■住宅ローンの金利情報
情報が遅れましたが11月度の金利が発表されています。
結論から言うと、変動金利は各社ほぼ変更なし。
固定金利は上昇している会社がほとんどと言った結果になりました。
この傾向はこの3ヶ月続いており、フラット35で言うと3ヶ月で金利が0.24%上がったことになります。
この傾向はしばらく続きそうですので、固定金利を検討している方は特に注意が必要です。
■0.24%の威力はかなりすごい・・・
さて、話にあった金利上昇0.24%ですが、この数字には危機感を覚えないといけません。
え?たったの0.24%でしょ?大したことはないでしょう?
なんて思っている方、それは大きな間違いです。
それはローンの計算をすれば一目瞭然です。
例えば、3000万円を金利1.72%で35年返済で借りた場合
毎月返済 95,122円 39,951,442円
これを金利を0.24%上げた1.96%で計算し直すと・・・
毎月返済 98,764円 41,480,920円
このようになり、たったの0.24%の上昇が、1か月で3,642円の上昇に、年間では36,420円、そして35年では1,529,478円の差額となります。
150万円も差がつくこの結果を簡単に見てはいけないのです。
■とは言っても、ローンを借りる月は選べない
とは言ってもローンを借りる月は選べません・・・
住宅を買うそのタイミングでの話になってしまうので、上がっても下がってもそのタイミングで買うしかないのです。
だからこんな情報なくてもいいよって人も多くいます。
しかし、このローンの金利の傾向を見ていれば、いつどの金利タイプで買えばいいのかが何となくでも分かります。
先ほど言ったように、たった0.24%の金利でのあんなに差を生みます。
大事なお金を失わないように注意はしておくべきです。
■ローンは早めに借りた方がいい?
ここからはちょっと毛色が変わって、ローンの借りる時期の話です。
最近色々と住宅ローンの記事を読んでいると、住宅ローンを借りる時期のことについての言及を多く見ます。
その記事の中で多いのが、「住宅ローンは早めがお得」とのこと。
私もその意見には賛成なのですが、もう少し補足をしたいと思います。
■100万円の貯金は10年後には81万円になる???
ここでお金の話をしていきます。
皆さんいっぱい貯金してますか!!!
私の趣味は毎夜貯金通帳の残高を見ることです(嘘です)
その貯金の使い道は老後の資金だったり、教育資金だったりと色々でしょうが、この金額が多ければ多い方が良いと思っていませんか?
でも本当はそうじゃないと言われたら、どう思いますか?
この失われた30年間の間で、大した経済成長をしていないので感覚が分からない人が多いのですが、実はお金って毎年価値が下がっているんです。
さて、先ほど大した成長をしていないと言いましたが、それでも年間に1%くらいの成長はしているんです。
と言うことは、今年100円で買えたものが経済成長により価値が上がるので、来年は101円出さないと買えないと言った状況になります。
実経済ではそんな成長に合わせて値段決めをしないので、100円が101円に次は102円に・・・みたいなことは起こりませんが、経済成長は合わせて物の価値を上げていくので、値段はいつか上がると言えます。
思い出してもらいたいのですが、色々な物の値段は10年前に比べてどうですか?
ほとんどが上がっていると思いませんか?
私の知っている限り、特別に値下げがあったもの以外はほとんどが値上がりをしています。
それは経済が成長したことで、賃金も上がりますし、物の仕入れ値段も上がります。
すると販売額も上がるのが当たり前なので、値上が起こるって話で、これはごく当たり前な話です。
そうなると去年まではリンゴ1個を100円で買えていたのに、今年は同じリンゴが101円出さないと買えなくなってくるような事態が起こります。
この結果100円の価値はリンゴを一個買えた価値から、1円足さないと買えない価値に下がったと言えるんです。
こういった感じで経済が成長をしていくと、現金の価値は下がっていきます。
そして、現在の経済成長率は約3%です。
今のインフレはコストプッシュ型と言われており、じきに落ち着くとも言われていますが、政府の目標インフレ率は2%なので、今の状況が変わっても2%程度は成長すると考えてもおかしくはない状況と言えます。
未来のことは分からないのですが、仮に今後10年間本当に毎年2%の経済成長が出来たとしましょう。
そうなるとお金の価値は下がっていくので、今通帳に入っているお金は年々価値を失います。
その分金利が付けばいいのですが、それは望めないのは皆さんご存じのとおり^^;
なので成長の分どんどんお金の価値を下がるのを指をくわえて見ているしかありません。
ちなみに毎年2%づつ価値が下がるとすると、100万円だったお金の価値は81万円まで下がります。
とは言っても通帳にあるお金は100万円のまま(実際には金利がついて100万と10円くらいにはなっているはず)ですが、今100万円を使って買えたものは、10年後には100円にプラス19万円を足さないと買えない状況になっているので、実質的に19万円損をすると言うことになります。
これが100万円ならまだかわいいもので、日本の平均貯蓄額は1250万円と言われているので、仮にあなたが今1000万円の貯金があったとしたら、10年間で190万円の損をするのと同じことが起こります。
■昭和を知っている人ならこのことが実感できるかも
今の日本経済だとデフレだったので実感がないと思いますが、高度成長期を知っている人ならこの意味がしっかりと分かるはずです。
当時は年に10%近い経済成長をしており、物価も合わせて上がっていきました。
昭和30年半ばには40円程度で販売されていたそばは、昭和40年半ばには100円を超える販売額になっています。
その上がり幅は3倍弱です。
この計算で言えば、今4000万円で建てられた家は、10年後では1億円出さないと建てられないと言ったことになります。
もし、この当時に貯金をいっぱいしてもっていたとしても、すぐに価値が下がってしまうので、使わないと損をしてしまいます。
あまり貯金をするのではなく、ローンなどを上手に借りておく方が得になると言われた時代でした。
■だから住宅ローンを組んでおく方が良い
前置きが長くなりましたが、前記のことからお金の価値は下がる前にお金を使う方が得と言うことになります。
とは言っても、お金を使い切るのは怖いですし、無いお金を使うことは出来ません。
そこで有効に働くのが、「住宅ローン」です。
住宅ローンは高額なうえ、借りたその日に金額が決まります。
もし10年後にお金の価値が下がったとしたら、ローンの残額も価値が下がっているということになりますので、インフレになればなるほど家計に対するローンの割合は少なくなるんです。
だからインフレが予想されている今、早めにローンをするのが吉と言われているんです。
■少子高齢化の良い部分も考えられる
このままインフレが続けば当然に収入が上がります。
それに加え、日本では悪いと言われている少子高齢化もプラスの材料として働きます。
今、団塊の世代の定年などの影響で、働ける人口がどんどん減っています。
本来なら若い人がその分社会人になってくれたらいいのですが、人口が減っている日本では年々若い人の人数が減っています。
なので、今どこの業界でも人手不足で悩んでいます。
その結果、仕事が出来る人の給料が上がり傾向にあり、今後はさらに進んでいきます。
AIやロボットに取って代われる仕事などでは難しいかもしれませんが、その他の仕事では給料が上がらないと求人を掛けても誰も来てくれないからです。
そうなれば、より収入も増えるので、家計に対するローンの割合も減っていきます。
このように、インフレのフェーズに入ると、現金を持っておくことがデメリットになっていくんです。
■ローン以外なら何が良い?
先日この話をお客様にしたら、住宅ローン以外では何が良い?と聞かれたので、それから色々考えてみました。
やはり現金ではなく、「物」であることがベターではないかと思います。
例えば金(ゴールド)は価値が下がらないので、今買っておけば勝手に価値が上がってくれるでしょう。
また、土地なんかも有効です。
特にこれから発展をするような駅近の土地などはより良さそうです。
ちなみに個人的に狙っているのが飯田市です。
リニアが通れば品川までたったの40分。
名古屋に至っては20分です。
これは完全に通勤エリアですね^^
長野は気候も良いし、飯田市はまだ土地もそこまで高くないのでお買い得感もあります。
今後リニアの停車駅として発展もしていくでしょうから、土地の価値も上がります。
土地だけを持っていても良いかもしれませんが、建売住宅なんかを個人的に建てても面白いのではないでしょうか?
他には希少な時計とか、車とかもいいかもしれません。
とは言いましたが、お金のことは住宅ローン以外は素人ですので、間違っていたらあしからず・・・・
■まとめ
今回は住宅ローンについての話でした。
余談の方が長くなってしまいましたが、そこはご了承ください。
それではまた来月の金利が出次第ご報告いたします。
それでは、また!
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