■太陽光発電の知識が間違った方向に向かっています。
皆さんは太陽光パネルの寿命は20年と聞いたことがありませんか?
なので固定買取が始まり爆発的に普及の始まりとなった2012年。
それから20年後の2032年頃には、使えない太陽光パネルがあふれて社会問題になると・・・
この情報本当に信じていますか・・・?
太陽光パネルですが、たったの20年で寿命が来るなんて本当に信じていますか?
そういった話をしたら『家電なんだから20年も持てば凄いくらいじゃない?』なんて言われたこともありますが、太陽光パネルは家電ではありません。
『だってメーカーだって10年しか保証しないじゃん?だから20年くらいなんだよきっと』そんなことも言われましたが、今当社が取り扱っているパネルは25年間の出力保証で、25年でも85%以上の出力を保証しています。
それが20年で駄目になる・・・?
普通に考えたら駄目になる理由が分からないくらいなのです。
■ではなぜ20年って言われるのか?
でもTVや情報サイトが嘘をついているのか?
そう聞かれると、嘘を言ってるとまでは言い切れません。
実際に20年の問題は起きるからです。
しかし、それは寿命が20年なのではなくて、廃棄が20年後には大量に増えるからです。
それは寿命を迎えて廃棄をするパネルではないことは覚えていてください。
ではなぜ20年後に大量に廃棄されるのか?
それは・・・・
『2032年以降で太陽光パネルによる発電所を経営していた会社が揃って経営をやめる為に大量に廃棄をされる』
からなのです。
2012年に始まった自然エネルギーの固定買取制度。
その当時の国の意向として、自然エネルギーを大量に作りたいということがありました。
理由は様々ですが、前年度に起きた震災の影響で発電所が稼働しなくなり、電気が全国的に不足したことが大きな理由と言われています。
なので、今では考えられないくらいの買取額を最長20年も約束をするから、民間の企業や一般の方に多くの自然エネルギーの創電(電気を作ること)を頼んだ法律が出来ました。
その買い取り額は本当に高額で開始時点では20年の固定買取で1kwあたり、40円(+税)の金額がついており、今年の金額が1kw当たり16円とかなので、今の2.5倍程度の買取額でスタートしています。
その額も年々下がっていきますが、開始から数年は1kw30円以上の高額買取が続いていきました。
この買い取り額が功を奏し、一般の方だけではなく民間の企業や、その為だけに起業をしてパネルを設置する業者も現れ、一気に太陽光パネルが普及することになります。
その最たる例が九州地方。
比較的日射量が多いことや、設置をする際に取得をする土地代が安価であることが多いことから、爆発的に企業が投資をしました。
その結果、実際に使う電気量よりも作る電気量の方が多くなり、発電所の意味がない・・・みたいなことになってしまいました。
この位一気に大量にパネルが普及したために、日本中にパネルが溢れているのが現状です。
このように普及したために、同時に大きな問題を抱えることになりました。
それが今回の20年問題です。
■固定買取が下がれば運営ができない。
このように普及した理由が固定買取の金額にあります。
1kw40円で売電出来れば、一般家庭の搭載量でも上手くやれば住宅ローンの額を超えるほどの金額を得ることが出来、当時0円住宅なんて商品が出たくらい利益が出せました。
なので、企業が見渡す限りの広さでパネルを施工した場合、とてつもない利益を生むことが出来たのです。
その額は数年万円どころか数億と言った額、それを10や100作れば、10億、100億と言った利益を産める打ち出の小づちのような商品でした。
しかし、これだけの規模でやれば掛かる経費も大きくなります。
パネル周りの草刈りや、電気工事、修繕工事に維持管理工事と、莫大な利益があるので問題無く払えていますが、利益が無くなれば下手したら維持管理をするだけで赤字になるくらいの経費が掛かります。
その利益が無くなるのが・・・・そう20年後なんです。
固定買取が終われば、買取をしないとは言いませんが、当時の額より下手したら15%程度の額でしか買取をしないと言われています。
こうなるとあれだけ儲かった打ち出の小づちも、ただの金食い虫です。
利益が少しでも出たら残すかもしれませんが、経費で赤字になるなら企業はそれを廃棄します。
そして、計算上多くが赤字になると言われているので、一気に廃棄が増えると言われているのです。
これが太陽光パネル20年問題の実際のところです。
決して寿命が20年だからではなく、ただの使う側の問題だって話なんです・・・・
■実証データもしっかりある
でも、だってTVが嘘つかないでしょ?
そうは言っても、20年で駄目になるケースも多いのでは?
そもそも実証データがないんでしょ?
そんなことを言われたことがあります。
確かに、太陽光パネルが本当に普及し始めたのは、2012年の固定買取制度からで、それまでも売ってはいましたが、そこまでの普及はしていませんでした。
なので、実証データは少ないと思われるかもしれません。
しかし、太陽光パネルには有名な実証データが2つあります。
一つは『長崎県尾上島灯台』の太陽光パネル。
知っている人はご存じでしょうが、この灯台は海上の島の上にあり、常に潮風や台風、雪などの自然にさらされています。
そんな劣悪な状況化で、30年以上灯台の電源として活躍していた事実があります。
しかも、それを設置したのは1978年でシャープ製になります。
そこから2009年にライトの交換と共に、最新の物と取り替えられましたが、可動期間はなんと31年!
交換をしたさいにも、設置場所の影響もあり多少の劣化はありましたが、まだ発電は行っていたと言うので、本来はもっと長期間の運用が出来たかもしれません。
ちなみに1978年と言えば、それまでチャンネルは回していたTVにリモコンが普及し始めたころ。
今では安ければ1万円程度でも買えるTVですが、当時の価格は約15万円程度。
当時の大卒の初任給が10万円程度だったとありましたので、給料2か月分のTV・・・
今の値段にしてみると、40万円とか50万円とかと言われています・・・・
そんなまだまだ技術が拙い時代に造られたパネルが30年以上稼働していた事実。
そんな事実があるのに、1978年から40年以上経った2022年の商品が、たった20年で駄目になるなんて・・・・
考えただけでもおかしい事実です。
実証データのもう一つは奈良にある壷阪寺.
こちらにある大きな観音様を照らすための電源として、太陽光パネルが設置されました。
設置年は1983年。
そして可動は2016年までで、特に劣化もなく33年間安定稼働してました。
こういった事実を知らないで20年しか持たないと言われるとそう思ってしまうかもしれませんが、そうではないことを理解してみると逆に20年で駄目になると言われることに違和感を覚えませんか?
■だけど少量のパネルでは効果の意味がなくなる・・・・
しかし、劣化をするのは紛れもない事実です。
先ほどいったように、メーカーも25年で85%までは保証するけれど、残りの15%は保証しないと言っています。
それが30年後では80%、40年後では75%と出力が下がれば、単純に家で使える電気が少なくなります。
なので、今の時点だけを考えて少量のパネルだけを搭載するのは、もしかしたら将来パネルの意味がなくなるかもしれません。
だったら、その時代の最新の物をつけようか、そんな会話もあるかもしれません。
その時にはまた費用が発生するので、なるべくそうならないようにしたいですよね。
なので、今から採用する人は出来るだけ多く載せておくことをおススメします。
稼働当初は余り過ぎて、売る量の方が多かったとしても、将来は稼働率が下がってきますから、それでもまだ売れるくらいの余力を残しておきたいです。
今はZEH(ゼロエネルギーハウスの略)が一つの基準になっていますので、将来を考えたらZEHの1.5倍程度の容量があれば、出力が80%になっても、十分ZEHハウスであると言えます。
最初は費用が掛かるかもしれませんが、今後もっともっと光熱費が高騰することはもう見えている事実です。
その高い電気を買わないメリットで十分にまかなえますので、将来への安心と投資と思い、採用してみて下さい。
今回は以上です。
情報量が多くなり、色々な表現で伝えることが出来る時代だと、間違ったことを間違っていないように伝えることが出来るようになりました。
今回の議題も間違っているとは言いませんが、そのまま直訳をした情報では間違いになります。
住宅を建てる人も情報集めが大変かもしれませんが、そんなときは私を頼ってみてください。
きっといい答えをお渡しできると思います。