こんにちは
一級建築士の仁藤です。
もうご存知かもしれませんが?
省令準耐火構造で家を建てると火災保険が半分になるからお得です。
当社はそれを標準ですので安心してください。的なお話を聞かれる方も少なくないかもしれません。
私は、何でもかんでも標準ておかしいと思うし、いい加減だとも思ってしまします。
実際にその認定は、第三者機関の認定ではなく、建築した会社が印鑑をおせばとおる話だったりでもあります。
要するに、省令準耐火構造の仕様書通りに造られていない可能性があるということです。
実際にその仕様で建築する場合は、間取り、照明器具、コンセント、設備配管,etc・・・いろいろと制限を受けます。
基本的には見えるところじゃないので厄介です。偽装もできるわけです。実際偽装まではいきませんが、グレイなことはあります。
当社の場合は、お客様が望まれた場合は詳細についてご説明します。費用は30坪ぐらいの家で35万円ぐらいUPします。
火災保険代が半額になっても最初のコストが35万円UPするのであれば元をとるのに何年かかるかご理解頂けると思います。
仮になんちゃって省令準耐火で施工された場合に、もしも火災になったときの燃え方で保険屋さんから、この燃え方は省令準耐火ではないですね。
なんて言われたらたいへんです。保険料を払っていませんので保険金は払えませんなんて言われたら・・・・
仮に35万円のお金を使うなら私は制振装置をお勧めします。
現在の家は、火災の発生リスクは少ないと思います。
それよりも南海トラフを震源とした地震の発生リスクを考えた場合は、耐震等級3で耐震性を高めてあっても、無数に繰り返される余震によって
家のダメージを防ぐ、壁のひび割れなども防ぐことで、その後のメンテナンス費・補修費を抑えることができます。
3月にお引渡しをしました。東京のお客様場合は、お引越し後すぐに福島沖地震の揺れを体感されました。
棚から物の落下もなく、漆喰壁にひび割れ一つ発生もしませんでした。確実に制振装置が揺れを抑えてくれました。
ただし、壁のひび割れぐらいならと思われるなら対策は不要かもしれません。
省令準耐火構造にする場合は、実は第三種換気システムをご案内しています。全館空調システムを入れる場合は、ダクト類が増える事により
実はランニングコストの電気代が高くなってしまうことにもなります。
その辺の事、理解できる人多くないかもしれません。実際に売れれば良くて、住んでからのランニングコストに無頓着な営業マン少なくないかもしれません。
保険代を気にする前に、住み心地や、ランニングコストを気にされて、地震がきても安心な暮らしをお勧めします。
ご縁を大切に唯一無二の家造り
お陰様でありがとうございます。