
そう、これまでは・・・・
これまでは、家賃が変わらないことが前提だったので、同じ家賃のアパートを探せば、同じような条件のところに住むことができました。
しかし、今後物価高でアパート家賃が上がる場合、今住んでいるところ以外のほとんどすべてのアパートが値上がりをしていきます。
そうなると、今までの家賃で新しいところを探すと、条件が悪い物件しか借りることが出来なくなるのです。
その環境に自分が満足が出来ればそれでもいいです。
ですが、同じ家賃で暮らすなら、せめて今までと同じような環境でと思いませんか?
アパートの質もそうですし、立地や、耐震性などあらゆるものが同じ家賃だと下がる傾向にあります。
最初に借りたアパートがそこなら気にならないかもしれませんが、新しいところよりも条件が良く、尚且つ家賃が同じところに住んでいた人が満足できるとは思えません。
しかも、今後の上昇を考えると、そういったタイミングだと家賃の相場が1~2万円以上、上がっていてもおかしくありません。
今でも想像出来るでしょうが、今の家賃から2万円も安いアパートを借りたとしたらどれだけ条件が悪くなるでしょう^^;
このように生涯同じ家賃で暮らせると考えれた時代は、もうなくなってしまったのです・・・・
■無駄がない1LDKが値段も広さも快適さも最適に
最後に家の話になりますが、今まで言ってきたことをまとめると1LDKの家が最適となってきます。
1LDKは比較的コンパクトに作れるので、値段を抑えて作ることが出来ます。
また大きな家を建てるようの広い土地も要らないので、土地代も抑えることが可能です。
1LDKの住宅は広さは狭くはないですが、広くもないので、丁度いい空間で過ごすことが出来ます。
大きすぎる家だと、掃除が大変とか、税金も無駄に高いし、メンテも掛かる。
そういったことが少なくなる1LDKがとても魅力的な家となります。
特に単身の方には最適ですし、ディンクスと言った夫婦にも最適ですし、掃除などが大変になる高齢者の方にも最適です。
特に今は物価の高騰が始まった段階なので、まだまだ安価で家を建てることが可能です。
今後数十年は家賃の固定が出来るなら、アパートを借りるデメリットもありませんので、最適な時期とも言えます。
■例えば2500万円で家が建てられた場合
例えば、ここ御前崎や近くの掛川などで土地から家を建てた場合、条件にもよりますが、2500万円で土地と住宅を取得することも可能です。
この場合のローンの費用は、全期間を固定金利のフルローンで組んでも大体毎月7万円台で済みます。
全期間固定なので、今後ローン代、つまり家賃の高騰はありません。
このような考え方で、今後は1LDKの家が多くなってくると思っています。
■まとめ
1LDKの家。
これまでは小さいとか、狭いとかいった印象でしたが、時代がそのように変わりつつあります。
当然ですが、多人数のファミリーなどには向いていないので、そういった方はこれまでどおりの3LDKなどが検討材料になるでしょうが、そういった方々のみが、家を考える時代ではなくなったことが今回はお話したかったことになります。
当然当社でも多くの1LDKの提案がありますので、気になった方はぜひお問合せ下さい^^
では、また!