いきなりですが、皆さんは自分の目利きっていい方だと思いますか?
例えば、同じような服を2つ見せられて「どっちが高い方?」って言われたら当てることって出来ますか?
それは服だけではなく、お野菜にも、車にも、そして家でも言えます。
これはこの業界で多分2000を超えるお客様と話をした経験則での話ですが、この目利きが良い人って、どんなものでも良い物が分かるみたいです。
なのでそんな人って住宅設備を選ぶとき、壁紙を選ぶとき、その他いろいろを選ぶときに自由に選んでくださいねって言うと、必ず良い物を選んでくるんです。
そういった時には本当に凄いなーって思いますが、予算が厳しい人だとちょっと大変だったりします^^;
良い物って大体高いものですから・・・・
当然、そんな人が作った家は本当に綺麗に仕上がります。
良い物ばかり使うわけではありませんが、良い物がそこかしこにあるので、総じて良い家になるってイメージです。
でも逆に、お世辞にも良い物と言えない物ばかり選んでしまう人もやはりいらっしゃいます。
そういった方は一見良いように見えますが、結果はなんだかちぐはぐで、良い物を使っていても、なんだかもったいない・・・・ってことが多くあります。
これを私は、「目利きの差」だと断言しています。
目利きが良い人は服装も、車も、しぐさも、言葉選びも皆上手です、そして住宅選びもやはり上手です。
高い服を着ているとかではなく、安い服とかでもすごい上手に選んでいらっしゃいます。
逆な方は言葉の通り逆。
高い服を着ているんでしょうが、なんだかよく見えない・・・
そんな残念なことが多々見受けられます。
人生を楽しく生きるうえで言うと、どうやら目利きが良い方が人生は得になりそうです。
さて、こういった方々をいろいろみてきた結果、自分なりに目利きが良くなる方法が見つかってきましたので、今回はそんな話をしていきたいと思います。
■良い物に囲まれることが大事
さて、こういった目利きの良い方の特長で大体の方に言えることが「良い物に囲まれた」生活をしていることです。
良い物といっても高い物ということではなく、安くても質が良い物や、その人にあったものなんかを差します。
例えば服装が一番分かりやすいです。
目利きが良い人の特長は、皆さん自分にあった服装をしっかりとされています。
また、お家に伺った際などはそこかしこにセンスの良い物だったりがあり、部屋の空気も良い感じがします。
そういった環境にいると必然的に目利きが養われて、良い物を選ぶ目になってくるのだろうと思います。
そんな環境づくりが上手な人の共通の特長が「良い物を自分から見に行っていること」
週末にはオシャレな本屋さんや、美術館、海や山、夜景を見に行くなど、自分から進んで良い物を見に行っている人がほとんどです。
中にはそういった環境が好きすぎて、そういった本屋さんに就職してしまった方なんかもいらっしゃいました。
そうやった普段から良い物を見たり触ったりすることが大事になってくるみたいです。
■「可愛い」と「カワイイ」の区別をつけている人
これは若い人に多い現象なのかもしれませんが、自分が良いと思った物をなんでも「カワイイ」って言う人っていますよね^^;
それが「可愛い」物なのか、ただ自分が好きな「カワイイ」物なのかが本当に分からない時が多々あります。
実例で言うとこんな家のことです。
これはある本屋さんの画像ですが、これを「カワイイ」と言われたことがあります。
このスタイルは住宅だと「ブルックリンスタイル」と言い、ちょっと前には男前スタイルなんて言われた、「カッコいい」スタイルの一つになります。
なので、これをカワイイと言われるとこちらの頭は大混乱します^^;
私が男性と言うこともあるんでしょうが、これをカワイイと言う発想はまったくありません。
ですが、これならカワイイと言われたら可愛いと思えます。
ここで何を言いたいのかと言うと、目利きの良い人は物ごとをしっかりと捉え、それを他人にも自分にも上手に伝える能力があると言うことです。
今言っている「カワイイ」も単なる言葉なので、使いたい人はいくらでも使えば良いと思います。
それで会話が成り立っているのであれば、何の問題もありません。
しかし、目利きが良い人は若い人でも年齢が上の人でもこういった会話はしません。
カッコいい物はカッコいいと言い、可愛い物は可愛いと言います。
そうすることが最も意味が伝わることを理解しているから、その言葉を選んで使います。
これも目利きの成せる技だと私は思っています。
同じ会話なら最も相手に伝わる言葉を選ぶ方が絶対に良い会話になると理解をしているからです。
これを言い換えれば折角家を建てるなら、良い物を選ぶ方が絶対に良い家になると言うことを理解していると言うことです。
と言うことから、目利きを良くしたい方は普段の会話から練習をしてみるのがおススメです。
「カワイイ」ではなく、「可愛い」「カッコいい」「色が好き」「デザインが好き」など会話が最も伝わりやすい言葉選びを考えて見てください。
■自分を大事にしている人
今回の話の中で一番の共通ポイントがこれ。
「自分を大事にしている人」
です。
目利きが良いなーって思う人のほとんどがそういった方でした。
自分が大事だから、自分が使うものは真剣に選んで良い物を使う。
そんなある意味当たり前なことをしっかり大事に行っている人は、必然的に目利きが良くなるのでしょう。
そういった方は、人生の生きている時間のほとんどがある意味目利きの訓練時間です。
そういった生き方をしているので、選ぶものは必然的に良い物になり、そしてそれを手に入れてまた経験を積むのでしょう。
家を買う年齢にまで訓練をし続けた方々の目利きレベルは本物です。
とは言っても昔には戻れないので、そんな経験はもう出来ませんが、今からでも十分に間に合います。
自分を大事にして、自分と言う人が喜ぶもの、輝くものを真剣に見比べる。
そんな生き方が大事なんだと思います。
■高い物が良い物とは限らない。高い物以上に最良な物を選ぼう
こういった話をするとじゃあとばかりに、高い物ばかりを考える方が多くいます。
それは間違いです。
「高い物=良い物」
確かにそういった傾向はありあすが、高い物が全て良い物であるとは限りません。
以前一切れ数千円もする超高級肉をすき焼きにして食べたことがありましたが、感想は・・・・
その後に出てきた1人前2000円(それでも十分に高級なお肉です)のお肉の方が味も食べた感じも良かったです。
私だけが馬鹿舌なのかと思い、一緒に食べていた数人にちょっと話をしたところ、全員が同じ感想で・・・
どうも高い希少性で値が張っていたようで、私たちの感覚はおかしくなかったと後日分かりました。
このように高い物でも色々な意味で値がついているので、全てが良い物だとは言えません。
また、良い物であったとしても、あなたには良い物ではない可能性もあります。
例えば車の話。
私が知っている中で高額な車と言うと、1台数億円以上の値段がする物があります。
この車は高額なので当然良い車です。
これは比喩ではなく本当に良い車で、性能もユーティリティもその他の細部まで良い車であります。
しかし、今の私の収入だとこんな車をもし買えたとしても、人生のほとんどをこの車のローンを支払うことに費やすことなるでしょう・・・
さらに、私が欲しかった車がコンビニや買い物など普段使いを前提にしていた場合、かえって使いづらいでしょう。
このように高い物=良い物ではあるのですが、それが自分にとって最良でなければ、かえって悪い物になってしまうのです。
なので、良い物を探すには値段は一つの指標でしかないと言うことを理解しておいてください。
最も良い物はあなたにとって「最良」なものです。
■まとめ
今回はちょっと変わった目線での記事を書かせて頂きました。
というのも、今お打ち合わせをしているお客様の目利き力がとても高くて高くて^^
全てに渡って良い物を選んでくださるので嬉しいのです。
やはりそういった方なので、お洒落だし、言葉選びも上手だし、いつも楽しそうに見えます。
そういった方に私もなりたいなーって憧れを込めた記事になります。
こんな記事を書いている私も本当にまだまだなので、目利き力が足りないと思っている方と共に鍛えていきたいと思います。
では、また!