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ハウスメーカーの家が売れる理由と売れている問題点 #店長流
ハウスメーカーの家が売れる理由と売れている問題点 #店長流
■私もこの業界にいなかったらきっとハウスメーカーで家を建てていました


先日、お客様からハウスメーカーで家を建てることにしましたのでとお断りの連絡を頂きました。

この業界に入り、そんな連絡は数百件頂いていますが・・・・未だに馴れないですね^^;

悔しいとか悲しいとか言う気持ちよりも、そのハウスメーカーで決めさせてしまった後悔の方が強く残ります。

さて、今回はそんなことがあったので、ハウスメーカーの家が売れる理由などをを話しようかと思います。

売れていることは企業努力ですので良いことだと思いますが、ある程度の問題があると私は思っています。

一応、私も元ハウスメーカーの社員でしたので、そんな内部からの話も含めてお話をしていきます。



■ハウスメーカーさんが売れている理由は『売れているから』


ハウスメーカーさんが売れている一番の理由は『売れているから』

そんなの理由になってないよって言われそうですが、本当にそれが一番の理由です。

皆さん何か買う時に、評価サイトやランキングサイトなんかを見たりしませんか?

見た場合は、そこでの1位または上位の商品を選ぶことが多いですよね?

もし、評価が★4以上あってもランキングが下位だったら中々選ばないはずです。

住宅も同じような心理が働き、ランキング上位の会社が売れていくんです、もっと言うと住宅ではそれがより顕著に表れます。

これは住宅と言う商品の特性でもあります。

皆さんは、数あるハウスメーカーの建物の差って分かりますか?

普段使い慣れていたり、買いなれている商品だと分かりやすいですが、住宅ってそうそう買うものではないので、多くの方がその差の理解が出来ません。

その上お客様には都合が悪いのは、どのハウスメーカーも建物の品質の差がないので、より選択する際に差が分からない状況です。

なので、よりランキングが上位、つまり売れているハウスメーカーがより売れていく状況になります。

その他にも、各社企業努力がありますので、それだけが理由ではありませんが、一番の売れている理由は『売れているから』と言うのはこういったことになります。


■問題なのが『売れている=良い商品』ではないから


ハウスメーカーさんが売れていること、これは企業努力ですので、特に何も言うこともありません。

しかし、問題なのが『売れている=良い商品』とは限らないからです。*一応、他社批判と言われないように最初に断っておきますが、悪い商品ではありません。

そんな状況で売買が成立しても良い業界はいっぱいあります。

例えばユニクロさんとかは特別良い物かと言われたら、値段以上かもですが、それ以上はいくらでもあります。

値段以上と言えばニトリさんですが、やはり良い物はもっと沢山あります。

飲食もそうだし、100均もまさしくその分野ですね。

何を持って良い物と言うのかの定義づけもあると思いますが、私の中ではそういった位置づけであります。

しかし、これらの商品はそれでいいんです。

だってダメなら買い替えればそれでいいから。

だから売れ筋であっても大きな問題にはならないのですが、住宅はどうでしょうか?

駄目なら買い替える?

それが出来るくらいのお金持ちの方なら話は別ですが、多くの方は一生に一回建てられる、もしくは建てることが夢のようなことであるでしょう。

だからこそ良い商品を買いたいけれど、だからこそ売れている商品を買ってしまう。

ここに大きな問題があると言えます。


■本当に良い商品は『均一化された』商品なのか


ハウスメーカーの多くが採用しているのが、商品の『均一化』

こうすることにより、コストダウンが出来ること、あとお客様に分かりやすい提案が出来ると言います。

果たして、これが良いことなのでしょうか?


私には二人の娘がいます。

2つ歳が離れていますが、先月までほぼ一つの部屋で過ごし、同じものを食べ、同じ部活に入り、同じテレビを見て、同じ親の元で育っています。

これだけ聞いていたら、この二人の趣味や好みは似てくると思いますが、二人の趣味趣向はまったくもって違います。

同じ家で育った兄弟ですらそんな感じなのに、まったく別の人と同じ趣味趣向になることってあると思いますか?

ハウスメーカーの均一化ってそれを強制的にまとめていく作業になります。

たとえで言うと、女の子なんだからピンクが好きでしょ?とか、男なんだからケーキよりもかつ丼だよな!くらいある意味強引に行います。

それが均一化と言うものです、

果たして、それが良い商品の定義なのでしょうか?



■喜びよりも後悔を避けたい


でも、それが良い商品の定義だと言えるのが今の日本です。

多くの良い商品の程度とは、喜ぶことよりも『後悔』が少ないことを差します。

昔と違い、多くの物がお金さえあれば手に入る時代です。

手に入れることへの喜びは昔とは違い希薄になっています。

そうであれば、喜びよりも後悔をしない方を優先するのは当たり前なことになります。

特に住宅ではそうなりがちです。

高額商品だから、一般的な商品よりさらに後悔が怖いのです。

これは住宅が完成品でないことも原因の一つです。

完成してないものを完成予想図だけ見て買うから怖い、だから後悔をしない選択をする。

この『怖い』を上手に利用したのが、均一化だと私は思っています。

皆と同じものを同じくらいの値段で買えば安心だ・・・・

本当にそれで良いのでしょうか?


■子供部屋一つとっても家族のベストは異なる


均一化された家だと、大体3LDKや4LDKの家に適度に収納があり、玄関口は駐車場に合わせた設定であることが多いです。

普通はそんなものなので、特に問題はないかもしれません。

しかし、家族は千差万別。

あなたの家族と同じ家族は一つとしてありません。

なのに、家は誰もが一緒が良い。

万人に使い勝手のいいプラン有りますよ!・・・・

ってちょっと無理があると思いませんか?

誰が子供部屋は6帖だって決めたんですか?3帖でも良いし、12帖でも良い、4.5帖でも、そもそもなくても良いし使わない子供部屋だってあっても良い。

そんなの家族によって正解が変わりますよね?

別に、特別なオンリーワンの家なんて建てなくてもいい。

でも、家族にあった家造りは真剣に考えたくありませんか?

それが均一化住宅で叶えば問題ないのかもしれません。

でも折角の一生に一回の大きな買い物です。

それじゃもったいなくないでしょうか?

私はちょっともったいないし、もっともっと楽しんで喜んで、悩んで、考えて、最終的には喜んで。

そんなことをしてもらえたらなって思います。


■まとめ


今回の記事は自分の意見の押し付けかもしれません。

売れているハウスメーカーの批判に聞こえたかもしれません。

でも本当は手にいれる喜びってすごい大事なことなんだと私は思います。

娘に初めて買ってあげた色鉛筆。

確か100均で買った、お世辞にも良いものとは言えない4色しかない色鉛筆。

娘はとても喜んで喜んで、その日は寝るまでずっと抱えて持っていました。

その後も赤色ばっかり使うので、赤だけが短くなってしまい新しい物を買ってあげようか?って言っても嫌だってこれが良いって言って、持てなくなる寸前まで使っていました。

ちなみに娘はその鉛筆が削れなくなってから、自分の歯で噛んで削っていたらしく、それから鉛筆を噛む癖がついたみたいです。

幼稚園とか小学生とかのことでしたが、本来はそのくらい嬉しいことなんだって思い出させてもらえたエピソードでした。


私達は大人になるにつれて、色々な商品を手に入れ使い捨てていく過程で、本来大事だったこんな気持ちすら忘れているのかもしれません。

住宅は色鉛筆よりも、高額で購入機会も少なく家族の未来の為に大切なものです。

だからこそ後悔が怖いのは分かります。

でも、自分達の大事なものを真剣に考えてみたら均一化ではないなって思えたら、ぜひ私にまでお声がけください。

皆が喜ぶ家造りのご提案をさせて頂きます。


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