こんにちは
一級建築士の仁藤です。
『この家は坪いくらですか?』とか『当社は坪〇〇万円~の家造り』とかよく聞く言葉かもしれませんが?
家造りプロの私からしたらあまり意味のない会話でもあります。
その金額に物事の本質は無いからです。
具体的にいいますと、坪とは床面積のことかもしれません。床面積にも、延べ床面積もありますし、施工面積といったものもあります。
もちろん施工面積のほうが、大きくなることはわかると思いますが、その面積の中には玄関ポーチやベランダ、テラス、吹抜けなどの
延べ床面積には含まれないものが含まれてきます。
坪いくらを全面に出す場合は、安く感じてもらわないといけませんので、延床ではなく施工面積で表現したり
最近は減ったかもしれませんが、メーターモジュールでの家造りをしていたローコスト会社などは坪20万円代で売り込むのです。
そもそもがメーターモジュール(1m*1mを基準)ですので家が大きくなってしまい、総額では全然ローコストではない売値で売っていました。
そんな私も、坪いくらと聞かれれば、お答えしないわけにはいきませんのでお答えしますが、どちらかというと高めにお答えさせていただいております。
もちろんコミコミ価格なのか、本体価格なのかも表現(知りたい方でお答えします)いたしますが、
実際の家造りを進めていただく場合はそこは単なる目安と考えます。
目安だから逆に高めに言ったりします。
お客様の本気度にもよりますが、価値のあるものは安くないと理解される方かはお客様次第かもしれません。
まあとりあえず聞くという方も少なくないかもしれません。
一番大事なことは、家を月々いくらで買う(ローコスト的考え方)のではなく、
その家に暮らしたと時に月々いくらかかる(コスパの良い家的な考え方)かです!
これをご理解頂けない方、あくまでも価格重視の方は、ローコスト分譲住宅を購入されるほうが満足感はあるかもしれません。
買ったときの満足と住んでからの満足は別々の脳が判断します。
欲しいから買う右脳消費、理論的にしっかり考えて買う左脳消費と言われています。
一番重要なのは、住んでから不満足になると、脳の偏桃体(古代の脳)がいつもストレス状態になり、結果的には健康に暮らしにくくなるかもしれません。
買ったときの快感は、一瞬かもしれませんが、住んでからの快感は一生ものでもあります。
偏桃体が,快の状態が続くと実はいろいろな良いことがおきてくるのです。それを奇跡と言ったりもします。余談ですが。
私がプロとしてアドバイスをするとしたら、これから先の未来の暮らしに対するコストを一緒に考えてくれる人と家造りを進めたほうが良いかもしれません。
ハウスメーカーの営業マンなどの、転職は珍しくないです。昨日までいた会社の家造りを、悪く言う人もいるかもしれません。
それ自身は決して責めることはできません。なぜかと言うと人は目覚めることができるからです。
ローコストメーカーの家を販売していた人が、高性能住宅を販売したいと思うことは当然のことです。
でも逆の場合、例えば付加価値の高い住宅営業から、売りやすい坪単価を安く見せれる家を販売する会社に移った人の場合は?
決してお客様目線の家造りは、していないのではないでしょうか?
自分が売れればいい、だから売りやすい家を売ればいいよ言った考えかも知れません。
今月は決算月だから、サービスできるとかいって、一人で月10棟ぐらい契約するかもしれません。
十分の一のお客様の気持ちをしっかりと受け止めてください。
私は、月10人のお客様へのご対応はできませんので最初にお伝えしておきます。
ご縁を大切に唯一無二の家造り
お陰様でありがとうございます。