■各金融機関 様子見と言える金利変動です
本日は12/1
毎月1日は住宅ローンの金利の発表日になり、各金融機関が最新金利を発表しています。
今回目立った動きはありませんでしたが、一般的な指標となる大手銀行の動きでは、金利を下げたところと上げたところ、また据え置きにしたところ全てがあり、各行様子見といったところの推移となっています。
ただ、ここ数ヶ月は上がり状況であり、フラット35は2019年につけた最低金利1.1%に比べると0.4%程度上がっており、今後の状況は見逃せない環境にあります。
結論から話すと、12月と3月は住宅引き渡しが最も多い時期になり、住宅ローンは引き渡し時の金利で設定されることが多いので、今月引き渡しの方はまあまあ安価な金利でローンが組めると言えます。
しかし、3月引き渡しの方は金利の動向をしっかりと見ておく必要があると言えます。
■金利の引き上げは近い?
ここで気になるのが今後の金利ですよね?
借りる側としたら、金利なんて低ければ低いほど良いですから^^
だとしたら、今後の金利はしっかりと把握しておくにこしたことはありません。
これも結論から言うと、『金利は上昇したがっている』と言えます。
ポイントはしたがっているという言い方で、するとは言っていないところです。
今の状況は、金利を上げやすい、上げないといけない環境が揃ってきています。
例えば、日銀の総裁の交代
今の総裁は低金利政策を良しとしていますので、在任中は低金利のままでは?と言われていますが、次期総裁が上げることを良しとすれば金利は上がります。
ただ、総裁の鶴の一声で金利が上がり下がりするものではないので、交代したら絶対変わるとは言えませんが、そういった見方が多くあると言う事実はあります。
他には、他国、特にアメリカとの金利格差問題
現在、加熱した自国のインフレを抑制するために、アメリカ政府は政策金利を毎月のように上昇させそれを抑えようとしています。
その金利格差もあり、今日本の円が売られ円安になり、輸入額の増加などの問題になっています。
その単純な対策は、日本も金利を上げることなので、金利をあげろと言った声も出てきています。
さらには、長い期間続き過ぎた低金利市場での銀行のリスク回避問題
金融機関は長く続く低金利状態で、ローンをいくら売ってもあまり儲からず、それ以上に貸した先が倒産することや破綻してしまうことのリスクばかり増えており、それを良しと考えている金融機関はあまりありません。
なので、金利を上げられるものなら上げていきたい状況です。
何かのきっかけで金利を上げても良い状況になれば、各社喜んで金利を上げていくでしょう。
他にも、色々な状況があり、将来は金利は上がりやすい環境にあると言えます。
そもそもが今の金利が低金利すぎて、これ以上下がることは考えづらいのですが^^;
以上のことから、金利は上がりたがっていると言った結論になります。
しかし、それがいつのタイミングで行われるのかまでは、難しい判断と言えます。
私の個人的な予想では、来年の4月がある意味ターニングポイントであると思っています。
先ほどいった日銀総裁の交代が4月の予定(副総裁との絡みもあり3月とも言われていますが)
電気代の値上げ開始が4月から。
その他、新制度の開始による税負担の増加や、制度の変更。
こういったことが来年の4月に一気に起こります。
その状況で金利の動向が一気に変わってくるのではと個人的に予想しています。
もし、それが下がる方向になるかもしれませんが、今の金利を考えたらそんなに下がらないので、上がることのリスクを考えておいた方が良さそうです。
となると、住宅などの高額商品は3月までに購入するのが一番?でしょうか???
以上です。
金利の話はあくまでも予想の話になりますし、専門家の間でも色々な意見がある話題になります。
そういった多くの情報から正しい情報を受け取れるように、私もアンテナを建てていければと思います。
また、住宅ローンについての話はしていきますので、ぜひ他の記事もお読みください。
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