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高性能の家でも結露する?! 普通は結露しない家で結露が出る理由 #店長流
高性能の家でも結露する?! 普通は結露しない家で結露が出る理由 #店長流
■樹脂サッシだって結露するんです


12月に入って一気に冷え込みましたね。

真冬とは言いませんが、秋を通り越して冬になったみたいです。

こうやって寒くなる季節になると、気になってくるのが「結露問題」

寒いし、乾燥するので暖房や加湿をすると、窓にびっしりとついてしまう水滴・・・・

そのままにするとカビが生える温床になりますし、木製の窓枠などを使っている家は家の老朽化が加速します。

そんな嫌な結露対策として有効なのが、樹脂サッシなどの高性能サッシ。

ガラスも2枚、3枚とすることでより効果が上がります。

しかし、この樹脂サッシも間違った使い方をすると結露をします。

今回はその間違った使い方を知って頂くことで、結露の無い家に住んでもらう記事になります。


■湿度が60%なら30℃以上の温度差が無いと結露しない!


これはとある窓のメーカーの研究データからの抜粋の情報ですが、室温が20℃湿度が60%だった場合、外気温が-10℃付近になると結露をするといったデータがあります。

つまり室温と外気温の差が30℃もなければ、理論上結露はしないということになります。

これはここ静岡県の中西部のエリアでは、よほどの山間部や標高の高い場所ではないと、マイナス10℃なんて気温にはならないし、そもそもどれだけ寒くても氷点下の気温になること自体年に数回、もしかしたら1日も無い年もあり得るエリアですので、結露を考える必要はほとんどないと言えるでしょう。

しかし、実際に新築を建てた方のお悩みで、かなりの上位に入る問題が「結露」問題です。

このデータと実際に起きている原因は何なのでしょうか?


■結露はとどまった空気で起きる


その原因は様々ありますが、一番多く取り上げられる問題が「空気のよどみ」です。

空気は性質上、熱しやすく冷めやすいので冷たい窓に当たると、比較的早く温度が下がってしまいます。

しかし、そんな空気でも室温と同じ20℃の空気が一気に外気温にまで下がることはありえません。

なので空気が淀んでいない、つまりしっかりと換気が出来ている状況であれば、ほぼほぼ結露は起こらないのです。

実は、さっきの窓メーカーのデータも空気が淀んでいることは想定していないデータになっています。

と言うことは、空気がよどみ長い時間窓に接することで空気がしっかりと冷え、そして結露をすることは想定していないのです。

なので、換気をすることがとても重要だと言えるのです。


■換気を妨げる意外な要因


ここまでで、換気が大事なことだと分かって頂けました。

これからは寒くなりますが、24時間換気を止めたら結露してカビが発生するので、決して止めないでくださいね。

さて、そんな換気システムがしっかりとしている状況でも、窓周りの換気がとどこおる状況がいくつかあります。

例えば、カーテン類。

カーテンをすることで、窓とカーテンの中の空気が滞り、その空気が冷え切ることで結露をします。

その近い例でプリーツスクリーンや、気密性の良い施工のロールスクリーンなども原因になります。

他には、窓の前に大きな家具を置くことなども原因となります。

特に寝室や子供部屋などは、寝る際に狭い空間の割に湿気を出す量が多い(人の寝息や加湿器などから)のと、ドアを閉めて寝るので換気が滞るケースが多くより注意が必要です。



■結露をさせないための工夫をご紹介


こういった理由で高性能な窓でも結露をすることが起きるのですが、そういった問題の解決方法をご紹介していきます。


1、寝室、子供部屋にはロールスクリーンを利用



先ほど言ったように、寝室や子供部屋は寝る際にドアを閉め換気が滞りやすく、結露が出やすいい環境にあります。

そこに厚手のカーテンなどを利用して、窓とカーテンの間の換気が出来ない状況を作るのは結露対策としては問題ありです。

そこで、カーテン等ではなくロールスクリーンなどを利用することで、換気を促すことが出来ます。

特にローススクリーンはその構造上どうしても隙間が出来るので、そこから換気が行えますでの有効です。


2、洗面室、脱衣室にはカーテン類を利用しない




次に結露が多いとされる洗面脱衣室ですが、この部屋の窓にはカーテン類をそもそも使わないことをおススメします。

外からの目線が気になるのでしたら、目線よりも上に窓を設置することや、型ガラス(透明ではないガラス)を採用するのもおススメです。


3、カーテンが必要な窓なら、ちょっと隙間を開ける


とは言っても、全ての窓のカーテン類を無くすことが出来ないよ!って方も多いかと思います。

そういった方へのおススメは、カーテンのちょっと開け。

1cmでも2cmでも良いから、カーテンをぴたっと閉めずに隙間を開けることをおススメします。

それだけでもやらないよりはかなりの差が出てきます。

また、これからカーテンを買う人であれば、掃き出し窓などは、床までぴったりとカーテンをするようなサイズではなく、少し余裕があり換気がしやすい形状を選ぶことも大事になります。



4、結露防止スプレーなどを利用する


ホームセンターなどで売っている窓の結露防止スプレーも効果があります。

ただ、その効果の量や期間は商品によるとおもいますので、ご自分で利用をして確かめてもらうしかありません。

あと、こういった商品の中で気を付けてもらいたいのが、フィルムを窓に貼る商品です。

目隠しや断熱にもなるということで、使っている人も多いこういった商品ですが、窓メーカーから使用することで窓が割れたり、傷がつくなどの報告があります。

温度差や後付けの商品の品質上なのでしょうが、ご使用は自己責任でお願いしますといったところでしょうか・・・・


■まとめ


今回は、これからの季節に気になる「窓の結露」について、お話していきました。

建物が高性能化していく中、窓の性能も日々良くなっているので、こういった問題は無くなったと思われがちですが、まだまだ問題が完全になくなったわけではありません。

これまでの常識での運用が問題であることも多いので、常に情報のアップデートは行っていきたいですね^^

冬場の結露が気になる方は、「換気が重要」だと覚えておいてください。

それでは、今年も少ないですが、寒い中負けずに頑張っていきましょう。