■今までの延長線上だと思っていませんか?
新築を検討されている方に質問です。
これから建てる、もしくは買う新築に住む場合、生活は今のまま、もしくはその延長線上にあると思いますか?
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もし、この答えに「はい」や「そうだと思う」なんて回答をされた方。
新築の購入を止めた方がいいかもしれません^^;
それはなぜ?普通に考えたら劇的に変わるわけないじゃん?
なんて思われるかもしれませんが、そうではありません。
今日はそんな話をしておこうと思います。
■暑い寒いが無くなる感覚がありますか?
まず始めに、暑い寒いの話をします。
皆さんは新築住宅に住むと、暑い寒いが無くなること頭で理解をしていますか?
これはこれまでの家の延長線上にはなく、まったく新しい発想となります。
このことに気が付いていない方ってとても多くいます。
だから新しい家を検討するのに、今の家の延長戦上で考えてしまうんです。
例えば、暖房器具や扇風機の置き場に広い収納が必要だね?とか。
玄関は寒いから、しっかりとドアで区切ろうとか。
寒いお風呂場は嫌だから、北じゃなくて南に作って欲しいとか。
暑い家は嫌だから、西側に大きな窓はつけたくないとか。
冬布団のしまい先、夏服のしまい先、これもしっかりと収納をつくらなきゃとか。
こういったことは今住んでいる家だから必要だし、起こることですが、新しい家だとほとんど考えなくても大丈夫です^^;
今の家は、断熱性能も上がっているし、窓の性能も上がっています。
更には全館空調や温度ムラがない換気システムの導入などで、1年中暑い寒いを感じないのが今の家です。
こういった新しい考え方に適した、住宅づくりがあります。
室内では年中同じルームウェアで良いので、服の数が減ります。
布団も年中同じで良いので、冬夏と布団を変える必要が無く、収納先も要りません。
暖房器具も同じで、基本必要ないのでしまう先がいりません。
なので、今の家よりも収納が少なくても済む人が出てくるのが現状です。
それを昔のように一杯収納を作って・・・って間取りなると、家が無駄に大きくなり費用増となる。
また、収納があれば要らない物もため込んでしまうので、要らない物で家中があふれる。
そんなつまらない家になってしまいます。
新しい家は暑いも寒いもないのだからって頭で必要なものを揃えていきましょう。
■耐震性が超重要!家をどんどん強化しよう!!!
次は家の耐震性です。
これは昔の家と比べたら、普通に建てた時点でもう雲泥の差がつくくらい、今の家は強くなっています。
しかし、昔の考え方は耐震性は上げなくてはいけないといった風潮があるので、そんな強い家なのにまだまだ強くしたがる人がいます。
例えば、同じ間取りなら木造住宅よりも鉄骨造、鉄骨造よりもRC造、当然ですが木造よりも鉄骨造、更にはRC(コンクリート造)の方が費用が上がります。
そんな感じで、ある意味勿体ないことにお金を使ってしまう人が多くいます。
「え?なんで?家は強いに越したことないのは当り前でしょ!適当なこと言わないで!」
みたいに言われそうですが、今の木造住宅でも本当に強い家になっています。
その証拠に今年の大地震でも、東日本の震災でも、新しめな家はほとんど倒壊も半倒壊もしていません。
それは工務店が建てた家も、ハウスメーカーが建てた家も変わっていません。
今年の大地震では液状化により、新築でも傾いたケースがありましたが、それは家の問題ではなく、地盤の問題です。
このような環境下で家を造るのに、さらにさらにと求めるのはもう時代遅れです。
それよりも、先ほどあげた液状化の対策をするとか、制振装置を付けて地震に対して、「強い+しなかやに受け流す」みたいな家づくりをしていくべきです。
■大きな窓は解放感があっていい!実際は年中カーテンの暗い部屋の完成です
次にいまだに多い間違えでもある、窓の大きさです。
皆さんは窓が大きければ大きい程、解放感があって気持ちがいい家だと思ってはいませんか?
例えばこんな家です。
窓が大きくてデザインも良くて本当に良い家ですよね^^
しかし、この画像をよく見て下さい。
実はほとんどの部屋がカーテンを閉めていますよね^^;
と言うことは、窓がいくらあっても外・・・・
見えていません^^;
これは日本の家あるあるなのですが、隣家や道路が家から近いために、窓が大きいと家の中が丸見えになってしまうと言った問題があるんです。
画像のような高級住宅街なら違うのでしょうが、日本の狭い敷地の中で、窓が大きい家って存在させるのが本当に難しいのです。
北側道路の敷地に、南側にいっぱいの窓を設置するならやりやすいですが、日本の土地信仰の中で、道路は南付けが良いと言った信仰が根強いので、それもやりづらいです。
なので、最終的にはデザインなどでこういった家を造ったとしても、正直年中カーテンが閉まっている、暗い家が完成します。
ちなみにこれって大手ハウスメーカーの家に多いんですよね。
■大手ハウスメーカーは実は大きな窓が良いとは思っていない
理由は大手ハウスメーカーってコスト削減の為に、工場で家を造りたいので木造よりも鉄骨造の方が造りやすいんですね。
本来は鉄骨造ってちょっと考えてみてもらえば分かる通り、材料費は高くなるのです。
だから、そういった工場などを持たない中堅のハウスメーカーや工務店などは、費用が掛からない木造で家を建てることが多くなります。
強度が同じなのに、費用が掛かるのでは勝負に負けると言うことで何か差別化をしないといけない。
その際に、大手ハウスメーカーが考えだした差別化が、「大きな窓を使うこと」
木造住宅は柱や梁などを主要部材を木造、木で造るので強度は鉄に比べ弱くなります。
なので、木造住宅は鉄で造る鉄骨造に比べ、柱の本数を増やし、また柱の間隔を短くすることで強度を出します。
強度だけで言えばこの方法で木造も鉄骨造も強度が変わらなくなるのですが、窓の配置で言うと自由が利くのが鉄骨造です。
イメージがこんな感じです。
あくまでもイメージなので本数は適当ですが、同じ強度出すのに、鉄の柱だと2本で済むところ、木の柱だと合計5本(黒くなっている柱の場所にも木の柱が必要)掛かります。
窓はこの柱と柱の間にしか設置が出来ないので、木の柱の間隔よりも、鉄の柱の間隔の方が広いので、大きな窓を設置することが出来ます。
大手の鉄骨造は鉄の柱なので、大きな窓の設置が可能だが、木造は出来ないので、これを売りにすれば差別化になる!
と言う流れで大きな窓を進めるメーカーが増えてきました。
しかし、大きな窓を使うと、メリットだけではなく、大きな弱点を抱えることになります。
それは断熱性の低下です。
窓は外壁に比べ、遥かに熱を伝えやすく断熱性能が低くなります。
元々鉄骨造は木に比べて熱を伝えやすいので、断熱性が低くなる傾向にあります。
それを何とか断熱材の性能を上げたりで対処していきましたが、更に窓で断熱性を下げられるので、これからの省エネ性能に達しないことも増えてきました。
なので、実はメーカーは窓を小さくして、断熱性を上げたいと思っています。
でも、設計は窓を大きくしないと差別化が出来ない・・・
そんなジレンマを抱えているのが実情です。
■だから窓は小さくしても暗くならない設計が必要になる。
なので、本当のこれからの家は、窓が小さくても明るく見える家が必要となります。
その為に、活躍するのが「吹き抜け」
*画像はフリー素材から取ってきたイメージです。
吹き抜けの窓は覗かれることもなく、大きくしても大丈夫なこと、また1階にいる人からは上からくる光なので、明るく見えます。
その他にも色々な考えがありますが、こうやって窓を少なくしても明るく見える家づくりが今後は必要となります。
窓が多ければ解放感があっていい!はもう時代遅れです。
■まとめ
まだまだ昔と変えなくてはいけないことが沢山ありますが、今回はここまでです。
今日あげたことも、来年には古い考えになっているかもしれないくらい、今の時代目まぐるしく住宅は変わっています。
そういったことからも、古い考えのまま家を建てたら、大失敗なんてことにもなりかねません。
とは言っても今の住宅を1から勉強するのは大変だと思います。
となれば、そういったことを教えてくれる担当や会社を探すしかないですね^^;
当社なら大丈夫なので、今回の記事に気になった方はぜひお声がけくださいね^^
では、また!