一級建築士の仁藤です。日経新聞の記事より
中国の低価格EVがリチウム需要をけん引
電気自動車(EV)用電池の主原料となるリチウムの指標価格が一段と上昇し、最高値を更新した。最大市場である中国の経済対策などでEV生産が急拡大し、特に低価格EVに使う電池向けの需要が伸びている。用途が高級EVの電池に限られるニッケルやコバルトの価格上昇は鈍く、同じバッテリーメタルの中でリチウムの独歩高が目立っている。
英調査会社アーガス・メディアによると、リチウム相場の指標となる炭酸リチウム価格(中央値)は26日時点で1トン54万7千元(約1100万円)と15営業日連続で上昇した。2021年末からの上昇率は99%に達し、データを遡れる16年2月以降の最高値を更新した。22年6月ごろからじりじりと値上がりし、今月に入って上昇が加速している。
背景にあるのは中国でのEV生産の急速な拡大だ。中国では7月末、EV購入時の免税措置が延長された。中国汽車工業協会によると9月の中国のEV販売は前年同月比93.9%増の70万8千台だった。生産も前年同月比約2.1倍の75万5千台と急増した。
中国では日本円で100万円以下の低価格帯EVが人気を集める。低価格帯EVに搭載する電池はニッケルやコバルトを使わない「リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)」が多い。高価なニッケルやコバルトを使う「三元系リチウムイオン電池」に比べ航続距離が短い代わりに安くすむ。中国でのLFPのシェアは急拡大し、台数ベースでは約6割に達するとみられる。
リチウムはLFPにも三元系にも必要で、LFPの需要拡大の影響が大きい。一方、三元系にしか使わないニッケルやコバルトは中国のEV生産拡大の効果が限定的だ。21年末比の価格はニッケルが9%高、コバルトが24%安にとどまる。
世界の脱炭素の動きにあわせ、中長期的にもリチウムの需要拡大は続く。ベルギーのルーヴェン・カトリック大学による50年の需要予測では、国際エネルギー機関(IEA)の「持続可能な開発シナリオ」を実現しようとした場合、リチウム需要は20年比で22倍へと膨らむという。コバルト(5倍)、ニッケル(2.7倍)に比べても伸びが鮮明だ。
リチウムの需要拡大に供給は追いついていない。産出国のオーストラリアなどでは過去の価格低迷期に鉱山の閉鎖が相次ぎ、足元の需要増に対応して増産が本格化するのは23年以降とみられる。
チリなど南米の塩湖から産出されるリチウムも、環境破壊を懸念する住民の反対運動が強く「大幅な増産は簡単ではない」(阪和興業の伴野純一理事)。
生産が多少増えても、リチウムの価格上昇傾向は続くとの声は多い。リチウムは用途がほぼ電池用で、他の用途の需要動向に価格が左右されにくい。
蓄電池の需要は、今後も増えていきそうです。欲しい時に購入する,買えるときに購入する
買ったメリット、買わないデメリット
買わないメリット 買ったデメリット
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