本日は制震装置の効果について
効果
MER System Cross Typeは建物に伝わる地震エネルギー(衝撃)を吸収します
地震に対する効果
建物だけではなく、住まう方の命・財産を守る
地震等の揺れのエネルギーは建物の弱い個所へ集中します。これにより内装材・外壁のクラック(亀裂)や屋根瓦のずれ等の建物被害が起こります。また、現在の木造住宅は耐震性に優れた非常に固い建物になっています。つまり「固い=エネルギーが伝わりやすい」ということになります。地震の際にタンスなどの家具が転倒する2次災害を起こす原因にもなります。
制振装置MER System Cross Typeは、建物に伝わる地震エネルギーを吸収するので建物への負担を軽減することが可能です。建物を揺れの被害から守り安全・安心を手にいれることは、そこに住まう人だけではなく、財産を守ることにもなります。
揺れを約40〜48%吸収
建物は大きな地震や繰り返し発生する余震により、釘やビス 接合部分の緩み等で耐震性が低下します。(スリップ挙動)制震装置MER System Cross Typeを設置することで、建物に伝わる地震エネルギー(加速度)を約40〜48%吸収し、建物への負担を軽減することで耐震性を維持させます。また大きな揺れから何度も繰り返される余震に対しても最大限の効果を発揮します。
揺れ始めから瞬時に制震の効果を発揮
大きな地震から繰り返される余震の揺れはもちろん、交通振動などあらゆる揺れに対して瞬時に効果を発揮します。建物にかかる負担を抑えることで損傷を防ぎます。また、抵抗力を頭打ちにするリリーフ機構を搭載していますので、躯体を痛めてしまう恐れもありません。(バイリニア特性)
共振現象を防止する
建物にはそれぞれ固有周期という揺れやすい周期があります。地震の周期と一致すると揺れが増幅されます。これを共振現象といいます。阪神淡路大震災や熊本地震等において建物の倒壊の原因の一つとして共振現象があげられています。長周期から短周期のあらゆる地震波に対応し、効果にバラつきがありません。
MERシステムの効果を確認
全棟限界耐力計算実施
当社は全棟に限界耐力計算を実施しています。計算には日本建築防災協会の限界耐力計算を適用しています。
限界耐力計算によって制振装置<制震>の数値的効果が確認できる!
現状と設置後の計算書を1部ずつご提出いたします。こちらの計算書はページ数も多く専門的ですので、別紙でお施主様が分かりやすい資料をおつけしています。
強風(台風)に対する効果
台風や強風など、風の揺れからも守ります
⽇本は毎年20回以上台⾵が上陸しています。台⾵によって何度も繰り返される揺れで、家はダメージを蓄積し、新築時の耐震性が低下していきます。MERシステムは、地震はもちろん、知らず知らずに受けている台⾵の揺れによるダメージからも⼤切な住まいを守ります。
毎秒0.6mmの非常にゆっくりな風の揺れから効果を発揮
ダメージの蓄積を最小限に抑えます。
また、あえて減衰力を制御することで構造躯体を痛めない特性になっています。
交通振動に対する効果
交通振動にも高い効果
「MERシステムクロスタイプ」の制震力は、交通振動にも大きな効果を発揮します。東名高速道路そばの住宅で車が通るたび、どのような揺れの影響があるかを、「MERシステムクロスタイプ」設置前と設置後で測定し、検証しました。設置前は車が通る際に、住宅の2階部分で44dBの揺れを感知したのに対し、設置後は29dBまで揺れが抑えられる結果に。最大約34%振動を減少させることができました。