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【店長流】

住宅に掛けるお金の話 何を一番重視しなきゃいけないのだろうか #店長流
住宅に掛けるお金の話 何を一番重視しなきゃいけないのだろうか #店長流

■これから家を建てる人は大変な時代になってきます



住宅を建てる上で重視するものはなんですか?

広さ?デザイン?性能?立地?価格?

当然全てが良い条件であれば最高ですが、そうはいかないのが世の中です。


単純に良い物は高いし、良くない物は安い。

仕入れなどの企業努力で何とかなることもありますが、それでも限界が来る。

だから良い物は高くなっていく。


また、良い物にも色々な種類や属性があります。

例えばそのもの自体が価値が高い物。

住宅で言えば、大理石や高級キッチンなどがそれに当たります。


1から丁寧に造ることで一品ものを造ることに価値がある物。

オーダーキッチンや家具などがそれに当たります。


次は、性能。

高断熱、高気密はその最たる例ですが、太陽光発電や蓄電池、耐震性に、制振装置と。

他にも色々とありますが、性能を上げることも良い物と言うかことだと思います。


個人的にはこういった良い物を使うことは、住宅の価値の向上のために良いことだと思っています。


しかし、中にはそういったものではないことでお金を使うことが多くあります。


例えば、住宅の部材。

一般的に使われている物は販売数が多いために、性能や品質の割に価格が抑えられている商品があります。

実はそういった商品は多くメーカーで標準品とされており、よく見かけるものになります。


しかし、それ以外の物を選ぶ際は、費用が上がってしまいます。

ただ、その上がった費用分の価値があるかと言われると実際には微妙で、単純に製造数が少ないために、単純に値が上がっているだけの商品が多々あります。

中には標準品よりも質が落ちているのに、価格は上がっているなんて商品もあります。


他には、会社の取引値段による価格増もあります。

多くの住宅の部材を売っているメーカーは、定価よりも安い金額で工務店などに販売をします。

その値段に自社の利益をつけて販売するのが一般的な商売の流れです。


しかし、部材メーカーも商売のため、お得意様には安く売って、そうでない工務店などには高く売る傾向があります。

実際の仕入れ単価は言えませんが、安いところと高いところでは、倍以上の価格で取引がされていることも当たり前にある業界です。


例えば当社だと、キッチンだとパナソニックさんやクリナップさんはとても頑張った値段で仕入れさせてくれます。

なので、そのままお客様に還元することで、良い物を安く使ってもらうことが出来ています。


一方でLIXILさんやタカラさんは正直強くありません。

あまり取引が無いことや、メーカーさんの決まりなどが絡み、安価な仕入れが出来ていない状況です。

それでも仕入れは出来るので販売も出来ますが、やはり割高感は拭えません。


他の建材やお風呂洗面化粧台など仕入れるものによって若干異なりますので、当社は全てLIXIL商品が高いのかと言われたらそんなことはありませんが、そういった商品も出ているのが現状です。




■物価上昇は止まらないし、止める気も無い日本



さて、話は変わって最近の物価高はもう無視できないレベルにまでなってきていますね。

一昔前なら、500円ランチなんて言葉があり、本当にワンコインでおなか一杯食べられましたが、今では500円じゃーおなか一杯どころか、商品の注文すら出来ない状態です。


車も値上げが凄いですよね。

今100万円台で買える車って、もう数える程しかありませんし、中古車もコロナ前の倍の値段になっているみたいです。


あと、細かいかもしれませんが、もやしの値段もあがりましたね^^;

10円とかサービスタイムなら5円とかでも販売をしていたと思いますが、私の知っているスーパーなどでは30円を切っているお店はほぼないです。

それどころか1袋80円で売っているところもあり、家計をじわじわと苦しめてきます。


そしてその状況を国は良しとして捉えています。

緩やかな物価上昇は売り上げ増に繋がる。

その売り上げは従業員に還元され、生活が豊かになる。

そんな考えの元、この物価高は容認され、むしろ政府が後押ししているような状況です。



■住宅はどうなの?



そのような環境の中、住宅の価格もじりじりと上がってきています。

今年もまだ上がり続けることは、メーカーの発表で決まっていることでもあります。


コロナ前の2010年と比較した、住宅の平均価格の上昇率は約120%

つまり2010年では2000万円で買えていた住宅は、今まったく同じものを買ったとしても、2400万円だなさいと買えない状況です。

これはあくまでも平均なので、もっと凄いところは140%を超えているので、約1000万円の価格UPとなっています。


また、それに合わせて土地の価格も上昇しています。

昨今は全国的に売地不足となっており、それと今回の物価高が合わさって、値上がりをしています。

ちなみに土地の上昇率は約110%

つまり1割、1000万円だった土地が1100万円ないと買えなくなっています。


他にも保険や登記などの諸経費も値上がりしているので、人によっては1000万円以上の価格UPになっています。

それが嘘も隠しもしない住宅業界の実情です。



■ではその分収入は上がった?



ちょっと苦しい状況ですが、この値上がり率以上に収入が増えていれば問題はありません。

しかし、ご存じの方も多いように平成初期を最大に、年収の平均は年々下がっており、ここ数年は上昇の雰囲気がありますが、物価高にはついて行けていないのが実情ではないでしょうか?

もし上がっていたとしても、今後来る物価上昇に負けないような家計構築をされているはずです。

また、収入が増えたとしても、社会保障の額もどんどん上がっていきます。

その他、税金の新設や金額の上昇などもあり、今と昔とでは同じ年収の人でも生活スタイルはまったく異なってしまっています。


誰もがある意味気軽に持つことが出来たマイホーム。

それがいつのまにか選ばれた人のみが手に入れられるものになってしまっています。

他の贅沢はいいからせめて家くらいは・・・

そんな声もよく聞こえてきます。




■値下げに最も効果があるのが「広さ」



まだまだ他にも色々なお金の話はありますが、話をちょっと切り替えます。


住宅を買う!ってなったら、皆さん出来るなら安く買いたいですよね?

「安物買いの銭失い」

って言葉があるように、単に安い物を買えばいいわけではありませんが、良い物を安く買うことは誰もが望んでいることだと思います。


実際に私もお客様のほとんどからそのように依頼をされます。

なんとかお願いしますって^^;


その際に値引きなどが出来ればいいのですが、当社も本当に一杯一杯のところで行っています。

利益がいっぱいあるから数百万円くらい値引けばいいじゃん?

なんてことは口が裂けても言えない会社です。


なので、家の価値を下げずにどうしたら、コストを抑えて満足できる家になるのか。

ちょっとそのことを一生懸命考えます。

それこそ休みの日でも、良い物が無いか探しに出ているくらいです^^;(完全に職業病です)


その際によく言われるのですが、実際にはあまり効果が無いものがあることをお伝えしておきます。

それは・・・・


「仕様を下げて値を下げる」


行為です。

お客様によく言われるのが、


「贅沢はしなくていいので、仕様や物を変えることで値を下げられないか」


と言われます。

実際に、値下げをすることは可能です。

当社が使っている部材は、決して最高級品ではありませんが、そこそこのブランドを使うので、もう少しなら金額を抑えたものの紹介は出来ます。

しかし、この金額を抑えるって行為、正直ほとんど効果が無いケースばかりになります。


例えば、当社は1階の床を無垢板で施工するのですが、これを安価な合板フロアにしても、1㎡当たり、2000円程度しか変わりません。

1帖は約1.6㎡なので、10帖のリビングを変えてみると、1帖で大体3200円くらいで、10帖だからその10倍・・・

つまり、32,000円程度の費用効果しかありません。


また、キッチンなども同じで、食洗器を無くしても約7万円程度しか変わらないし、IHからガスコンロに至っては、金額は全く変わりません。

他にも色々ありますので、全てを少しづつ下げれば、たとえ1カ所が数万円だとしても、それが10カ所あれば、数十万円の費用減になりますので効果が無いとは言いません。


しかし、合計で10カ所も妥協をしたら、それってもう欲しい家じゃなくなってしまっていませんか?

って話にもなってきます。



ですが、簡単に100万円単位で金額を落とすことが出来ます。

それは・・・・


「家を小さくすること」です。



■1坪で100万円の減も可能


家の価格の指標に坪単価と言うものがあります。

当社はグレードにもよりますが、大体60~100万円程度が当社の価格帯です。


と言うことは、家を1坪小さく出来たら最大で約100万円の金額減が出来ます。

さっき頑張って仕様を落とした際に、泣いて泣いての10カ所変更でも数十万円だったのに、たった1坪減らせば100万円の減になる。

だったら、1坪小さくしてその分自分の理想の仕様にする方が良いとは思いませんか?



■1坪なんて結構簡単に変わってくる



でも1坪も小さくしたら家ってどうなるの?

もう、希望の間取りじゃあなくなるんじゃないの?

なんて言われますが、実際にはそうではありません。


1坪って言うと3.3㎡もあるので結構広く、お風呂場が大体1坪なので、お風呂一個分のスペースなんて取れるわけないじゃんなんて言われたりします。

しかし、下記の間取りで実証しますが1坪なんて簡単に落とすことが可能です。











この間取りは1階が約70.37㎡、総二階で約140㎡のお宅です。

坪数で言うと約42坪の大きなお宅です。


この家をこうしてみるといかがでしょうか?





多分どこが違うのって言われるでしょう。

この図面の違いは西側の面を約30cm短くしたんです。

違和感ないでしょう?


そうすると、1階部分が約68㎡となり、これで2.4㎡くらい家を小さく出来ました。

そして総2階の家なので2階も合わせて小さくすることで合計4.8㎡のサイズダウンです。


これは坪数で言うと1.42坪となり、もし1坪100万円の仕様だったらなんと142万円ものコストダウンに成功します。


また、こんなまどろっこしいことしなくても、子供部屋を6帖から5帖へ、それを二部屋分。

寝室を8帖から6帖へ、LDKを23帖から21帖へ。

玄関ホールを4帖から3帖へ。

このように、用途が変わらない程度に上手にサイズダウンをすることも出来ます。


ちなみに、今あげたサイズダウンは1帖分x3、2帖分x2なので、合計7帖分

これで3.5坪も家がコンパクトになり、金額でいうとなんと350万円!

コストを押さるのに、仕様ではなく家の大きさで調整することのメリットが分かって頂けたかと思います。


こうやって金額を抑えていく事が無理なく上手にコストダウン出来る秘訣だと言えます。




■個人的な最優先事項とは?



さて、色々と話をきてきましたが、実際に何を最優先に考えるのが良いことなのでしょうか?

今回はお金のことを色々と書きましたが、それ以外にも土地の立地や、暮らしやすさや満足度など、人によって優先したいことは変わってくると思います。

これは人によって変わることだとは思いますが、ここではあえて個人的な最優先事項をお伝えしたいと思います。


私が思う「最優先事項」とは・・・・




暮らす人の明るい未来



です。

なんだか抽象的だと言われてしまいそうですが、私はこれが最優先すべきことだと思っています。

なぜなら、家を建つ方の最も根幹的な理由だからです。


皆さんもそうではないですか?

家を建てるのは、何のために建てるんですか?

それは決して、安い物を買うためではなく、良い立地の土地を買うでもなく、コスパが良い物を買うものでもないはずです。


家を建つ人のほとんどが、その家に住んで新しい自分が造った家で、家族皆、もしくは自分が明るい未来を過ごせるために買うのではないでしょうか?

もし、それが叶わないなら家なんて買わない方がいいです。

何千万円もする買い物をして、明るい未来がないんだったら、ただの馬鹿じゃないですか・・・・

だったら、住宅ローン分の良いアパートに住んでいる方がきっと良い未来になります。

自ら苦境を買いたい!

なんて人がいるのなら別ですが、家族を巻き込むのはやめましょうね^^;


家を売っている私が言ってはいけないことなのかもしれませんが、私は本心からこう思っています。

住宅購入とは明るい未来の購入なんだと・・・・



■明るい未来のために、必要なものを用意していこう



さて、そういった概念を念頭に皆さんには家造りをしてもらいたいと思います。

例えば、私が望む明るい未来は・・・


家族皆が元気!

いつも楽しい会話がある!

たまには苦しい悲しいもあるけれど、それを家族で乗り越えられる!

お金に苦しんで、欲しい物も行きたいところにも行けない暮らしは嫌だ!

贅沢は言わないけれど、お金に苦しむのは本当に嫌だ!

子供が巣立った時に、「実家に帰る」ってパートナーや友人に言うことが出来る未来。

何度も言うけれど、お金に縛られる生活は絶対に嫌だ!


他にもありますが、そんな未来が欲しくて、私は昨年に自分の家を建てています。


この欲しい未来は人によって全く異なっているものだと思います。


お城のような家を建てて、色々な人から尊敬されたい

一人暮らしだから、生活が楽になるような間取りが欲しい

自分の好きなものに囲まれて、家では心から安らぎたい


こんなことも考えれられますね^^




■お金は自由を買える引換券である



最後に、昔読んだ本に書いてあり今でも心に残っていることをお話して今回は最後にさせて頂きます。



「お金は自由を買える引換券である」



私達は、本来はもっと自由にもっと楽しく、もっと人間らしく生きていきたいと思っています。

しかし、多くの方が「お金」という、魔物に捕らわれてその事実から目をそむいて生きています。

だから、そのストレスがどんどん溜まって、いつの間にか住みずらい世界になってしまいました。


本当にストレスフリーな生き方をするには、お金への価値観を変えるべきである。

その本にはそう書いてありました。

お金はあくまでもその価値をもって自由を買える「引き換え券」でしかない。

そんな「引き換え券」に縛られ、苦しんだと悩んだりするのは本末転倒なことなんです。


しかし、「引き換か券」である以上、多く持っていればその分自由を買うことが出来る。

また、誰かを救うことも助けることも出来る。


だから、縛られるのはいけないことだが、大事にすることは自由を大事にすることと一緒なくらい大事なことである。



・・・・・


・・・・・


・・・・・



これが今の私の人格を形成している一つの考え方です。

だから私はお金を大事にします。

無駄には絶対に使いたくないし、あなたにも使わせたくありません。


たった1万円でも毎月貯めれば1年で12万円です。

そのお金で1年に一回家族旅行が出来ます。

きっと楽しくてかけがえのない時間を過ごせるでしょう。


たった1万円でも毎年貯めれば、10年で120万円です。

そのお金で大学に行きたい子供が、奨学金で悩ませることが無くなります。

きっと心の底からキャンパスライフを楽しんでくれるでしょう。


たった1万円でも35年間貯めれば、ローンが終わった時に420万円溜まっています。

35年間頑張り続けてきた自分やパートナーと世界旅行にいくことが出来ます。

きっと旅行中にこれまでの35年間を思い出し、そして心が温かくなるでしょう。


もし、あなたの人生があと50年もあるのだとしたら、その時に溜まっているお金は600万円です。

人生の最後になにをしましょうか?

それはその時にしか分からないと思います。

でも、きっと後悔が無く、屈託のない笑顔でお金を使うあなたがいるはずです。

それが本当のお金の役割。

本当の意味での自由を手に入れることが出来る、大切な大切な「引き換え券」です。



住宅を買うと言うことは本当に大金を使うことです。

その分の自由を買うことが出来る。

そう思えたら住宅建築って生涯で一番の素晴らしい買い物ですね^^


では、また!