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住宅ローンの話

住宅ローンの枠=予算の枠ではありません  #店長流
住宅ローンの枠=予算の枠ではありません  #店長流

■住宅ローンは満額借りなくても良いのです^^




今日は久々に住宅ローンアドバイザーとしてのお話。

住宅を買う際に多くの方が住宅ローンを利用します。


しかし、そのほとんどの方がその内容を理解出来ず、住宅営業や銀行マンの言いなりでローンを組んでしまいます。

その中で特に問題なのが、「ローンの 枠」の考え方。


この考え方を間違えると、何百万も要らないローンを組むことになります。

今回はこのことについてお話しようと思います。




■予算は多くとっておくもの




まず、住宅ローンについてですが、最初に必ず審査があります。

いくら借りて、いくら返して、それに値する人なのか、職業なのか、土地の価値があるのか、住宅は?

こんなことを銀行などは調査して、お金を貸します。


その際に、私は多くの方に多めの金額で審査をしてもらいます。

概算予算が3000万円くらいだったら、3500万円くらいです。


理由は、住宅建築は0から造り上げるので、予期せぬことが数多く起こります。

私はこの業界に約20年、合計で200件以上のお引き渡しを、またローンの相談なら1000件以上してきました。


その経験上、全て問題無くいった家の方が圧倒的に少ないです。

皆、何かしたの問題や事故があってようやく家が完成します。


その際に、お金が必要となる場合が多く、住宅の場合だとちょっとした問題でも数十万円、それなりの問題だと数百万円掛かることが普通です。

それ金額を自己資金でまかなえればいいのですが、ほとんどの方がそんな大金はありません。

ですので、ローンに頼るのですが、このお金は予想もしないところから出てくるので、予め予算に計上することが出来ません。


なので、ローンの枠に入れることが出来ないのです。

そういった背景から、ローンの枠は予算よりも多めにとっておきます。

そうすれば、最悪な事態があったとしても、お金が足りないといったことがなくなるからです。


これは私の経験ですが、この額が500万円を超えた人は20年のうちで数人でした。

ほとんどの人がこの500万円で間に合います。


なので、私のお客様には500万円程度の余計な枠を取るようにしてもらっています。




■この枠は本来は使ったらダメなお金である




また、この余計な500万円の枠ですが、本来は使ったらダメなお金です。

念の為に、枠はとっておきましたが、本当は必要のないお金ですから、使ってしまったらダメなお金なんです。



このことを忘れてしまってはいけません。

このことを忘れてしまうとこんなことが起きるからです。




■一生に一回だから妥協はしたくない!させたくない!




この枠を上手に使わせようとしてくる人がいます。

それは住宅営業です^^;


住宅営業は良い意味でも悪い意味でも、お客さんのお金を使わせたい人間です。

良い意味での使わせ方は、一生に一回の買い物だから、妥協をしてもらいたくない!と言った考え方で、お客様に熱心に勧める使わせ方です。

私からしてみたら、そういったことはそもそも予算に計上しておくべきで、余分な枠を使うべきでないですが、結果的に良い結果になるなら、使ってもらうのはわるいことだと思いません。



悪い使い方は単純に予算を上げたい営業の考えです。

本当は要らないものや必要ない物を、あたかも必要みたいにみせて、金額を吊り上げようとします。

この方法はしっかりとしているお客様はすぐに感づくのですが、優柔不断な方などは引っかかりやすいです。

だって、表面的には必要に見えますので、合っても良いのかな・・・なんて思ってしまものなのです。



しかし、本来は予算に無かったものなので、ローンの借り入れが増えるんです。

そのことを忘れて使ってしまったら、数百万円の予算増になることを忘れないでください。





■余計な枠がなんだか自分の予算に見えてくる・・・・




この悪い使い方の場合、上手に余計にとっていた枠をあたかも最初からそうであったかのように、予算の枠に見せようとしてきます。


「OO良かったですね^^少し多く予算を組んでいたおかげで、予定にはなかったこの設備を入れられますよ。ローンは通っているので大丈夫です!」


こんな使い方です^^;


本来はこの余計な枠を使わなくて、良い家が建つことが前提の家づくりだったはずですし、この枠は何かの非常時用だったはずです。

それをあたかも最初から予算だったような印象にして、予算を上げようとしてくる営業が多くいます。




■住宅ローンの枠=予算の枠ではない



ここで覚えてもらいたいことが、住宅ローンの枠=予算の枠ではないと言うことです。


住宅ローンの枠は、「予算の枠+問題があった場合の枠」であって、予算の枠よりも余計分多い金額です。

このことを間違えないでくださいね。


だから、通常はこの枠は使ったらダメなんです。

一生に一回とか、ローンは取っているとかの甘い言葉に騙されないでください。





■多く借りてもその日に返せる



このようなことを言うと、「住宅ローンは枠を組んだら、その額は借りなくてはいけない、そうなると銀行が貸さないから、予算は使い切らないといけないものだ
!」


なんてことを言う人がいます。

これは間違いです^^;


確かに、住宅ローンは審査に関して組んだ枠は、借りないといけない場合が多々あります。

例えば、最終的な住宅の予算が3000万円だったのに、余分な枠を500万円取ったために、3500万円借りなくてはいけなくなる。

そんな事例です。


これだと500万円意味なく借りることになるので、何かその分買わなくてはいけないと言った理論です。


しかし、もしこの状況になったとしても、銀行は対策を用意してくれています。

それが「繰り上げ返済」です



実はこういった状況で予算が余った場合、住宅ローンが始まったその日に、余った分のお金を繰り上げ返済できます。

その日1日分の金利は取られますが、余分が500万円だった場合1日の金利は数十円です。


これだけ損をしますが、余計に組んでいた安心料だと思えば破格ですよね^^




■まとめ



今回は住宅ローンの余分な枠についてのお話をしました。

このお金は基本絶対に使っては駄目なもので、万が一の保険であるべきお金です。

そこを忘れないでいてくださいね^^



では、また!