■23坪では足りないのでしょうか・・・・?
本日は袋井の分譲住宅モニターにご当選された方に、当選権利証の授与と建物の説明をしてきました。
かなりお得に家を建てられる機会なので、多くの方が狙っていましたが、これも運命だと思って頂けると嬉しく思います^^
さて、その会話の中でこんな話が出てきました。
「23坪では、建物が小さく生活が出来ないと思う・・・」
この記事を読んでいる皆さんはどう思いますか?
23坪の家は小さいでしょうか?はたまた?
と言うことで、今回当社が23坪の家をプロデュースした理由などのお話をしていきたいと思います。
■参考間取りはこちら
その23坪の家ですが、まずは参考の間取りをお見せします。
1階
2階
間取りだけをみるといかがでしょうか?
個人的には間取りの遊びが少ないって表現が正しい間取りかなって思います。
必要なものは揃っておりますが、余裕のあるような遊びの空間は吹き抜け等ありますが正直少ないです。
ただ、暮らす分には問題ないと言える間取りです。
ここは当然賛否両論あることなので、これが正しいとも間違っているとも言いません。
皆さんが好きか嫌いかで決めて頂ければと思います。
■ではなぜ23坪にしたのか?
では、当社がなぜ展示場にもなるこの家を23坪で提案したのかをお話していきます。
1、実は25坪の家になる。
そもそもですが、この家は実際には25坪の家となります。
23坪と言っているのは吹き抜けを抜いた数字でのことで、実際には吹き抜け空間がありますので、それを合わせると25坪の家になります。
先ほどの間取り図だと、LDKが広く見えなかったかもしれませんが、これだけ広めの吹き抜けがあるので、空間はとても広く見えます。
*イメージ写真
ですので、狭小住宅のような感覚を当社はもっておらず、またそういった方向でこの家をプレゼンしておりません。
2、コストが掛からない
次に大きな理由がコストです。
単純に大きくなればなるほど住宅の価格はあがります。
例えば、坪単価70万円の家なら、23坪から30坪になれば70x7=490万円のコストアップになります。
もし、住宅ローンを組んで払うとしたら、490万円に金利が足されて、500万円以上、金利次第では600万円ものコストアップになります。
正直な気持ちで言うと当社の立場、家を造る立場からすると嬉しい話です。
23坪でも30坪でも一軒の家です。
1円でも売り上げが多い方が、会社としては嬉しいからです。
しかし、家は造る側の為に造るのではなく、住む人の為に住むものです。
必要があり大きくするなら30坪でも40坪でも、50、60と大きくすることもいいでしょう。
ただ、必要がない物にお金を掛ける理由が無いのなら、払わなければいいと思います。
当社は、こういったコストに関しては、他社様と比べてもらいたくもないくらい常に考えています。
その結果出した答えが、 「無駄にお金を払ってもらわない住宅づくり」
それは家の大きさも、電気代も、アフターメンテナンスも、将来の建て替えも全部全部安く出来る家造りを心掛けています。
3,家族の仲を良くしたい
次の当社の思いは・・・
「家族が仲良くし続けて欲しい」
と言った想いです。
近年増えている「離婚問題」
結婚した夫婦の3組に1組は離婚をすると言われている世の中。
ハウスメーカーなどはひた隠しにする事実ですが、実際に家が問題で離婚が増えているのは家の作りに問題があると言われています。
その一番の理由が「家族の関係性が希薄になること」
実は狭いと言われているアパートなどでは、ストレスもあるかもしれませんが、家族間夫婦間の距離が近くなるために、比較的多くのコミュニケーションが発生します。
なので、意外と家族間の仲が良いことが多く、そうなると必然的に夫婦の仲も良くなります。
これが新築になった際、スペースが広がり、個々の空間と時間が取れるようになる代わりに、家族の時間が一気になくなります。
また、新しい家に住んでみて出てきた価値観の差や、住宅ローンや税金などのストレス。他には同居している義親との摩擦などが原因になります。
実はそういった問題は家の間取りで解決出来ます。
単純に一つの場所に家族が集まるようにすればいいんです^^
今回の場合はリビングですね。
アパートの時そうだったように、リビングに皆集まって長い時間暮らせば、コミュニケーションがしっかりとれ、家族の仲が良くなります。
なので、当社ではこの展示場だけではなく、多くのお客様にこういった間取りを提案しています。
特にお子様の部屋は大きくしてあげたいと言われることが多いですが、大きくすればお子様は必然的にこもります。
何をしているのか分かりませんし、話もすることが出来ません。
なので、寝るだけ+勉強をするくらいのスペースは確保して、それ以上のスペースは確保しない。
それが、今回のプランの考え方になります。
ただ単に広くすればいいと言う考えはもうやめにしませんか?
一生に一度の大事な家です。
本当に考えて考えて建てていくべきです。
4、省エネに大貢献!
最後になりますが、当社の考えたこの家のメリットは「省エネ住宅」であること。
それには、無駄に大きな家ではエアコンなどをガンガン回さなくてはいけませんが、この位の大きさの家ならエアコン1台で十分暖まるし、涼しく出来ます。
当社の掛川展示場が吹き抜けを入れると約40坪の家になりますが、それでもエアコン1台で大丈夫です。
今回の規模ならさらに省エネ運転が出来、光熱費の削減が大きく出来ます。
当社のコンセプトである、「住んで頂いてからは絶対に電気を買わせない家造りをする!」
このコンセプトを体現したような展示場になると確証しています。
■でも実際には大きくする話をしていきます。
と、ここまで色々言ってきましたが、今回のご当選者様とは家を大きくする方向で話をすることになっています^^;
色々と語っていましたが、それでも最後は住んで頂く方の意見が一番です。
その意見をただ鵜呑みにするのではなく、こちらのプロのも見方でその意見を最大限にすること。
それが私の存在価値であり、私の仕事だと思っています。
どこまで大きくしていくかは今後次第ですが、絶対に後悔はさせない家造りをしていこうと思っています。
この気持ちが詰まった新しい展示場をお披露目出来る機会が来ましたら、またご報告させて頂きます。
■国などが出している指針のまとめ
今回の家の大きさですが、国などが広さに関して指針を提示していますので、抜粋して報告いたします。
誘導居住面積水準(国としてこの位の大きさに住んで欲しい水準)
一般的な指針(大規模都市圏以外の場所)
家族の人数x25㎡+25㎡
4人家族の場合
25x4+25=125㎡(約37.8坪)
都市型住宅の指針(大規模都市圏や駅近などのエリア)
家族の人数x20㎡+15㎡
4人家族の場合
20x4+15=95㎡(約28.7坪)
最低居住面積水準(国が定めた最低限の水準)
家族の人数x10㎡+10㎡
4人家族の場合
4x10+10=50㎡(約15坪)
国が定めている指針で、この広さまで作って欲しいと言われる広さが4人家族で約38坪です。
静岡県の新築住宅の施工平均が29~35坪程度と言われています。
核家族化が進んでいる静岡では、全国平均よりも下回る結果となり、分譲住宅も入れると平均が25~30坪程度のデータになります。
あくまでもデータと希望の数字なので、これが正しいとは言いませんが、こういったデータで考えるのも一つの考え方です。
ちなみに今回の展示場は住宅の大きさでは約25坪なので、静岡では極端に小さいわけではありませんが、小さい部類に入ります。
■まとめ
今回のお客様のお話で自分も気が付けることが多かったので、早速ですが記事にしてみました。
正直広さ感覚は個人個人全く変わるので、今回の広さが適切かどうかはその人次第と言うしかありません。
これは個人的な経験と感覚ですが、実際に建てた自分の家は実は広すぎてちょっと困っています^^;
床面積で言うと37坪程度で、一般的な家と言えるサイズなのですが私達の家族だと広すぎだったみたいです。
このように、広くすればした分だけ良くなるものではありませんので、その家族にあった広さを見つけていくことが大切になります。
最後に。
本日は、お話頂き誠にありがとうございます。
また、展示場の抽選ご当選おめでとうございます。
今後は家族の皆様の今も、未来も幸せになれる家を一緒に造っていけたらと思っております。
また色々と聞かせて頂くと思いますが、その際はよろしくお願いいたします。
令和4年12月10日