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【店長流】

風水は迷信?だったら家相は?  #店長流
風水は迷信?だったら家相は?  #店長流

■風水は迷信ですって・・・?!



この業界で働いていると一度は絶対に「風水」について触れる時があります。

それはお客様から言われたり、神主さんなどに言われたりと様々ですが、入って数年の方なら分かりませんが、私のように10年20年といると嫌でも話に出てきます。

そんな風水ですが、今日お話しした方に「風水は迷信」なので信じていません!


と結構きつめに言われました。

私もどちらかと言うと、風水に従って家造りをしない派閥の人間なので、気持ちは分かりますが、そこまで言い切ることはありません。


さて、今日そういった話をお客様としていたら、「やっぱり風水は信じる」ってなりました(笑)

そしてお客様にこの話した方が絶対に良いよ!って言われたのでブログに書くことにしました。

私は専門家ではないので、間違いも多いでしょうが、こんな考えもあるんだよって温かい目で見てください。



■家相と風水は別物


まず最初に言わなくてはいけないのが、家相と風水は別物であると言うことです。

知らない方からしてみたら、同じように思える言葉ですが、実際にはまったくの別物です。


元をたどれば中国で生まれた風水を元にしているので、何となく言い方や雰囲気が似ているので同じに思えるかもしれません。

ですが、家相は風水を日本が取り入れて、そこに習慣や神仏の教え、また暮らしの知恵袋みたいなものを混ぜ合わせたものになり、地方や教えている先生によっても結構異なる教えの一つです。

風水は、中国伝来のがそのまま伝わっている物もあれば、これも日本独自にブラッシュアップされたものまで様々で、どれが正しいと言うよりは、皆自分が信じているものが正しいと言うものになっています。

気の力が~みたいに言う流派もあれば、生活の知恵程度だと言う流派もあればで本当に様々です。

そこから派生して、「家相風水」なんて言葉を目にすることがありますが、ある程度知っている人からしたら、なんのこっちゃ?みたいに聞こえます。


そういう状況なので、色々な考え方や流派があるため、素人には分かりづらくなっていると言えます。



■北東に南天の木を植えると言い?


そういった考えの中で一つ例を出してみます。


「家の北東には南天の木を植えると良い」


こういった家相の考え方があります。

この考え方も流派によって様々でしょうが、結構多くの流派で取り上げられています。

では、なぜ北東に南天の木なのでしょうか?桜やジューンベーリーでは駄目なのでしょうか?


ある流派の考えだと、北東は鬼門と呼ばれ、良くない気が入ってくると言われています。

なので、不浄な物、例えば水回りなどは、家族の健康を害するなんて言います。

そんな難が多くある場所が北東に当たります。


そこに南天の木を置くんです。

・・・・

・・・・

察しが良い人は気が付いたかもしれません。

そう、北東は「難」が多くあるので、それを反転する南天(なんてん)の木、つまり「難転(なんてん)」の木を植えたら難が転じて福となるんです^^


なんだ!駄洒落かよ!

って突っ込みが多数ありそうですが、こういった言葉遊びみたいな家相は多くあります。


例えば、家の中心に木を植えてはいけないなんて家相があります。

これもある意味言葉遊びで、木を家の中心に植えると、木が家に囲まれてしまいます。

つまりこういった状態です。





この漢字って木が囲まれています、ちなみに読み方は「こまる」です。

こんな風に言葉遊びなんかも取り入れているのが家相の現状です。




■言葉遊びは馬鹿にしてはいけない?



こんな風に言葉遊びをしている家相を馬鹿にする人が多くいます。

しかし、言葉遊びは今でこそただの遊びですが、昔の人達にとっては重要なことだったのです。


今でこそ忘れられていますが、日本では古来から言葉自体に力が宿っているという考えがあります。

それは、古代中国の思想とも呼ばれていますが、日本でも取り入れられ言葉がつくられてきました。


なので、こういった言葉遊びが昔はとても重要で、本当に負の力がプラスの力になると信じられていました。

こう聞くとただの迷信でしょ?って思われるかもしれませんが、近代の研究で、言葉はかなりのパワーがあると認識されています。


例えば、何も犯罪を犯していない人が、警察官などに悪事を犯したと言われ続けると、なんだか悪事を行ったような気になってくる。

その際には無罪になったとしても、自分は犯罪者なのではないかと自分を信じられなくなり、犯罪を犯してしまう。

普段は絶対に出来なかったことが、多くの人から絶対に出来ると言われたら本当に出来るようになった。

悪い言葉をかけ続けた植物は直ぐに枯れるが、良いことばをかけ続けた植物はすくすく育つ。



このように、言葉には目に見えない力があってもおかしくないと言える実証もされています。

なので、こういった言葉遊びもあながち間違いではない。

そう思っても問題がないレベルでの実証があるんです。



■生活の知恵を後世に伝えるのに役立った



また、家相にはこんなものもあります。


・家の真ん中に階段をつくってはならない

・家の北東にお風呂場を作ると健康を害する

・家の南西にキッチンを作ると家族が病気になる


こんなように、気とか位相とは言われるもの以外の考え方も家相であったりします。

これは実は先人から後世に伝えたかった教えみたいなものになります。


例えば、家の真ん中に階段をつくってはならない。

これはある程度昔の言えなら当たり前なことです。

家の真ん中って、窓が上手に取れず、家の中で最も暗い部分になるケースが多々あります。

そんな場所に階段があると、今のように照明器具で明るくすることが出来れば別ですが、昔は証明なんてなく、暗いままの移動だったので、人が足を滑られて落ちてしまいます。

だから駄目なんです。


次は家の北東にお風呂ですね

これもある意味生活の知恵です。


北東の場所は家の中で、最も日光が当たる時間が少ない箇所の一つです。

北側よりはあたりますが、それ以上は望めません。

だから、冬場はめちゃ寒くなります。


昔の家は断熱材なんて入れていないから、余生に寒くなります。

そんな場所に、人が裸になってお風呂に入るって確かに冷静に考えれば、やめておく方がいいです。


キッチンの南西も同じ考えで、今度は家で一番暑くなるのが南西です。

そんなところにキッチンがあったら、昔は冷蔵庫なんてなかったので、食べ物がどんどん傷み腐ります。

そんな食べ物を食べていたら、そりゃ健康に良くないよって話です。


こんなように、気や位相なんて言い方をされると分からないし、理解も難しいですが、おばあちゃんの知恵袋みたいな言い方にしてくれると分かりやすく、後世にも伝えやすい。

こんなものも家相の考えにあるんです。



■難しい風水は個人には関係がないことが多い



さて、これは個人的な見解で流派によっては、違うと言われてもおかしくない意見を言います。


風水を調べると、韓国の国旗みたいなマークがある羅針盤とか、玄武白虎朱雀とか、なんだか難しい言葉が出てきます。

そういった物は日本独自なものもありますが、中国などで使用されているある意味本場の考えに基づいたものが多くなります。


そういった本場のものは個人にはあまり関係のないことが多かったりします。

理由は、こういった風水などの考え方は、昔は権力者のみが使っていた考えだからです。


権力者はこういった風水の考えや教えにそって、都の建設や大規模工事などを行うことで、国を発展させてきました。

だから、その力を他の誰にも与えたくなく、ましてや平民などにはもってのほかでした。

なので、こういった本格的な物は、街づくりや寺院づくり、世の中の時勢などを調べるのに、ある意味特化しており、個人レベルではどうしようもないことが多々あります。


例えば先ほど言った「玄武、白虎、青龍、朱雀)と言った考えは東西南北を守る守護神と呼ばれ、その加護を得るための配置、「四神相応」の考えが良いと言われます。


これは北に山、東西に丘、南に海がある土地が良いと言われ、これを個人で実現しようとしたら、どれだけの土地を手に入れたらいいんだよ!ってなります^^;

実はこの考えに基づいて京都の平安京、奈良の平城京は造られていると言われています。

そしてその都が永遠に栄えたかと言われると結果は知っての通りです。


ちなみに2月に行われる豆まきも風水を取り入れたイベントです。

今年は南南西を向いて恵方巻を食べるとか言うやつです。

このように個人レベルでの風水も存在しますし、その他にも沢山あるので、風水は個人のものだ!って言う人も多いです。



■家相も風水も科学や文学、歴史などに匹敵する学問である



最後に言いたいのが、家相や風水は決して迷信ではなく、科学や文学、歴史などに匹敵する学問であると言うことです。

家相は風水が本当に迷信ならば、この数千年信じられているわけがなく、またその期間中ずっと研鑽されてきた学問であることを忘れてはいけません。


例えば「病は気から」なんて言いますが、これだけ発展した医学会でもこのことは常識となっています。

だから、お医者さんは患者を励ますし、重症患者には声を掛けてあげてとさけぶんです。

こんなの効果を計測機ですることは出来ないのですが、実際に効果があるんです。


なので、家相や風水もそれに近いものもあるし、先ほど言ったように家庭の知恵みたいな側面もあります。

だから、一つの学問としてしっかりと取られていくべきものだと私は思います。


少し前までは東洋医学は西洋では眉唾ものだと捉えられていました。

しかし、研究が進んだ結果、西洋の医者も東洋の薬を処方することが今では当たり前な世の中になっています。

それこそ、効果があると国が認定しているレベルにまで認知がされているんです。

家相や風水も今では迷信なんている人も多いですが、少し経ったらそれが当たり前な世界になっているかもしれません。


しかし、多くの方が感じているように、まだまだ分かりづらく、そして完成した学問ではないと思います。

なので、選択をする際には、自分の考えや理解をもって取り入れて下さい。


以上です。


私は家相、風水を推進する考えではありませんが、こういった考えもあるんだよってことを頭の片隅に入れておいてくれただ幸いです。


では、また!