■工務店は絶対にハウスメーカーの『良い家』には敵いません
まだ7月なのに暑いですね^^;
わがままボディーの私にはこたえる暑さです・・・
あ、店長です。
今日は工務店の家はハウスメーカーの『良い家』には敵わない!
だからハウスメーカーの家は売れるんです!
そんな話をしたいと思います。
唐突な話ですが、今回は・・・・
事実をお話していこうと思います。
■まず良い家って何?ってところから
こんな話題をするにはまず『良い家』の定義が必要になります。
なので、最初に書いていきますが、良い家とはずばり!!!
買う人が欲しい家のことです!!!
いきなりあいまいなことを書きましたが、これが事実です。
私達、家を建てる側から見た良い家とは、高性能や高品質、綺麗な設計など、色々な定義があります。
しかし、どれだけ高性能だろうが、どれだけ品質が高かろうが、どれだけ優れた設計だろうが、要らない人からしたら、本当に興味のない家なんです。
逆にこういったことが全て低品質であっても、買う人が欲しいと思えば最高の建物になります。
例えば、ひと昔前に『縄文おじさん』なんて人がいましたが、その人からしてみたら、どれだけ高性能な家よりも、竪穴式住居の方が良い家となるのでしょう。
これは車とかでも言えますよね?
私が好きな300km出せるようなスポーツカーは高性能だし、高級です。
しかし、そんな車が欲しい人は私のようなオタクみたいなひとだけでしょう^^;
それよりも、低燃費で荷物がいっぱい乗せれて、家族や友人で楽しく移動できる車の方が価値が高いはずです。
そういった車の方が良い車だという人が多く、比較したら良い車とはスポーツカーではないと言えそうです。
このように良い家も欲しい人が多くいる家が『良い家』で、スポーツカーのような高性能な家は『良い家』ではないと言えそうです。
■だからハウスメーカーの家は『良い家』と言えます。
そういった観点で見るとハウスメーカーの家は本当に良い家です^^
だって、年間に何万人、何十万人の人が手に入れているのですから。
工務店の中では売れているお店でも、たったの数十件・・・・
この差は圧倒的です。
だから、ハウスメーカーの家は良い家で、工務店の家は良い家ではないんです!!!
これは絶対に敵いません!!!
参りました!降参です!!!
・・・・
・・・・
そんな訳あるか!(笑)
■普通に考えたら絶対におかしい理論がまかり通る
さて、冗談はここまでとして、真剣な話をしていきます。
ちなみに、先ほど言っていたような理論がまかり通っていること。
これに違和感を感じなかった人はいましたでしょうか?
普通に考えたら、違和感だらけですよね^^;
でもこの理論って、結構自分もそう考えていたかも?って人が多くいませんか?
言われてみたら違和感を感じても、実際に自分はやってしまっている・・・
それが多くの方の現実です。
ではなぜこの違和感を感じても、ハウスメーカーで家を建てるのでしょうか?
■日本人が大好きな『ブランド志向』
その原因の一つに、日本人が大好きな『ブランド志向』と言った考え方があります。
日本人は比較的、ブランド物が好きであることが多く、多くの方がブランド品を持っています。
海外の方からするとびっくりなことらしいのですが、年端もいかない一般家庭の女性がブランド物のバックを持って歩いている。
同じようにお金が無いと言っている人の腕にブランド腕時計がある。
このことの違和感は海外、特に西欧の方は感じているようです。
まあ、日本以外でもアジアの方はブランド好きが多いようなので、日本人だけの特徴だとは言いませんが・・・・
また、新品を好む傾向も強く、日本ほど中古住宅を買わない国は無いと言われます。
そういった思考から、ハウスメーカーはブランドを武器に、売れるべくして売れているとも言えるのです。
■どれも変わりがないからハウスメーカーで十分
次の原因です。
これが一番の原因とも言えます。
それは、『どれも変わりがないからどこでもOK』
皆さんは、ハウスメーカーの家と工務店の家。
違いが分かりますか?
多分ですが、分からない人の方が多いと思います。
これは皆さんのような一般の方だけではなく、業界人でも実は分かっていない人の方が多いです。
その位、今の家って違いがありません^^;
細かいことを言えば当然ありますよ。
断熱性能とか、外壁の性能とか、構造とか・・・・
でも、多くの工務店もハウスメーカーもある程度自由に家が造れますので、そんな差はほとんど無いと言ってもいいくらいです。
だったら、どうやって差が出るのか?
それが、ブランドの力です。
ハウスメーカーと工務店。
余程凄い工務店ではない限り、ブランドでハウスメーカーに勝つことは不可能です・・・
こういった結果から、ハウスメーカーに、工務店は敵わないのです・・・・
しかも、ハウスメーカーは毎年のように新商品を出し、顧客を増やし続けているのです。
これは工務店では出来ることではありません。
■家の満足度は年々上昇していないのはなぜ?
しかし、ここで大きな疑問が生じます。
ハウスメーカーは年々進化しており、性能UPや品質UPを続けています。
しかし、家の満足度の統計を見ると、ほとんど上昇していないのです。
これは本当におかしいことで、性能や品質が上がれば、満足度も上がらないといけません。
この理由はなんなのでしょうか???
■ハウスメーカーは『物売り』であり続ける
その一番の理由がハウスメーカーの商売方法にあります。
ハウスメーカーの商売の根源は『物を売る』ことにあります。
何当り前なこと言ってんの?
そんな声が聞こえてくるかもしれませんが、実はこのことが大きな問題なんです。
家は物なので、『物を売る』ことは間違いではない。
本当にそうでしょうか?
実は住宅を買う人の多くは、住宅を買いたいと思って買っている人はあまりいません。
では、どういった理由で買っているのか。
それは、多くの住宅を買う人は、新しい家で体験できる『新しい生活』が欲しくて家を買っているのです。
可愛い服を買いたい人も同じ発想と同じです。
可愛い服コレクターなら別ですが、多くの方は、そのかわいい服を着た自分が欲しくてかわいい服を買うのです。
オシャレに見られたい、気分を上げたい、異性からよく見られたい、色々な理由があると思いますが、服を買う理由があるから買うのです。
それと同じように、家を買ったことで得られる幸せや、理想の生活を手に入れるために、良い家を買うのです。
ここでハウスメーカーと家を買う人の意識の差が生まれてしまいます。
ハウスメーカーは家を物(商品)と捉えて販売をします。
だから、自分達の規格に合わない商品は販売しないし、下手をすれば批判までしてきます。
じゃないと、自分達の商品は売れないし、規格外の商品は儲からないから商売したくないのです。
しかし、お客様の多くは、そういった規格とかは関係なく、自分達の未来を良くしたいと思い行動します。
その未来がひと昔前だと、ある程度一般化されていましたが、今の時代は多くの未来があります。
アウトドアに適している、子供が勉強をする、くつろげる、田舎暮らし、省エネ生活、電化生活、家事楽な家・・・・
実際にはもっともっとあるでしょうし、人によって皆さん違います。
そのすべてをハウスメーカーが網羅できるか・・・・
無理ですよね^^;
だけど商売しないといけないから、自分達の規格に無理やり合わせていく。
結果その歪みが、満足度を上げられない大きな原因となり、年々満足度はあがっていきません・・・・
これはハウスメーカーが売れ続けていく限り、埋まらない大きな溝として、顧客満足度が上がらない理由になり続けます。
■残念だけど、工務店もそうなりつつある
この問題はハウスメーカーだけのものではなく、工務店にも広がっています。
一昔前は、こういった歪みや溝を埋めるのが工務店の役割でしたが、工務店の利益が出づらくなっている現状では、そうも言っていられないのが現状だからです。
工務店も自分達の規格を作り、そこにお客さんの希望を無理やり合わせていく。
冷静に考えれば、そんなことをしても良いことは一つもないのに、目の前のお金を求めて行ってしまう・・・
折角あったハウスメーカーとの違いを自分達から無くしていって、ハウスメーカー化してしまう。
そうなれば資金力のあるハウスメーカーにいつか潰されるのに・・・
なので、これからは本当に少なくなった本当の満足を得られる会社を探すことが大切になってきます。
■だからハウスメーカーの家は売れ続ける
以上のような理由があり、ハウスメーカーの家は売れているし、今後も売れ続けます。
決して、ハウスメーカーの建物が良い訳ではなく(悪い訳でもありませんが・・・)他の要因で売れているのがハウスメーカーなんです。
多分ですが、今後しばらくはハウスメーカーが売れ続ける時代になっていきます。
でも、その結果顧客満足度は年々横ばい・・・
本当に満足できる家はハウスメーカーでは造れないとは言いませんが、結果が示している通りであります。
だったら、どこで家を建てるべきでしょうか?
■家は自分で建てる!
一番良いビルダーは、『自分』です!
これは間違いありません、絶対に自分の期待通りの家を建てられます^^
自分の好きな間取りも仕様も、全て理解してくれる最高のビルダーさんです!
・・・・
・・・・
とは言っても、家を建てることって出来る人の方が少ないですよね^^;
20年近く業界にいる私だって、内容は分かっていても実際の作業となると、自信がありません・・・・
でも、自分で建てること。
これが一番のことなのは変わりません。
ではどうやったら自分で建てることが出来るのでしょうか?
■自分の話をしっかりと聞いてくれる人にお願いする
結論から言うと、自分では無理がある。
だから、自分の分身となる人を探す。
これが一番です。
それはハウスメーカーでも、工務店でも、近所の大工さんでも、親戚の詳しいおじさんでも、設計士さんでも、だれでも構いません。
先ほど言ったように、現状日本で建てられている家はどこも大きく変わりません。
また、情報が溢れている社会なので、欲しい物は情報だろうと、物だろうとなんでも手に入ります。
だから誰でも良いんです^^
自分の話をしっかりと聞いてくれて、自分の気持ちをしっかりと組んでくれる人。
そんな人をしっかりと見つけて、その人と共に家を建てることが出来たら、きっと満足いく家造りになるでしょう^^
そういった人を探す努力をしていくことが、良い家造りの一番の近道と言えます。
しかし、この作業って本当に大変で、面倒で、終わりがあるのかすら分からない作業になってしまう人の方が多いです。
たまたまそういった人にすぐに出会えたら良いですが、そんなに簡単にいく人の方が少ないです。
実はハウスメーカーが売れているのには、このことも関係しています。
良いパートナーを見つけたくても見つからない。
だけど家はもう建てたい。
だから、担当は不安でもハウスメーカーだったら、何かあったら対応してくれるだろう。
多くの実績があるから、自分達の家もきっと良くしてくれるだろう。
そんな確証も無い信頼をハウスメーカーに置き、多くの人が契約をしていきます。
その後は、ハウスメーカーのやり方に沿って進み、ある意味家のことはお客さんはハウスメーカーに丸投げをしていき自分達のやりたいことはある程度封印していきます。
じゃないと、規格に沿わないとの理由で多額の追加費用が発生しますから^^;
これでは、自分で家を建てるには程遠い状況になっていきます。
何度も言いますが、実際にはハウスメーカーはあくまでも物売りの会社。
このすれ違いがやはり、満足度の低下を招いているのが現状です。
やはり、自分で家を建てることを忘れ、自分で努力を怠ると、良い結果が生まれないと言うことでしょうか。
■まとめ
今回も長文の記事でしたが、最後までお読み頂きありがとうございます。
ハウスメーカーが売れる理由。
多くの方が良い物だから売れていると勘違いされていますが、実際にはそうではないことをご理解頂けたでしょうか?
当然、ハウスメーカーの建物が悪いとは言っていませんし、良い建物も多くあると思っています。
しかし、良い建物ってなんだろう?って真剣に考えてみると、結論から言えばハウスメーカーでは良い家を建てづらいことがご理解できたかと思います。
金太郎飴のようなどこもかしこも同じ家がもてはやされた、昭和や平成の時代。
そんな中、生まれ成長してきたハウスメーカー。
個性や価値観が多様化した令和の時代では、ハウスメーカーでの家造りは限界にきているのだと思います。
昭和や平成のように、年齢が上がれば勝手に給料も上がる時代なら、数千万円の家の支払いもそんなに苦では無かったのかもしれません。
しかし、現状や未来を見たら、数千万円の建物はとてつもなく重い負担としてのしかかります。
ただ、その負担以上の満足や幸せを与えてくれるのも、住宅の良いところ。
住宅は高い買い物です。
だったら、満足を100%いや、それ以上に出来る家造りを考えていきたいですね^^
その為には、皆さんの良い家を叶えてくれる、そんなパートナーが見つけること。
頑張ってくださいね!^^
ではまた!