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『三橋貴明の「新」経世済民新聞』
2023年10月5日
自民党「積極財政議連」が
「消費税減税」を提言した
From 三橋貴明 @ブログ
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さあ、自民党の
「責任ある積極財政を
推進する議員連盟」が、
消費税減税を中心とする
経済対策の提言を出してきました。
提言の全文は、こちら。
【令和五年十月四日
責任ある積極財政を推進する
議員連盟 提言】
画像をクリックすると、
PDFをダウンロードできます。
タイトルは、
「我が国が
「明日は今日よりよくなると
誰もが感じられる国」となるための
総合経済対策・補正予算編成に向けての提言
~真水20兆円規模の補正予算を求める~」
となっています。(長いですが)
提言は七つあり、具体的には、
一、消費税や所得税の減税措置及び、
社会保険料の減免措置を行うこと。
二、事業者に対し、
柔軟な資金繰り・経営支援を継続すると共に、
コロナ融資返済の猶予・減免策を講じること。
三、「地方創生臨時交付金」の
引き続きの交付と、
「地方交付税交付金」の安定的増額を
実現すること。
四、食料安全保障関連予算を
別枠で確保し、
農林畜産水産関連予算全体を
大幅に増額すること。
五、サプライチェーンの強靱化を図るため、
国内における生産拠点の設備投資を
支援すること。
六、子育て支援金の継続給付や
児童手当の対象拡大、
奨学金の返済免除や減免策など、
子育て世代の負担を減らす
抜本的な支援を行うこと。
七、国土強靭化5カ年加速化対策を
早期に改定し、
次期法定計画の総額を18兆円に拡大し、
インフラ老朽化対策を加速すること
消費税や所得税の減税
(高所得者の所得税は
別に減税しなくていいです。
と、所得税率45%の私が
言っておきます)、
社会保険料の減免、
ゼロゼロ融資の猶予・減免措置、
地方交付税交付金の「安定的な増額」、
食料安全保障強化、
国内への資本移動の支援、
奨学金返済免除、
国土強靭化などなど、
わたくしどもが
必要と主張していた政策が、
あらかた含まれております。
欲を言えば、真の意味の少子化対策
(子育て支援は、少子化対策にはならない。
別に反対しませんが)、
エネルギー安全保障強化が
欠けているかな。
もっとも、
「消費税減税」
「(低所得者層から中間層の)
所得税減税」
「社会保険料減免」は、
結婚適齢期世代の可処分所得を
モロに増やすため、
立派な非婚化対策
=少子化対策ではあります。
また、エネルギー安全保障強化は、
どうしても長期の投資が必要になるため、
補正予算で提言するのは難しいです。
というわけで、現状、政策の方向性としては
パーフェクトに近い提言が
「積極財政議連」から出されました。
さあ、議論をしてくれ。
徹底的に議論をしてくれ。
特に、消費税。
【現在の日本の諸問題を解消する
最高の経済対策】
で、解説しましたが、
現在の日本の経済問題を解決する上で、
消費税減税ほど素晴らしい政策は無い。
無論、消費税減税については、
『(引用)
・岸田総理が表明した
「税収増などを
適切に還元する減税制度」は、
消費税や所得税の減税など、
多くの国民がその効果を実感でき、
国民負担の引き下げと
消費拡大につながる政策とすること。
(消費税については、
諸外国で個人消費の刺激策として
実施されてきた事例を参考に、
2%の物価安定目標を
安定的に達成するまでの
時限措置として、
税率5%への引き下げ等を
検討すること)
・インボイスが原因で
小規模事業者が
減収・廃業することが無いよう、
免税事業者対象の経過措置や
特例措置の延長・恒久化などの
抜本的支援策を実施すること。』
と、時限的な5%減税であり、
不満を持つ人が多いかも知れませんが、
なにしろ、
自民党では「消費税減税」の議論は
できないのか?
中村裕之議員にぶっちゃけてもらった
[三橋TV第723回]
中村裕之・三橋貴明・高家望愛
で、中村議員にぶっちゃけてもらった通り、
自民党上層部は
「消費税減税の議論すら許さん」といった
「空気」だったのです。
その「空気」が変わりつつある。
様々な人々の、言論のおかげです。
今回の提言を「ただのガス抜き」と
切り捨てるのはやめましょう。
それは、思考停止であり、
未来に対する責任放棄。
ここまで来るために、
どれだけの人々が、
どれだけ膨大な苦労をしたのかを考えよう。
もちろん、積極財政議連の提言が
通るとは限らない(相当に難しいとは思う)。
だが、応援しよう。
同時に、期待するな。
期待せずに、応援はする。
何度も書いていますが、
わたくしは日本の緊縮財政のために、
全ての可能性にベットしているのです。
/// 事務局より ///