■あけましておめでとうございます
皆様新年あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします。
本社は1/6からスタートしていましたが、住宅営業としては本日からが本格始動です。
建築業界特有の長い年末年始が終わり、今年もようやく始まったなって感じです。
数日は休みボケが続くのでしょうが、今週末にはフル回転出来るように調整していきたいと思います。
■七草食べるまでは仕事をするな!
建築業界は何かとゲン担ぎをする業界で、暦や風水、また地域のいわれ等をとても大事にする業界です。
それは昔から建築は神が宿ると言われているくらいですので、当然のことかもしれません。
しかし、だんだんこういった監修などは廃れていき、残っている監修のほうが少なくなってきている状況です。
時代の流れと言われたらそれまでですが、少し寂しく思ったりもしています^^;
こういった風習は私がこの業界に入った20年前はまだ多くのものが残っていました。
それでも当時に60歳を超えていた大工の棟梁などからすると、すごく減っていると言われていましたが、まだまだ残っていたという感覚です。
例えば地鎮祭。
地の神様に建築の報告をする儀式ですが、20年前はほとんど行っていましたが、今は半々程度でやらないひとが増えてきています。
その他にも色々とありますが、分かりやすいのが上棟式ですね。
これは私が業界に入ったころには廃れていましたが、今ではほとんどやらなくなってしまいました。
分かりやすく言えばお餅投げですね。
これは上棟式での儀式の一つで、私の子供の頃には1か月に1回ぐらい近くでやっていたものですが、今では本当に見かけなくなりました。
当社でも行うのは数年に1度くらいの割合です。
こういった行為にはちゃんとした理由があり、昔の人はその為に行っていました。
例えばお餅投げを行う理由は、昔は住宅の建築は人に自慢できるほどの富の象徴であり、それを行えたことへの神様へのお礼であったり、それを妬む人などからの厄災から身を守るといった行為でもありました。
また、昔の人は近隣との繋がりを大事にしていたので、挨拶代わりに行ったという面もあります。
さて、そういったことの一つに「七草食べるまでは仕事をするな!」と言ったものがあります。
七草とは七草がゆのことで、1/7に食べることが一般的と言われていますね。
1/7は七草の節句と言われる節目の日で、他には3/3、5/5、7/7などの節句も有名ですね。
桃の節句、菖蒲の節句、笹の節句・・・・ひな祭りに、こどもの日、七夕と言った方が分かりやすいでしょうか。
各節句に意味があるのですが、1/7の節句は1年の無病息災を祈る節句です。
さてさて、ではなぜこの日まで仕事をするな!と言われているのかと言うと、所説ありますがこれもゲン担ぎの一種だと言われています。
1年の無病息災を祈るのが七草なのですから、それ前に仕事をするとケガをしてしまうと言うことなんです。
家を造る職人さんは自分の体が資本です。
怪我をしてしまったら、働けないどころか収入も無くなってしまいます。
なので、自分の体のケアには人一倍神経を使っていたりします。
ですので、こういったゲン担ぎにも敏感になり、七草を食べるまでは仕事をしないって人が多かったんです。
ですので、工務店などもそれにならい1/7までは仕事をしない会社が多いのです。
これは今でも続いており、今日から仕事はじめって会社が多いのはそういった理由になります。
当社も1/6から仕事を始めてはいますが、現場工事などは極力しないようにしていました。
そういった慣習も廃れてきていて、今では1/1から仕事開始です!
なんて会社も増えてきました。
ハウスメーカーなんかも1/2から初売りとかしており、時代だなーって感じるようになりました。
まあ、ハウスメーカーの多くは自社では家造りをしないので、関係無いのかもしれませんが^^;
私も今年で45歳になります。
いつまではまだまだ若いと思っていましたが、もうとっくの前におじさんだったみたいです^^;
若い頃はこういった慣習って面倒だなーとか、意味ないじゃん?なんて思っていましたが、歳を重ねるごとに大切さが分かるようになってきました。
こういったところもおじさんなんでしょうね(笑)
ただ、大切なものは大切だと感じ、そしてそれを言える素直さだけは無くしたくないなって思います。
と言うことで、今日から本格的に仕事をしていきますので、よろしくお願いいたします。
2024年1月9日 店長