■光熱費高騰対策の続きです。
昨日はアパートの内覧に行ってきました。
これから家を建て替るお客様の仮住まいを探すために行ったのですが、無事紹介したアパートで決定しました。
築20年程度のアパートで正直傷みが目立ってはいましたが、お家が近いこと、価格が安かったことが決めてとなりました。
その際に感じたのは、住宅だとまだ20年で痛みなどもそこそこですが、アパートはもう20年って感じがするほど傷みが進行していました。
十分以上普通に住める家なので、何の問題もないと言われたらそうなんですが、これが自分の家だと思うとちょっと寂しい^^;
未だに賃貸派と持ち家派の議論がありますが、この現状を見ても賃貸派の方は満足するのかな?
そんなことを思いながらの内覧でした。
あ、店長です。
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先日、光熱費の高騰についての記事を書きましたが、早速の反応があり、考え方が変わったと言って頂けました。
なので、今回も調子に乗って光熱費の高騰についてのお話をしたいと思います。
*先日の記事はこちら
今回の主題は『蓄電池の導入』です。
■蓄電池はまだ早い?
まず初めに話さなくてはいけないのが蓄電池の導入時期です。
この蓄電池ですが、実はまだ多くの会社が導入を早いと言っています。
理由はやはり『価格』
蓄電池を買うのには最低でも数十万円、良い物になると平気で100万円を超えてきます。
その費用増が割に合わないというのです。
蓄電池の主な役割は『非常時の電源確保』
災害などで停電になった際に、蓄電池の電気を使えば災害時でも安心出来る。
それが主な蓄電池の役割です。
しかし、ここも太陽光発電と同じように使いかた、役割を少し変えてみましょう。
■蓄電池の役割は電気代の選択化
結論から言うと、蓄電池の役割を災害時用から普段使いへ、しかもその使い方を電気代の選択化としていきます。
さて、電気代の選択化と言いましたが、それがどういうことなのか説明をしていきます。
オール電化住宅にお住いの方や、電気料金の支払い方法を各電力会社のオール電化契約(名称は様々)にすると電気代が時間帯によって異なっていきます。
例えばこれは中部電力の表です。
*中部電力HPより引用
中部電力では、『スマートライフプラン』と言い、オール電化住宅に向けた電力プランがあります。
この金額に再エネ賦課金や燃料調整費などを加えたものが、電気料金として計上されます。
ここで見て頂きたいのが、電力料金の違い。
最も高い平日の昼間では1kwh当たり、38.95円なのに対し、最も安い深夜の価格帯では16.63円となり、最大で差が22.32円にも上ります。
この差はとても大きく、例えば1か月の家庭の電気使用量が500kwだった場合、38.95円で計算すると電気代は19,475円。
これが22.32円だった場合は11,160円となり、その差は8,315円です。
この差は本当に大きく、年間で約10万円、30年もすれば300万円もの光熱費削減が出来ます。
しかし、この理論が分かってもいくら安いと分かっていても深夜の電気は当然深夜にしか買えないので、昼間の高い電気は買わなくてはいけません。
なので、通常はこの理論が分かっていても出来ないのが実情です。
■ここで役に立つのが『蓄電池』
そこで役に立つのが『蓄電池』です。
蓄電池は電気を貯めて使うことが出来る機械なので、いつのタイミングでも電気を貯めることが出来ます。
ですので、深夜の安い電気を買って貯める。
そして、昼間は電気を買わずに蓄電池の電気を使って生活をする。
この流れがとれるので、高い電気を買わずに安い電気だけで生活をすることが出来る。
そんな理想的な生活が実現出来るのです^^
経済効果は先ほど言ったように300万円、導入費用が高く見て200万円だったとしたら、この差額は100万円。
さらに、災害時や非常時に停電をしたとしても電気が使える安心感。
それらを足すことが出来る。
これが蓄電池の正しい使い方と言えます。
■さらに太陽光発電と揃えると最大限に生かせます。
ここで更に太陽光発電を足してみましょう。
太陽光発電は昼間に電気を作ることが出来ます。
その価格は家庭で作った電気なので0円です。
この電気を蓄電池に貯めていきます。
すると0円の電気が溜まっていくので、費用は当然0円です。
ここで私の自宅の話をします。
私の家では、太陽光パネルが約6.0kw搭載し、蓄電池を13kwの物を搭載しています。
昼間は太陽光発電で発電した電気だけで十分にまかなえ、更に蓄電池への充電もしています。
その充電も早ければ午前中、遅くても午後の1時くらいには満タンになっています。
ここからは、残った電気は売電に向かい、毎月平均で3000円円程度の売電となっています。
そして夜になると蓄電池から電気を供給するように自動に切り替わり、翌朝まで蓄電池の電気だけで生活をしていきます。
このサイクルが晴れの日は100%、曇りの日でもほぼ100%、雨の日だと約70%程度の実現率です。
このサイクルのお陰で曇りや雨が多かった7月でも、我が家は電気代が151円のみになりました^^
当社のスマートハウスでの建築ですので、エアコンは1台のみ24時間稼働し、全館空調効果の換気システムも24時間使った結果です。
ほとんどを太陽光発電の電気だけでまかなった結果と言えます。
これは蓄電池がないと出来なかった結果です。
■我が家の7月の電気使用量は500kw
ちなみに我が家の7月の電気使用量は約500kwでした。
節約も何も考えずに使っていましたが、それでも普通の家庭よりは少なめかもしれません。
この電気をもし太陽光も蓄電池も無しに買っていた場合、電気代の平均を約30円程度(再エネ賦課金等込み)だとします。
それを500kwですから電気代は約15000円になっています。
我が家ではこの電気代を払わずに済んだ掲載効果とプラスして、売電の費用3000円が足された経済効果、合計18,000円がこの月の経済効果となります。
毎月1.8万円も家計が楽になっているので本当に助かっています。
■統計からみると1000万円以上の経済効果も見込める!
ちなみに一般のオール電化の家庭では年間に約7900kwの電気を使うといった統計結果があります。
これを月に直すと毎月約660kwの使用になり、電気代を30円と仮定し、我が家のシステムがあるとすると、毎月19800円、売電を入れて約23,000円程度の経済効果があると言った結果になります。
毎月23,000円だと年間に276,000円もの経済効果となり、10年で276万円、30年も828万円もの経済効果となります。
当然、メンテナンス費用などが掛かるので30年でこの経済効果の全てを手に入れるのは難しいですが、先日の記事に書いた様に電気代は値上がりを続けています。
20年前に比べたら1.5倍、10年前としても1.25倍の電気代の値上がりが実際に起きています。
これまでを仮定すると、下手すれば1000万円以上の経済効果も見込めます。
その導入費用が当社なら300万円代ですので、この価値を分かっていれば導入しない手はないと言うことになります。
■経済効果だけじゃない!暮らしの安心も守れます
さて、ここまで経済的なことを話してきましたが、蓄電池の役割はそこだけではありません。
というよりも蓄電池の本来の役割、非常時の予備電源としての効果も忘れてはいけません。
これも我が家で実証出来た話なのですが、先日私の住んでいるエリアが数分ですが停電した時がありました。
理由は分かりませんが、ある程度狭いエリアだったので、突発的な事故などだったかもしれません。
ちなみに我が家の蓄電池は、全負荷型と言って蓄電池の電気で家中の電気をまかなう方式をとっています。
ですので、この停電時では我が家では停電になったことすら気が付きませんでした。
うちの家族がいうには、本当に一瞬電気が消えたような気がしたけれど、気のせいかなって思えるレベルだったみたいです。
しかし、隣に建っている実家では夜中だったので電気が無くてまっくら^^;
一瞬だけではなく数分も停電したので、あたふたしていたようですが、ふと我が家を覗いてみると電気がついてる?
どういうこと?って思い、実家だけが停電しているのかと錯覚したようですが、街灯やまた隣の家もまっくらだったので、停電は確かなようで、それでも電気がついている我が家が不思議になってしまったようです。
次の日に停電だったって話を聞いて我が家が逆にびっくりでしたが、これが蓄電池の効果なんですよね^^
今回のような短い時間なら大きな問題ではないかもしれませんが、数年前にあった数日にわたる停電時には本当に活躍をしてくれるでしょう。
私は職業柄、出張や研修で家を出ることが多いので、そういったタイミングでも家族を守ってくれるこの仕組みは本当にありがたいです。
経済効果も本当に嬉しいですが、それ以上の価値をもたらしてくれる蓄電池は個人的には必須のアイテムと言えます。
■数年後に安くなるからそれまで待とう?
最後に導入時期の話です。
最初に言ったように多くの会社が導入はまだ早いと結論づけています。
理由は簡単で、まだ高いから。
今蓄電池の普及が始まり、大量生産が始まっており、年々値段が下がってきています。
ですので、まだ早いと言っている会社の言い分としては、下がりきってから買う方が安いといった判断です。
ちなみにあるお客様から聞いた話ですが、とあるハウスメーカーは蓄電池の導入時期は早くても5年後、実際には10年後程度になったら価格も落ち着くと言っていたそうです。
この根拠ってどこにあるのでしょうか???
多分勝手な予想だったのでしょうが、価格が下がる見込みって100%なのでしょうか?
私が先日伝えた通り、世界の物価はどんどん上がっています。
それと合わせ世界的に蓄電池の需要が上がっており、実際今の日本では価格競争に負けて、蓄電池の仕入れが出来ないなんて問題もあるんです。
そうなると、逆に価格を上げて仕入れるしかなくなり、値段は下がるどころか上がる一方になります。
どちらが正しいのかは未来になってみないと分かりませんが、そういった未来だって普通にありえます。
そういった場合、待てば待つほど高い買い物をする結果になります。
■さらに経済効果も忘れてはいけない
また、先ほど挙げた経済効果も忘れてはいけません。
蓄電池だけでも、年間に約10万円、太陽光パネルと合わせると約27万円の経済効果があると言いました。
もし蓄電池を採用しないとこの分の経済効果も捨てることになります。
なので、値下がりをしたとしても少なく見ても年間に10万円ペース、5年なら今よりも50万円以上の値下がりが無いと意味がありません。
ちなみに今蓄電池の価格が数十万円から高くても200万円程度です。
この価格が50万円も下がる・・・・
上位機種の200万程度のものだったら考えられますが、そもそもこのランクの物はプレミアムな金額ですので、値下げはあまりしませんし、下位モデルの物だったら50万円も値下げしたら、もしかしたら売値よりも安くなってしまうことも考えられます。
値下げが100%確証出来るものではないように、経済効果も100%実証できるものではありませんが、どちらの方が実現しやすいのか・・・
皆さんはどう思いますか???
■まとめ
今回は蓄電池の経済効果、また安心感などをお伝えいたしました。
先日お話をした太陽光発電との相性が良く、双方の弱点を補いあう良いパートナーだと言えます。
多くの会社ではまだ早いと言っていますが、その根拠は実際には無く、ただ単にこういったことまで考えをしていないから出た言葉であると言えます。
むしろ導入をするのなら、今すぐにでも!
こういった結果もあることもお忘れなく。
前回や今回話した内容は、10年前ではまったく考えも無かった計画かもしれません。
おかげで、こういった話をするとまだ信用を得られない、そんなこともあります。
しかし、時代は令和になり、今までとはまったく違った価値観の元、世の中は進んでいます。
それらを最大限に享受するには、頭を柔らかくして、今までの経験も疑う必要があるかもしれません。
皆が皆同じ金太郎飴みたいな家づくりがもてはやされた昭和、個性を大事にすることで技術や実績がない会社でも建築が出来るようなりハウスメーカーが台頭してきた平成。
そういった知識や経験、また情報の力や科学やコンピューターの力を導入していく令和の家づくり。
流行り廃りがあるのが世の中の常ですが、変わらないのは住む人の幸せ。
それを最大限生かせる家づくりに蓄電池の導入をおススメします。
それでは、また!
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